TOEICパート5では、選択肢が似たスペルで始まる名詞、形容詞、副詞、動詞などが混在する品詞問題が頻出します。

品詞問題の選択肢の例としては、以下のようなものがあります:

( A ) popularly 副詞
( B ) popularity 名詞
( C ) popular 形容詞
( D ) popularize 動詞

これらの問題を解く際には、文中の空所の前後を確認しながら、各品詞の用法の基本的なルール語尾パターンの知識を活用することが重要です。これらの基本ルールを習得し、それぞれの品詞特有の形式を覚えておくことで、安定して正解を見つけることが可能になります。

品詞別の基本ルールの詳細
品詞別語尾パターンの詳細

それぞれの品詞ごとに、以下のような基本的なルール(全21種類)をまとめました。

名詞が正解になるルール 1~6
形容詞が正解になるルール 1~4
副詞が正解になるルール 1~8
動詞の原形が正解になるルール 1~3

練習問題を解きながらこれらのルールをしっかりマスターすることで、TOEICパート5の品詞問題に効果的に対応することができます。

品詞別の基本ルール

名詞が正解になるルール1~5

名詞は、人、場所、物、概念などのものの名前を指します。名詞は主語や目的語として機能し、また補語としても使用されます。名詞は具体的なもの(「dog」や「house」など)から抽象的な概念(「freedom」や「happiness」など)までを表すことができます。

名詞ルール1: 冠詞(a, an, the)の後ろは名詞(句:名詞のカタマリ)

【冠詞】+【名詞】 
例: a book(本),  an apple(りんご),  the information(情報)

【冠詞】+【形容詞】+【名詞】(※重要)
例: a new book(新しい本),  a fresh apple(新鮮なりんご), the useful information(役に立つ情報)

名詞ルール2: 代名詞所有格(my, your, his, her, their, *****’s)の後ろは名詞(句:名詞のカタマリ)

【代名詞所有格】+【名詞】 
my book(私の本),  his apple(彼のりんご),  their information(彼らの情報)

【代名詞所有格】+【形容詞】+【名詞】 
my new book(新しい本), his fresh apple(彼の新鮮なりんご), their useful information(彼らの役に立つ情報)

名詞ルール3: 前置詞(in, of, on, with, for, aboutなど)の後ろは名詞(句:名詞のカタマリ)

【前置詞】+【名詞(句)】 
例: in Japan(日本の中で),  at school(学校で)、at the station(その駅で)、for special events(特別のイベントのための)、in the early morning(早朝に)、in my car(私の車の中に)

※ 【前置詞】 + 【動名詞】 前置詞の後は、動名詞(動詞のing形)がくることがある。
例: by giving ~(~を与えることによって), in making ~(~を作る際に)

名詞ルール4: 主語は名詞(句)

【名詞(句)】+【前置詞句など】+【動詞】
例: Students in this school wear uniforms.(この学校の生徒は制服を着ている。)

名詞ルール5: 他動詞の後ろの目的語は名詞(句)

【動詞(他動詞)】+【名詞(句)】
例: play baseball (野球をする), sell a car (車を売る)、read new books (新しい本を読む)、lend my bike (私の自転車を貸す)、make a big difference(大きな違いを生み出す)

名詞ルール6:  複合名詞に注意する(※通常、名詞の前は形容詞が来ますが、形容詞ではなく名詞+名詞が正解になるケースがあります)

【名詞】+【名詞】

複合名詞は、二つの名詞が組み合わさって新しい意味を持つ名詞を形成します。第一の名詞が第二の名詞を修飾する役割を果たし、一緒に一つの概念を表します。TOEICパート5で出題される代表的な複合名詞を覚えることが大切です。

例: coffee cup(コーヒーカップ)、science fiction(サイエンスフィクション)、traffic light(信号機)、job description(職務明細書)、employee performance(従業員の業績)、safety guideline (安全指針)、product launch(製品発売)、payment plan(支払い計画)、enrollment fee(入学金)、distribution center(配送センター)

※ 選択肢の中に名詞が2つある場合
名詞が入る場合で選択肢に名詞が2つある場合は、意味を考える必要があります。よくある組み合わせは、一つは「人」に関するもの、もう一つは「人以外」に関するものです。

例: use(使用)とuser(ユーザー)、assistance(支援)とassistant(アシスタント)、expert(専門家)とexpertise(専門知識)、employment(雇用)とemployee(社員)、visit(訪問)とvisitor(訪問者)

※ 人に関する名詞は基本的に可算名詞で、例えば前置詞に挟まれる場合(例:for ——- in)は、不可算名詞が適切です。可算名詞を入れる場合は、aやtheなどの冠詞を付けるか、複数形にする必要があるからです。
例: × for user in ―> ○ for a user in(冠詞付き) または for users in(複数形) 

形容詞が正解になるルール1~4

形容詞は名詞を修飾し、名詞の特徴や状態を具体的に表す役割があります。通常、名詞の前やbe動詞の後ろに置かれます。

形容詞ルール1: 名詞(句)を前から修飾

【形容詞】+【名詞(句)】または【冠詞】+【形容詞】+【名詞(句)】
red car   red:形容詞 + car:名詞で「赤い車」
beautiful flower    beautiful:形容詞 + flower:名詞で「きれいな花」
interesting story  interesting:形容詞 + story:名詞で「面白い話」

形容詞ルール2:  be動詞の後ろで補語になるケース(be動詞と形容詞の間に副詞もあります。)

【be動詞】+【形容詞】
He is kind.            He:主語 + is:be動詞 + kind:形容詞 「彼は親切だ」
The flower is beautiful.       The flower:主語+ is:be動詞 + beautiful:形容詞. 「その花はきれいだ」
The story is interesting.      The story:主語+ is:be動詞 + interesting:形容詞. 「その話は面白い」

次のように形容詞を修飾する副詞が間には入ることもあります。

【be動詞】+【副詞】+【形容詞】
He is very kind.    He:主語 + is:be動詞 + very: 副詞「とても」 + kind:形容詞 「彼は親切だ」

形容詞ルール3 ※中・上級者向け:   be動詞以外の第2文型をとる動詞の後ろに形容詞がくることがあるので要注意

【be動詞以外の第2文型をとる動詞】+【形容詞】

<TOEICで重要な第2文型をとる動詞の例>

・look(~のように見える) She looks tired(形容詞). 「彼女は疲れているように見える。」
・appear(~のように見える) He appears healthy(形容詞). 「彼は健康に見える。」
・seem(~のように思われる) The machine seems broken(形容詞). 「その機械は壊れているように思われる。」
・prove(~であることがわかる)  The tool has proved useful(形容詞). 「その道具が役に立つことがわかった。」
・remain(~のままである) The door remains open(形容詞). 「そのドアは開いたままである。」       
・become(~になる) The facility became available(形容詞). 「その施設は利用できるようになった。」

形容詞ルール4 ※中・上級者向け:   SVOCの第5文型でO(目的語)を修飾(説明)するC(補語)の位置に入るケース

【主語S】+【動詞V】+【目的語O】+【補語C(形容詞)】
TOEICの問題に出てくる第5文型の重要な動詞はfind(※特に収容), keep, leave, makeで以下のような例文。

She keeps her room clean. (彼女は自分の部屋をきれいにしておく。)
She 【S主語】 + keeps【V動詞】 + her room【O目的語】 + clean【C補語:形容詞】.
her room【O目的語】 (彼女の部屋)がclean【C補語:形容詞】.(きれい)という関係。

I found the problem difficult. (私は、その問題が難しいことがわかった。)
I 【S主語】 + found【V動詞】 + the problem【O目的語】 + difficult【C補語:形容詞】.
the problem【O目的語】 (その問題)がdifficult【C補語:形容詞】.(難しい)という関係。

The news made me happy. (そのニュースは私をうれしくさせた。)
The news【S主語】 + made【V動詞】 + me【O目的語】 + happy【C補語:形容詞】.
me【O目的語】 (私)がhappy【C補語:形容詞】.(うれしい)という関係。

I left the door open. (私はそのドアを開けた状態にしておいた。)
I 【S主語】 + left【V動詞】 + the door【O目的語】 + open【C補語:形容詞】.
the door【O目的語】 (そのドア)がopen【C補語:形容詞】.(開いている)という関係。

【S主語】 + 【V動詞:find, keep, leave, makeなど】 + 【O目的語(2語以上で長いことが多い)】+ _____ . のような構文で最後の位置が空所になっているケース。第3文型(SVO)で最後に副詞を選びそうであるが、実はV動詞がfind, keep, leave, makeなどの場合, 正しい選択肢は形容詞であることに注意。

副詞が正解になるルール1~8

副詞は、動詞、形容詞、他の副詞、または文全体、節、句を修飾する役割を持っています。副詞は、どのように、いつ、どこで、どの程度、なぜなどの質問に答えることができ、行為や状態の具体的な詳細を提供します。また、副詞は文の中で位置が柔軟であり、文の初め、中間、または終わりなどに配置することができます。

副詞ルール1: 主語Sと動詞Vの間は副詞(動詞を修飾)

【主語S】+【副詞】+【動詞V】
He usually teaches English. (「普段⇒教える」と動詞を修飾)
※通常のTOEICの問題では主語が2語以上で長いので注意が必要。

副詞ルール2: 助動詞(will, canなど)と動詞Vの間は副詞(動詞を修飾)

【助動詞】+【副詞】+【動詞V】
You can quickly find the hotel. (「すぐに⇒見つける」)

副詞ルール3: be動詞と-ed(動詞の過去分詞・形容詞)の間は副詞

【be動詞】 + 【副詞】 + 【-ed(動詞の過去分詞・形容詞)】
The score report was finally received. (「やっと⇒受け取る」)

副詞ルール4: be動詞と-ed(動詞の過去分詞・形容詞)の後ろは副詞

【be動詞】+【-ed(動詞の過去分詞・形容詞)】+【副詞】
The door must be closed securely. (「しっかり⇒閉める」)

副詞ルール5:形容詞を前から修飾するのは副詞

【副詞】+【形容詞】
Mobile phones are very useful. (「とても⇒役に立つ」と形容詞を修飾)

副詞ルール6: 主語S + 動詞V(他動詞) + 目的語Oの後は副詞が多い(第3文型で動詞を修飾

【主語S】+【動詞V(他動詞)】+【目的語O】+【副詞】
He reads the manual carefully. (「注意深く⇒読む」と動詞を修飾)

副詞ルール7: 目的語をとらない自動詞の後ろは副詞(動詞を修飾)

【主語S】+【動詞V(自動詞)】+【副詞】
It rained suddenly. (「突然⇒降る」と動詞を修飾)

※句動詞(自動詞+前置詞)の自動詞と前置詞の間に副詞がくることがあります。【主語S】+【動詞V(自動詞)】+【副詞】+【前置詞】
She looked carefully over the documents. 「注意深く⇒調べる」と句動詞を修飾)
He focuses heavily on results. 「大いに⇒重視する」と句動詞を修飾)

副詞ルール8 ※中・上級者向け: 動詞のing形の前は副詞(動詞を修飾)

【副詞】+【動詞ing形】 または 【前置詞】+【副詞】+【動詞ing形】
carefully reading the manual (「注意深く⇒読む」と動詞のing形を修飾)
by quickly answering the question (「その質問にすばやく解答することによって」 動詞のing形を修飾)

動詞の原形が正解になるルール1~3

動詞の原形ルール1: 助動詞の後ろ(※間に副詞が入ることがあるので注意)は動詞の原形

【助動詞】+【動詞の原形】 または【助動詞】+【副詞】+【動詞の原形】 
can open the box(その箱を開けることができる)
can easily open the box(その箱を簡単に開けることができる)

動詞の原形ルール2: To不定詞やin order to(~するため)の後ろは動詞の原形

【To】 + 【動詞の原形】 または【In order to】 + 【動詞の原形】
To buy a book(本を買うこと【買うために】)
In order to buy a book(本を買うために)

動詞の原形ルール3: 命令文は動詞の原形で始まる

To do —– ——,  (please)【動詞の原形】 ——.
 (To不定詞の目的「~するために」で始まってカンマで区切られて続く文)

In order to do —– ——,  (please)【動詞の原形】 ——.
 (In order toの目的「~するために」で始まってカンマで区切られて続く文)

For —– ,  (please)【動詞の原形】 ——.
(前置詞For「~のために」で始まってカンマで区切られて続く文)

品詞別 語尾のパターン

名詞の語尾パターン ※-ty、-tion , -sion、-mentが特に重要

-ty  ※複数形はーties

community(共同体)、facility(施設)、opportunity(機会)、 ability(能力)、capability(能力)、profitability(収益性)、feasibility(実現可能性)、equality(平等、公平)、possibility(可能性)

-tion , -sion 

position(職)、presentation(プレゼンテーション)、information(情報)、 expectation(予想、期待)、evaluation(評価)、competition(競争)、recognition(認識)、decision(決定)、extension(内線)、permission(許可)

-ment 

document(書類)、department(部)、management(経営)、 development(発展)、investment(投資)、improvement(改善)

-ance 

performance(公演)、maintenance(保守点検)、distance(距離)

-cy 

policy(方針)、emergency(緊急事態)、agency(代理店)

-ness

business(ビジネス、会社)、effectiveness(効果)、fitness(健康)、 weakness(弱点、弱さ、短所)

-sis 

analysis(分析)、emphasis(強調)

形容詞の語尾パターン ※-ble -ableと-tive, -siveは特に重要

-ble  -able  

available(手に入る)、possible(可能な)、reasonable(手ごろな)

-tive, -sive (※形容詞が圧倒的に多いが名詞もある)

【形容詞】 effective(効果的な)、attractive(魅力のある)、innovative(革新的な)、excessive(過度の)、exclusive(排他的な)、impressive(印象的な)、intensive(集中的な)

【形容詞・名詞の両方があるもの】 alternative(形容詞:代わりの 名詞:代替手段、選択肢), representative(形容詞:代表して 名詞:代表者、担当者)、

-ous

delicious(おいしい)、serious(本気の)、previous(以前の)

-ic

economic(経済の)、enthusiastic(熱心な)、academic(学問の、学校の)

-ful

successful(成功している)、careful(慎重な)、useful(役に立つ)

-cal

local(地元の)、historical(歴史的な)、economical(経済的な)

-cial  -tial

financial(財政の)、special(特別な)、official(公式の)、essential(必須の)、influential(影響力のある)、potential(潜在的な)

-nal

international(国際的な)、additional(追加の)、personal(個人的な)

※ 形容詞が選択肢に見つからない場合の基本ルール:

副詞から「ly」を取り除き、形容詞を導出する方法です。

1. 「ly」が付く副詞を見つける 【例】usually(普通は)、recently(最近)、frequently(頻繁に)
2. 「ly」を取り除く

   – usually(副詞)→ usual(形容詞:普通の)
   – recently(副詞)→ recent(形容詞:最近の)
   – frequently(副詞)→ frequent(形容詞:頻繁の)

注記:

– 「ly」を取り除いた後に「i」で終わる場合は、「i」を「y」に変更します。

   – lengthily(副詞:長々と)→ lengthy(形容詞:長い、長々しい)
   – easily(副詞:簡単に)→ easy(形容詞:簡単な)
   – luckily(副詞:幸運にも)→ lucky(形容詞:幸運な)

– 「ly」を取り除いた後に「b」または「ab」で終わる場合は、「le」を足します。

   – probably(副詞:おそらく)→ probable(形容詞:ありそうな)
   – affordably(副詞:手ごろに)→ affordable(形容詞:手ごろな)

– 「ly」を取り除いた後に「cal」で終わる場合は、その「cal」を取り除くこともあります。

   – basically(副詞:基本的に)→ basic(形容詞:基本的な)
   – dramatically(副詞:劇的に)→ dramatic(形容詞:劇的な)

このように副詞から形容詞を導出する方法は、選択肢の中に適切な形容詞が見つからない時に有効です。

副詞の語尾パターン

-ly 

usually(普通は)、recently(最近)、frequently(ひんぱんに)

※ 例外ルール: -lyで終わる単語で副詞でないもの・副詞だけでないもの

・形容詞・副詞の両方があるもの: likely(~しそうな:be likely to do :「おそらく」という意味の副詞もある)、 timely(形容詞:タイムリーな 副詞:タイムリーに)
・形容詞: costly(高価な)、 lively(元気な、活気のある)
・名詞: assembly(組み立て:assembly line「組み立てライン」)

動詞の語尾パターン ※品詞問題に出やすい動詞の一部の語尾パターン

-fy

identify(あきらかにする)、notify(知らせる)、modify(変更する)

-ize

realize(気づく)、organize(準備する)、specialize(専門にする)

-en

widen(広げる)、strengthen(強化する)、broaden(広げる)、shorten(短くする)