TOEIC PART2対策!リスニングで真っ先に攻略したほうがいいのがPART2!
PART2の短文応答問題は英語初心者が最初に取り組みやすいパートです。英語のレベルは全パートの中でも一番やさしいほうです。中学、高校時代と英語が苦手の方でも、スクリプトを見ればだいたい意味がわかるはずです。中には知らない単語・フレーズもあるかもしれませんが、内容はいたって簡単なものが多いと言えるでしょう。
文法が苦手な方でも取り組みやすいのがPART2だと思います。細かい文法知識より、単語の意味がいくつかわかれば、何を言いたいのか大体わかるのでTOEICの英語に慣れるという点でもPART2からスタートするのがいいでしょう。
問題数が30問あるのもメリットです。まとまった数があるということは、その対策を立てた場合、正解の絶対数を増やせるということになります。 PART1ではどんなに頑張っても10問の正解が最大です。仮に平均6割の6問正解の人は、9割の9問正解するまでの上げられる余地はプラス3問です。
30問あるPART2で平均6割正解の人は18問になります。この人が9割正解できるようになったとすると27問正解で、その差は9問です。
一概にPART1で3問正解を増やすのとPART2で9問正解を増やすのとでは、同じ学習時間ではないかもしれませんが、上昇余地のあるPART2を優先して最初に時間をかけたほうが、全体のスコアアップに早くつながると言えるでしょう。
PART2は唯一の3択問題
あまり指摘されていないのですが、PART2は他のTOEICのパートと大きく違う点があります。それは3つの選択肢から正解を選ぶ3択の問題であることです。選択肢4つから選ぶのと選択肢3つから選ぶのでは、確率上、大きな差があります。4つから選ぶ場合の確率は25%、3つから選ぶ場合のそれは33.3%です。
3択のPART2では、全問適当に選んでも30問中平均10問の正解が得られるということです。写真や文字情報がなく、音声だけで判断しなければなりませんが、選択肢が少ないことは大きな違いです。
3つの選択肢のうち、1つの選択肢は会話の流れから不自然で何となく間違いだと判断できるケースはよくあることだと思います。このようなときは残りの2つから選べばいいので、確率は50%となります。つまりそのような問題が2問あれば平均1問は正解できる可能性があるということです。
完全に答えが選べなくても、2つまで絞り込めるようになると、正解になる確率が上がってきますので、このことは忘れないでいただきたいと思います。
疑問詞で始まる文頭の1語は重要キーワード
PART2に限らずTOEICのリスニング全般に言えることですが、会話や問題文の音声を完全に聞き取れなくても、部分的な情報を聞き取って答えを導ける問題も多く含まれます。リスニングの苦手な方は、最初から完璧に聞き取ろうせず、単語単位でもかまわないので、重要キーワードに集中するようなトレーニングがお勧めです。
PART2のケースでいえば、一番需要なのは、疑問詞で始まる問題(5W+1H)の文頭の1語です。例えば、最初に質問文の文頭がWhereの場合、質問文ではそこだけを聞いておいて、選択肢のなかから場所に関連するものを想定して待ち構えていれば、高い確率で正解が選べます。
確かに、応答が直接場所に関連しないイレギュラーなケースもあります。「誰々に聞いてくれ」とか(会議の場所などについて聞かれた場合)「まだ決まっていない」とかのややひねった応答文が正解になるケースなどありますが、まずは基本形の場所に関連するものを選べるようにすることが大切です。
TOEIC新公式問題集で応答パターンに慣れる
PART2では、少し考え込んだら、次の問題の音声が流れてくることがよくあります。瞬間的に反応できるようにするには、「応答パターンに慣れる」ことが最も効果的ではないかと考えます。
実はPART2は、TOEICを受け始めたころ、自信はありませんでした。今でも2~3問ほどは確信を持てないことがありますが、以前と比べて確実に解答精度が上がってきました。その精度を上げるのに一番効果的だったのが、「応答パターンに慣れたこと」でした。
何を使えばいいかですが、PART1対策と同様に定番のTOEICテスト 新公式問題集(Vol4とVol5、次いでVol3あたり)を活用するのがいいしょう。
TOEIC新公式問題集のVol3,4,5の3冊には、PART2はトータルで180問あります。この中に出てくる応答パターンを何度も聞いて瞬時に理解できるようになるとスコアが大きく上がってきます。
TOEICのイレギュラーな応答パターンは実際ところ、日常の中でも起こりうるケースです。答えとして自然な表現となっています。日本語で読めばなるほどだとすぐに理解できるはずです。時(時間)について聞かれても、必ずしもその時(時間)を知っていないケースが日常生活でもあると思います。イレギュラーとは言え、決して不自然な応答ではないところがポイントです。
疑問詞以外で始まる文、例えば依頼、提案、申し出、許可の文や普通の疑問文、付加疑問文、平叙文などもありますが、応答のパターンに慣れて、その引き出しを増やしておけば、確実にスコアアップにつながってきます。
PART1と同様に公式問題集に出てくる単語・フレーズで知らないものは押さえておくのがいいでしょう。