TOEIC®テスト 中学英文法で600点!レビュー

TOEICではどのレベルの英文法知識が必要でしょうか? 中学レベルは完全にマスターし、高校レベルの英文法をしっかり理解したほうがいいでしょうか?一から完全にやり直したほうがいいでしょうか?

時間に余裕があって、しっかり基礎から英文法を固めたい場合はそのような勉強をしてもいいでしょう。

しかし、目標スコア達成までの時間が限られていて一刻も早くその目標に到達したいのであれば効率的な対策を検討すべきでしょう。

実際のところ、TOEICで試される英文法は、高校レベルの英文法知識(仮定法や分詞構文)が求められる場面は一部であって、多くは中学レベルの基礎知識とその応用でカバーされています。

具体的な文法項目には、名詞、代名詞、動詞、形容詞、副詞、前置詞、接続詞の働き、時制、能動態と受動態、不定詞や動名詞・分詞、比較、関係代名詞などが含まれます。

この中学レベルの英文法知識をTOEICの傾向に合わせて効率的に編集し、PART5、PART6のさまざまなタイプの問題に対する解法のテクニック・コツがまとめられているのが本書です。

中学生のころに基礎的な英文法を学んだけれどもだいぶ忘れてしまっている方、文法に自信がない方にとって、特にリーディングセクションのPART5、PART6対策に向けてぜひ検討すべき1冊だと思います。

また、TOEIC PART5、PART6の問題の傾向を知り、対策時間を短縮したいなら、本書のようなTOEIC特化型の文法書がおすすめです。

(※本書のタイトルに「600点」とありますが、本書は600点レベルで必要な文法をマスターするための本だと思います。この本で学んだ文法力をベースにしながら、リスニングセクションや長文のPART7対策については別の書籍や問題集を併用して勉強する必要があります。)

本書で特によい点

5段階でステップアップする構成

それぞれの文法項目に関して「キホン」→「エクササイズ」→「TOEICではこう出る!」→「受験の技」→「実践問題」の構成されている。基本を確認して練習問題をやり、TOEICの傾向、そのための解法テクニック・コツを学び、最後に実践問題を解けば効果的な学習ができます。

即効性がある中学英文法かが導き出す23の技!

「the(a/an) + —– + 前置詞 の空所は名詞」、「a/the + —– + 名詞 の空所には形容詞」、「be動詞 + —– の空所には形容詞!」など公開試験の問題でそのまま活用できる解法のコツ・テクニックが各文法項目のテーマに合わせて簡潔にまとめられている。こうした技を本試験で生かすことができれば正解率は上がってきます。

重点文法項目が前半に集中

PART5の中で最も出題数が多い品詞(6から7問ぐらい)と動詞の形問題に関連する章が1章 名詞と代名詞、2章 動詞、3章 形容詞と副詞の前半に固まって入っている。準備までの時間が十分でない場合は、この最初の3つの章を集中してやってもいいでしょう。

語彙力強化も大切です!

最後に語彙力の重要性について付け加えておきます。本書の「リーディングセクション4つの心得!!」の4番目にあるように「基本単語は絶対覚える!」ことは常に意識しておいたほうがいいでしょう。

「最低限の語彙力がなければ、いくら攻略法を押さえても勝ち目はありません。少なくともこの本で頻出単語は確実に押さえましょう。」ことは忘れてはいけません。

この本で文法や解法のテクニックを学び、同時に語彙力を強化することがPART5、PART6を攻略するカギです。

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