TOEIC過去問題集3（既出問題集3）のパート5の傾向と分析

2021年12月に約3年ぶりにTOEIC既出問題集3（リスニングとリーディング）、いわゆるTOEICの過去問題集が出ました。韓国で実施された7回分と予想問題3回分の計10セットの問題がリスニング、リーディングのそれぞれの問題集に入っています。

今回はパート5の問題分析のまとめが収録されていますのでそれについてまとめたいと思います。

パート5は大きく3つの問題タイプに分けられています。文法問題、品詞問題、語彙問題の３つです。それぞれの詳細（比率と30問中の問題数）は次のようになります。

文法問題　25％（7.5問/30問）

・時制　6％（1.8問）
・代名詞　6％（1.8問）
・限定詞　3％（0.9問）※those, these、all, each, some, any, whoseなど
・分詞　4％（1.2問）　※現在分詞、過去分詞など
・その他　6％（1.8問）

品詞問題　22％（6.6問/30問）

・名詞　10％（3問）
・形容詞　4％（1.2問）
・副詞　8％（2.4問）

語彙問題　53％（15.9問/30問）

・動詞　8％（２.4問）
・形容詞　8％（2.4問）
・名詞　8％（2.4問）
・副詞　9％（2.7問）
・前置詞　10％（3問）
・接続詞　5％（1.5問）
・フレーズ　5％（1.5問）

品詞問題（名詞、形容詞、または副詞を選ぶ問題）は、文法問題の一部と考えられますが、全体で22％と多いため他の一般の文法問題と分けてあります。30問中の22％は6.6問に相当します。品詞問題は、品詞の基本的な働きや位置が理解できればいろいろな問題に応用できるので、他の文法問題や語彙問題よりも先に攻略しておくといいでしょう。

文法問題は、時制、代名詞などの項目がありますが、各項目に対して30問中１から多くて2問程度であることがわかります。先に品詞問題対策を優先し、次に各文法項目を順に対策していくといいでしょう。

パート5といえば、文法問題が多いという印象がありますが、実は半分強（30問中約16問）が語彙問題になっています。動詞、形容詞、名詞、副詞、前置詞など比較的まんべんなく出題されているようです。語彙問題は、地道に語彙を増やしていく必要があり、攻略するのに文法や品詞問題よりも時間がかかります。

TOEIC既出問題集3TEST1パート5の傾向と分析

TOEIC既出問題集３のTEST1のパート5で試しに分類してみました。この既出問題集の分類方法とは少し異なるかもしれませんが、以下のような結果になりました。

左が【問題番号】、右が【分類（詳細）】になっています。

【問題番号】【分類（詳細）】
101　品詞（形容詞）
102　語彙（名詞）
103　文法（代名詞）
104　語彙（前置詞）
105　文法（動詞の形）
106　語彙（副詞）
107　品詞（名詞　※文法問題の動詞の形との複合問題）
108　語彙（接続詞）
109　品詞（副詞）
110　語彙（動詞）
111　語彙（前置詞）
112　語彙（動詞）
113　文法（動詞の形・分詞）
114　語彙（前置詞）
115　品詞（形容詞）
116　文法（接続詞・副詞）
117　品詞（名詞）
118　語彙（形容詞）
119　品詞（副詞）
120　語彙（動詞）
121　語彙（接続詞）
122　語彙（名詞）
123　文法（動詞の形）
124　語彙（副詞）
125　品詞（名詞【複合名詞】）
126　語彙（動詞）
127　文法（接続詞・前置詞・副詞）
128　語彙（副詞）
129　語彙（限定詞）
130　文法（相関接続）