普通の主婦がTOEIC900点を目指して勉強するようになった経緯 【その2 主婦の生き方(固定観念)】

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TOEIC900点を目指すkijikoさんの前回からの続きです。

主婦の生き方(固定観念)

お昼時、レストランに入ると主婦らしき団体が何グループも集まってランチをしている姿を見かけた事があると思います。私はかつてこの光景を見て、昼間っからおしゃれしてランチできる主婦の存在に憧れを抱いていました。子供を持つ主婦になってみて分かったのですが、これは情報交換の場になる事が多く、幼稚園や学校、習い事、受験の内容だったりします。これらの話題に縁がなくても年度初めのと最後のクラス会くらいは出席する子育て主婦は多くいると思います。

お友達と楽しくというよりは、子供がらみの付き合いなので、これまで自ら選んだ職場や友人とは違うタイプの人が混在します。場合によっては座る順番などがあったり、お料理が来て、手を付ける順番が決まっているようだったり、結構日本的です。人生の半分、アメリカの水になれて来た者としては緊張の連続でした。場数を重ねる毎に慣れてきたものの、子供の話題以外は傍観者で、楽しみの時間というよりはやり過ごす時間と言った感覚です。独身の頃、優雅に見えたランチ主婦ももしかしたら似たような物だったのかもしれません。別世界から見るだけでは本当のところは分からないものですね。

子育てしながら、仕事を持つ主婦はどうでしょう。どなたも想像以上に忙しい日を送っていると思います。子供の年齢や人数によっても変わると思いますが、大体似た様な生活サイクルで、同じような悩みを抱えていると思います。家族の仲や外での人付き合いがうまく行っている時はあまり感じなくても、ひとたびトラブルがあった時には、自分の置かれた状況を嫌になったり、いつも家族の為に休みなく時間を費やす事に人知れず虚しくなったり。私はそうでした。そしてそれが主婦たるものの生き方だと思っていました。

TVを見ている内に時間があっと言う間に過ぎて、明日のお弁当の材料の確認、ご飯の支度→食べさせ→後片付け、洗濯→干す、お風呂の支度、明日の幼稚園の用意、習い事の準備、学童の居る方は宿題の確認、塾の確認、休暇の予定、PTAの係り、地区のお当番、こんなルーティンをこなすと同時に時節には、家計の見直しもしたり、お中元・お歳暮、誕生日、年賀状、お墓参り、その他冠婚葬祭の行事や家族行事。その他単発で色々。うまく事が進むばかりではなく、トラブルも勃発します。やる事は山ほどあります。

日常の家事に加えて、仕事を持っている方は、その時間は会社に捧げる訳で、こんな状況で自分の時間はいったいどうやって取れるというのでしょうか、およそ無理だと諦めてしまうのは簡単だけど、このまま忙しさに埋もれて時間を過ごして本当に良いの?

そんな事を考えながら過ごしていた時、偶然、子育て雑誌のプレジデントファミリーで江藤真規さんの記事に目が留まり、その考えに目が覚めた思いをしました。主婦だって、夫が居ようと、子供が居ようと、自分の道をしっかり歩む事を諦めてはいけないという事。主婦も工夫次第で活躍する事ができるし、それが更に家族を活性化させるという事。すごいなぁ、ポジティブすぎて、レベル高すぎて、私とは縁がない感じ、、、と思いながらも本屋に探しに行って他の彼女が書いた本何冊か買って読みました。

でもすぐに「自分の道を歩む事」を実行できたわけではありませんでした。とても素敵な考えだけど、子供が幼くて手も掛かるし、取り立てて使える能力も私には無いし、、、今から思えば、勝手に自分で行く手を閉ざしていた気がします。

また私の場合は、自らの強い意志で、「子育て主婦」→「働く子育て主婦」になった訳ではありません。周りからどんどん詰め寄られてそれでも煮え切らない態度で居たので、ある日ドンと身体を押されておっとっとと出た場所が教壇だったという感じでした。

こんな消極的なスタートでしたが、ひとたび舞台に立てば、自分の心にある変化がありました。足を運んで下さる生徒さんが今日のレッスンを受けて何だか得したなぁと感じてもらえるようにしたい、私の場合は自分の教える知識の底上げが早急に必要だと感じ、よし!あるレベルまで到達するぞと強い決心を感じました。それがTOEIC900点でした。

きっと誰にでも強く決心する時があると思います。その決心を初心と呼ぶならば、その初心をいかに長い間忘れずに毎日をどう過ごすか、初心が続くような環境を整える工夫、まずはそこに神経を払う事からかなと思います。

次回に続く。

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