高校・大学受験と同じやり方は非効率!TOEIC英単語の覚え方は?
つい受験時代にやったやり方を思い出して英単語を覚えてしまう。ところが、昔なじんだやりかたでTOEIC英単語を覚えるのは、とても非効率である可能性があります。
中学、高校の英語の先生はきっと言います。
「正しいスペルで英単語が書けるように覚えなさい」と。
「紙に何度も書いて覚えるんですよ」と。
確かに中学生、高校生は、受験を含めて手書きの試験があるのでこのアドバイスは間違いではありません。つづりを間違えると減点されるので。
しかし、『TOEICはマークシート』です。スペルの手書きはありません。つづりを正確に覚えるのに時間を使うより、もっと重要なことがあります。
TOEICと中学・高校から大学受験までの単語の覚え方の違いはどのようになるか?ポイントを絞って説明いたします。
TOEICでは単語の音(発音)から意味がわかることが重要
TOEICはリスニングが全体の半分の100問あります。
よって単語は「音を聞いて単語の意味がわかること」が必要です。
正確なつづり優先で発音との一致をあまり重視しない中学、高校英語と大きく違います。
書いてあるものを見れば簡単にわかるものでも、音として理解できないケースが実のところ多くあります。
特にリスニングに出やすい単語は、聞いて瞬時にわからないと意味がありません。問題集や参考書・テキストの音声ファイルや音声付のWEB上の辞書(Weblio辞書など)で発音の確認はすべきです。
英単語→日本語の意味が重要:日本語→英単語は重視しない
TOEICの試験には、日本語は出てきません。英単語を覚えるとき、英単語を見て、日本語の意味がわかれば十分です。
日本語から英単語が出てくるようにすることは、中長期的には、プラスです。しかし、限られた時間の中で効率的に英単語を習得していくのならば、英単語→日本語に集中して覚える方がTOEICのスコアに反映されやすいと考えます。
TOEICでは英文を「聞いて」理解できること、「読んで」理解できることが大切です。
中学、高校、大学受験のように英作文の問題はありません。日本語から正確なつづりで英単語を書かせる問題はありません。
ビジネスの現場ではPCで文章を作り、手書きはほとんどない
これはTOEIC以後も含めての話ですが、実際のビジネスシーンにおいて、文章はPC上でWORDなどを使って作成します。こうしたアプリケーションにはスペルチェッカーがついていて、間違いを指摘してくれます。勝手に直してくれたりもします。
細部までつづりがわからなくても、多少間違いがあっても、ある程度のつづりさえわかっていれば、スペルチェックで、どの単語に修正すればいいかわかればいいわけです。
またWORDで文章を作る時でもネットにさえ接続していればネット上の辞書で単語を簡単に調べることができます。
まとめ
TOEICでは正確なスペルは要求されません。だいたいのつづりがわかれば十分です。正確なスペルが書けるようになるために、あまり神経を使う必要はありません。
むしろ重要なのが、
- 英単語を聞いて意味が理解できる(単語の発音を重視)
- 日本語から英単語は重視しない(英単語→意味がわかることを重視)
です。
この2点を念頭に、英単語を身につけていくのがよいと考えます。
TOEICからは離れますが、ビジネスの現場では、英文を手書きにすることはほとんどないのが現状でしょう。英文は、パソコン上でワープロソフト(WORDなど)を使って書くので、勝手にスペルチェックしてくれます。
正確なスペルが書けるに越したことはありませんが、文の中身を充実させることに時間をかけ、頭を使うほうがいいのではないかと思います。