TOEIC Part2 出題傾向分析と対策・解法テクニック・裏技
TOEICパート2対策にはノウハウがあります。今回は速攻で効果があるテクニック・裏技からリスニング力を底上げするトレーニングをご紹介いたします。
Contents
TOEIC Part2応答問題とは
1つの質問または発言に対して、3つの応答があり、その中でもっとも適切な選択肢を選ぶ問題です。問題数は全部で25問、問題用紙には質問文、応答文は書かれていません。音声だけのリスニング問題です。
サンプル問題
How many rental properties does Insook manage?
(A) Six, I believe.
(B) It’s their own.
(C) On the top floor.
正解 (A)
訳
Insookは何軒の賃貸物件を管理していますか?
(A) 6軒だと思います。
(B) それは彼ら自身のものです。
(C) 最上階にです。
公式TOEIC Listening and Reading 問題集3のPart2サンプル問題より
このサンプル問題では、How many rental properties(何軒の賃貸物件)と質問し、これに対して、(A) の「6軒だと思います。」が正解になります。
Part2では、連続して流れてくる音声に対して、瞬時に状況を理解して判断する必要があり、他のリスニングパート以上に集中力が必要です。
例えば、Whereで始まる場所を問う質問に対して、場所で応答するという直接的な応答であれば比較的対応しやすいのですが、「メールに書いてあります」、「まだ決まっていません」、「Iwataさんに確認してください」など、ひっかけ系の間接的な応答が正解になることがあります。
難易度についてですが、年々難しくなってきているように思われ、特にひっかけ系の間接的な応答に対してさまざまなパターンに慣れておくことが高得点へのカギとなります。
また、Part2では、消去法を含めたテクニック・裏技を知っておくと有利なので事前に習得しておくといいでしょう。個別のテクニック・裏技は下の方にまとめておきます。
Part2 問題タイプ別分析
Part2でどのようなタイプの問題がどれくらいの頻度で出るかを事前に知って対策をすると効率的です。
韓国TOEIC既出問題集1~3(※本物の過去問題集です)にPart別分析があり、以下のように問題タイプとその出題割合がまとめられています。問題タイプ別の出題頻度は韓国TOEIC既出問題集1から3まですべて同じです。
W/Hの疑問詞で始まる疑問文が45%で一番多く、それ以外の疑問文(一般疑問文、付加疑問文、否定疑問文など)が45%、14%が平叙文、1%が疑問文という結果です。疑問文が全体の85%なので、こちらの対策が重要であることがわかります。
タイプ別問題の対策は問題タイプ別の対策とテクニック・裏技でまとめます。
疑問詞で始まる疑問文 | 45% | 11.25問 |
who | 8% | 2問 |
when | 5% | 1.25問 |
where | 8% | 2問 |
what | 4% | 1問 |
how | 8% | 2問 |
why | 8% | 2問 |
which | 4% | 1問 |
疑問詞以外の疑問文 | 40% | 10問 |
一般疑問文 | 12% | 3問 |
否定疑問文 (Don’t you~? Isn’t heなど) | 7% | 1.75問 |
付加疑問文 (~, don’t you? ~, isn’t he? など) | 7% | 1.75問 |
選択疑問文(A or B) | 7% | 1.75問 |
間接疑問文 | 1% | 0.25問 |
提案・要求疑問文 | 7% | 1.75問 |
その他 | 15% | 3.75問 |
平叙文 | 14% | 3.5問 |
命令文 | 1% | 0.25問 |
合計 | 25問 |
問題タイプ別の対策とテクニック・裏技
比較的最近の出題傾向を反映している韓国TOEIC既出問題集3(過去問題集)のTEST1からTEST10のPart2の問題250問(25問×10試験分)を分析してまとめました。今後、試験の傾向は変化していくと予想されますが、2022年8月時点では十分通用すると考えられます。
過去に通用したが現在は使えないテクニック、間違った内容が現在も公開されているのでそのあたりも指摘していきたいと思います。
疑問詞で始まる疑問文
who(だれ), when(いつ)、where(どこ), how(どのように)などの疑問詞で始まるタイプの問題です。1語の疑問詞だけでなくhow many(いくつ), how often(どれくらいの頻度), what time(何時)など2語以上のものも含みます。Part2の45%(11~12問)ともっとも出題頻度の高いグループです。
who(だれ) | when(いつ) |
where(どこ) | what(なに) |
why(なぜ) | which(どれ) |
how(どのように) | how often(どれくらいの頻度) |
how many(いくつ) | how much(どれくらい) |
how far(どれくらいの距離) | how long(どのくらいの間) |
このタイプの問題で特に重要なのが「最初の1語から2語」を聞き取ることです。WhereとWhenの発音が紛らわしいときがありますので、特にこの2つは可能な限り区別できるようにしましょう。
またWho’s、Where’sのような短縮形もときどき出題されます。Who’sとWhoseの発音は同じですが、Whoseで始まる問題は既出問題集の分析表の項目に記載されていません。韓国TOEIC既出問題集3(過去問題集 以下既出問題集3)で全問見ましたがありませんでした。いまのところWhoseはなく、Who’sと考えておいていいでしょう。(※ごくまれに見かけるWhoseが出ると言っているサイトは信用できません。)
裏技・解法テクニック
- Whyで始まる質問文の応答文の中にBecauseがあれば、それが正解と考えてよい。
既出問題集3Part2においてWhyで始まる質問文の応答文の中にBecauseが含まれる問題が10問ありました。その10問すべての正解がBecauseで始まる選択肢でした。Whyの質問文でBecauseが応答の選択肢に入っていないものは、当然ながら他の選択肢が正解になります。
古い情報が掲載されている書籍・サイトや情報の信頼性に欠けるサイトで「Whyで始まる質問文に対して、Becauseで始まる応答は正解の候補から外しましょう」、「Whyで聞かれた場合、TOEICでは、Becauseで応答しない」は間違った情報ですので気をつけましょう。
- Who, When, Where, Howなどの疑問詞の質問に対してYes, Noの選択肢は間違いである。
このルールは消去法で使えます。既出問題集3で疑問詞の質問に対してYes, Noの選択肢があるものが30問ありました。それなりの数がありますね。
疑問詞の質問に対してYes, Noの選択肢は確実に除外することが大切です。仮に疑問詞とYes, Noが聞き取れれば、消去法で2分の1の確率で正解できます。
一部のサイトで、「疑問詞の質問に対してYes, Noの選択肢はほぼない」といった内容が記載されていますが、全くの誤りです。実際は、既出問題集3の中で疑問詞から始まる問題116問中30問あります。
疑問詞以外の疑問文
一般疑問文・否定疑問文・付加疑問文
一般疑問文
Do you ~、Have you ~, Did Maria ~、Are you ~、Should we ~のような一般的な疑問文。提案・要求・依頼・申出のWould you like ~?、Could you ~?、Can I ~?などは別項目に分けて別途説明いたします。
否定疑問文
Don’t you ~、Haven’t you ~、Doesn’t our office ~、Isn’t the store ~のように否定語を加え、短縮形にしたDon’tやHaven’tなど、否定形が含まれるのが否定疑問文。
付加疑問文
~ , don’t you? 、~, aren’t you?、isn’t it?、right?のように「~ですよね」と確認を求める疑問文。
裏技・解法テクニック
- 一般疑問文、否定疑問文、付加疑問文の選択肢にYes, Noの選択肢がある場合、Yes, Noの選択肢が正解になるかなり確率は高い。
既出問題集3で調べました。一般疑問文、否定疑問文、付加疑問文でYes, Noの選択肢がある問題が58問。YES、NOの選択肢があるものが33問で、29問がYES、NOの選択肢が正解でした。29問のうち、2つYES、NOの選択肢が入っている問題が4問ありました。
一般疑問文、否定疑問文、付加疑問文で迷った時、YES、NOの選択肢があれば、それを選ぶと正解になりやすいということがわかります。
- 否定疑問文、付加疑問文は一般疑問文と考える。
否定疑問文、付加疑問文にあまり慣れていないせいか、混乱する方が多いと思われます。英語では、否定疑問文、付加疑問文は一般疑問文と同様に、肯定の場合はYES、否定の場合はNOで答えます。以下の例文で考えてみましょう。
否定疑問文
Don’t we need to submit the report? (報告書を提出する必要はないのですか?)
→報告書を提出する必要があれば、Yes、必要がなければNo。
付加疑問文
We need to submit the report, don’t we? (報告書を提出する必要がありますよね?)
→報告書を提出する必要があれば、Yes、必要がなければNo。
一般疑問文
Do we need to submit the report? (報告書を提出する必要がありますか?)
→報告書を提出する必要があれば、Yes、必要がなければNo。
3つの文のニュアンスは異なりますが、応答として報告書を提出する必要があれば、Yes、必要がなければNoになるので、Part2では、否定疑問文、付加疑問文ともに一般疑問文と考えて判断してもよいでしょう。
選択疑問文
選択疑問文とはA or Bのような疑問文です。
【例】
Would you like to go to today’s luncheon by train or by car?
今日の昼食会には電車で行きますかそれとも車で行きますか?
この質問に対して、trainまたはcarのどちらかが入っている選択肢があればそれが正解と考えていいでしょう。しかしながら、train、carのどちらも入っていない間接的な応答が正解になる場合があります。例:「昼食会はキャンセルになりました」、「急な仕事が入って行けません」、「車を修理中です」など。
古い情報を扱っている一部のサイトなどで、「同じ単語が入っている選択肢はひっかけである、不正解であるから選んではいけない」と書かれていることがありますが、これは必ずしも正しくありません。
既出問題集3の選択疑問文の17問中8問は、同じ単語がそのまま正解の選択肢に入っています。間違ったアドバイスを鵜吞みにした人は、8問落としてしまいます。
確かに、同じ単語を誤答の選択肢に入れてくることはよくありますが、同じ音の単語が入っているので機械的に除外するのは得策ではありません。
裏技・解法テクニック
- 選択疑問文では。疑問詞の質問と同様に選択疑問文ではYes, Noの選択肢は間違いです。
消去法で使えるので覚えておきましょう。自信のないときは焦らず、消去法を使って選択肢を絞り込みましょう。
提案・要求・依頼・申し出の疑問文
Can you ~?(~してくれませんか?)、Could you ~?(~していただけますか?)、Would you like ~?(~はいかがですか?)、Would you like to do ~?(~しませんか?)、Would you like me to do ~?([私が]~しましょうか?)、Can I help~?(~手伝いましょうか)などの疑問文。一般疑問文のグループに入りますが、既出問題集3で別項目になっているので分けました。
このタイプの提案、要求、依頼、申し出を受ける直接的な応答として多いのが以下の選択肢です。
Can you ~?(~してくれませんか?)、Could you ~?(~していただけますか?)の依頼の質問に対して
- Sure, ~(いいですよ,もちろんです)※多い
- Yes, ~ (はい)
- OK. (はい)
- All right. (わかりました)
- Sorry, ~ (ごめんなさい)
Would you like to do ~? (~しませんか?)の意向を尋ねる・勧誘の質問に対して
- Sure, ~(もちろんです)※多い
- Yes, ~(はい)
- Yes, I’d love to. (はい、ぜひそうしたいです)
- Thanks. I’d love to. (ありがとう。ぜひそうしたいです)
- No, thanks / thank you. (結構です、ありがとう)
Would you like ~?(~はいかがですか?)の提案の質問に対して
- Yes, ~ (はい)
- Yes, please. (はい、お願いします)
- No, thanks / thank you. (結構です、ありがとう)
Would you like me to do ~?([私が]~しましょうか?)、Can I help~?(~手伝いましょうか)の申し出の質問に対して
- Yes, ~(はい)
- Thanks, ~(ありがとう)
- That’s OK. (結構です)
- I can manage ~(自分でできます)
上記は直接的な応答ですが、間接的な応答(質問を返すなど)が正解になることがあります。
全般的な消去法テクニック・裏技
- a / anで始まる名詞句(名詞のカタマリ)は、ほぼ不正解である。(※What以外の質問で)
この手の選択肢は、既出問題集や公式問題集の選択肢でよく見かけ、誤答となる選択肢になっています。
a/anで始まる名詞句(名詞のカタマリ)とは次のようなものです。
A lightweight laptop | 軽量のノートパソコン |
A popular tourist destination | 人気のある観光地 |
A new company policy | 新しい会社の方針 |
An annual checkup | 年1回の健康診断 |
A flight ticket | 航空券 |
A special offer | 特別のオファー |
An upcoming event | 今度のイベント |
An opening sale | 開店セール |
A potential customer | 潜在顧客 |
A company newsletter | 会社のニュースレター |
What以外の質問で、こうしたa/anで始まる名詞句(名詞のカタマリ)が選択肢に入っていれば、消去法を使って除外し、残りの2つの選択肢から選ぶのがいいでしょう。
- 選択肢に場所や時に関するものがよく含まれるが、質問文が明らかに、場所(Where)や時(When)を聞いていない場合、消去法を使って削除できる。
場所や時に関する選択肢には、次のようなものがあります。
【場所に関する選択肢例】
In building C. | C棟の中です。 |
In meeting room 102. | 会議室102です。 |
At the office. | オフィスです、 |
In the filing cabinet. | ファイルキャビネットの中です。 |
On the right side. | 右側です。 |
At the Park Hotel. | Parkホテルです。 |
Next to the lobby. | ロビーの隣です。 |
On the last page. | 最後のページです。 |
On the reception desk | 受付デスクの上です。 |
On the second floor. | 2階です。 |
【時に関する選択肢例】
Late winter. | 冬の終わりです。 |
Very recently. | とても最近です。 |
Only a few days ago. | ほんの数日前です。 |
Tomorrow at noon. | 明日の正午です。 |
Three years ago. | 3年前です。 |
Sometime next week. | 来週のいつかです。 |
Around three o’clock. | 3時ごろです。 |
Maybe tomorrow. | おそらく明日です。 |
Next winter in January | 来年の冬の1月です。 |
In about a week. | 約1週間後です。 |
一般疑問文、否定疑問文、付加疑問文や平叙文では原則「場所や時」で応答するは不自然です。
質問文がWhereやWhenで始まっていないことが思い出せれば、場所と時に関する選択肢は消去法で除外でき、他の2つの選択肢から絞り込むことができます。
※選択疑問文で、A or Bで、AまたはBが場所または時に関する場合は、当然ながら場所または時に関する選択肢が正解になることがあります。
※Do you know where ~?やDo you know when ~?のような間接疑問文はwhere、whenが入っているので、場所や時で応答できます。
- 似た発音の単語がある場合、ひっかけの選択肢であることが多い。
同じ単語が選択肢に入っている場合は、正解になることがありますが、似た発音の単語がある場合は、ひっかけの選択肢であることが多いです。ただし、似た発音の単語に気づくのはどちらかと言えば中上級者以上と思われますので、初級者はこのテクニックをあまり重視せず、全体の意味をとらえる練習をしたほうが後々のスコアアップにつながります。
参考までに音のひっかけの事例は次のようなものがあります。
direction(方向、道順) とdirector(取締役、監督) |
retirement(退職)とtire(タイヤ) |
sign(署名する、標識)とassign(割り当てる) |
cabin(キャビン)とcabinet(キャビネット) |
set(設定)とreset(リセット) |
represent(代表する、示す)とpresent(現在の、贈る) |
intern(インターン)とinternal(内側の) |
plant(植物、工場)とplan(計画) |
fabric(織物、布)とbrick(レンガ) |
would(~であろう)とwood(木材) |
試験本番での解き方
試験本番では、可能な限り正解数を増やすために、自信のない問題は消去法などをフル活用して取り組むといいと思います。
そのためには次のようなステップで対応するといいでしょう。ポイントは、各選択肢で正解、不正解に自信がない場合は、その選択肢のマークの上に鉛筆の先を置いて保留にしておく方法です。
1.質問文が流れているときにマークシートのAの上鉛筆の先を置く。
2.Aの選択肢を聞いて、Aが正解だと思えば、Aにマークする。Aが明らかに違うと思えばマークシートBの上に鉛筆の先を移動する。
Aの正解、不正解に自信がない場合は、そのままAのマークシート上で鉛筆の先を保留にしておく。
3.Bの選択肢を聞いて、Bが正解だと思えば、Bにマークする。Bが明らかに違うと思えばマークシートCの上に鉛筆の先を移動する。
Bの正解、不正解に自信がない場合は、そのままBのマークシート上で鉛筆の先を保留にしておく。
3.Cの選択肢を聞いて、Cが正解だと思えば、Cにマークする。Cが明らかに違うと思えば、保留にしていたA、またはBに移動してマークする。
Cの正解、不正解に自信がないが、A、Bが不正解だと考えてCのマークの上に移動している場合は、そのままCのマークシートを塗りつぶす。
Aを聞いて正解、不正解に自信がない状態で、鉛筆の先をBに動かしてしまうと、Cまで聞いてCが明らかに違うと分かった場合、Aの保留状態を忘れて、間違っているBにマークすることがあります。
正解、不正解に自信がない選択肢は、正解である可能性があるので、そのまま保留にしておいて、最後まで聞き終わって他が違いと思ったら保留の選択肢にマークするといいでしょう。
こうした解法テクニックは小さなことですが、積み重ねると正解数が上がってきます。「保留状態の選択肢」は「正解」につながりやすいので是非実践してみてください。
Part2のトレーニング方法
ここまでは、テクニック的な方法・裏技を中心にまとめてきましたが、Part2で通用するリスニング力を上げるトレーニング方法について説明したいと思います。
まず、一番効果があるのが、流れてきた音声をそのまま書き取る「ディクテーション」です。流れてきた音声を正確に書き取ることができ、そして瞬時にその意味を理解することができれば、Part2のほぼすべての問題に対応できるはずです。
しかしながら、ディクテーションは、やや難易度の高い練習方法でPart2をフルセンテンス(長いもので15語程度)で正確に書き取るのはハードルが高く、また長続きせず、途中で挫折するリスクがあります。
そこで、ディクテーションを簡易化した「最初の5語のディクテーション」を実践することをお勧めいたします。
最初の5語のディクテーショントレーニング
最初の5語を正確に聞き取ってディクテーションします。紙に書かなくても、口頭で聞こえてきたフレーズをリピートしてもいいです。参考書・問題集・テキストとしてお勧めなのは、ナレーターが本番の試験と同じのTOEIC公式問題集、韓国のTOEIC既出問題集(過去問題集)ですが、他の市販の問題集でもOKです。
では、なぜ5語を聞き取るといいかについて次に説明いたします。
1.疑問詞(1~2語)で始まる場合、次のような並びになることが多い。
【疑問詞(1~2語)】+【助動詞 do, can, shouldなど】+【主語(代名詞が多い)】+【動詞】
この場合、4~5語になり、疑問詞、主語、動詞を聞き取ることによって大まかな意味をつかむことができます。
2.Can you ~?(~してくれませんか?)、Could you ~?(~していただけますか?)、Would you like ~?(~はいかがですか?)、Would you like to do ~?(~しませんか?)、Would you like me to do ~?([私が]~しましょうか?)、Can I help~?(~手伝いましょうか)などの提案・要求・依頼・申し出の疑問文は最初の5語が聞き取れれば、質問の意図を理解することができます。
3.一般疑問文の場合、最初の5語で【助動詞 do, can, shouldなど】+【主語(代名詞が多い)】+【動詞】+【目的語(※ある場合)】あたりまで聞き取れば、大まかな意味をつかむことができる。
最初の5語の聞き取り精度が上がれば、6語、7語、それ以上を聞き取れる問題が増えてきます。Part2で伸び悩んでいる方は、どこかのタイミングで集中的にこのトレーニングに取り組んでもいいと思います。
まとめ
Part2では、瞬時に状況を理解して判断しなければならないので、他のリスニングパート以上に集中力が求められますが、唯一の3択形式の問題であるため、迷った時に消去法が効果を発揮しやすいパートと言えるでしょう。
問題のタイプとしては、疑問詞で始まる疑問文、一般疑問文、否定疑問文、付加疑問文で85%を占めるので、疑問文を重点的に対策すると効率がいいです。
Part2の解法テクニックに関して、古い書籍やネット上で間違った情報が公開されていますので注意する必要があります。
Part2で高得点を目指すには、テクニック・裏技に加えて、リスニング力そのものを向上させることが大切です。今回ご紹介した最初の5語のディクテーションはリスニング力の底上げにつながると思いますのでご興味のある方はぜひ試してみてください。