約40日でTOEIC175点アップ!短期でスコアが上がった5つの要因とは?
第186回12月8日のTOEICのオンライン発表を見たSSさんからのうれしいメールがきました。
約40日のTOEICの勉強で425点からいきなり600点まで175点アップという知らせです。
最終的には700点オーバー目標ですが、まずは12月で600点取るという目標設定して、それをみごと達成しました。
3月のスコア 425点(リスニング265点 リーディング160点)
12月のスコア 600点(リスニング325点 リーディング275点)
SSさんは、3月にぶっつけ本番でTOEICを受験して以来、とくに英語の勉強をしていませんでした。11月よりスコアアップのため、本格的にTOEIC学習プログラムと指導のもと、勉強を開始しました。
SSさんの簡単なプロフィール
30代の外資系企業日本支社勤務の営業マン。お客さんは国内企業なので仕事はほとんどが日本語です。
日本支社はほとんどが日本人ですが、一部外国人もいて時々英語で会話をすることはあります。
また一部海外案件が出てきたときは、英語でのやり取り(メール)があります。
本格的に英語の勉強をしたのは、大学受験が最後でそれ以後はとくに英会話などもやらなかったようです。
日々の仕事に加えて、現在共働きの奥さんと2人のお子さんの子育てで忙しい中、時間をねん出して約40日間のTOEIC勉強を実践してもらいました。
短期でTOEICのスコアが上がった5つの要因
スコアアップの要因を5つあげます。
1.リスニングに勉強を集中しリスニング力がアップした
「聞き取り精度が上がった」、「前よりもよく音が聞こえるようになった」という自己評価をSSさんから聞きました。これはリスニングの勉強に集中した成果だと思います。結果としてリスニング60点アップは大きな進歩です。
TOEICの勉強としてやったのは、新TOEIC公式問題集Vol4とVol5のPART2、PART3、PART4だけです。繰り返し2~3回を集中的やってもらいました。
リーディングの文法問題(品詞問題)も当初は一部組み込む予定でしたが、時間の制約もあったのでリスニングの勉強に集中してもらいました。
2.リスニングの練習がリーディングにもいい影響を与えた
リスニングのスクリプトを読む・聞くことを繰り返したことが、PART7の長文読解にもいい影響を与えたようです。
PART7の練習問題はまったく解かなかったにもかかわらずリーディングのスコアが伸びたのは、このリスニング練習のプラスに働いたと思われます。
話される英語は語順通り理解していかなければなりません。その練習を積んだことで、書き言葉も英語の語順で理解しやすくなり、読解スピードも改善したと思われます。
3.リーディングの時間管理の徹底
3月に受験した時は、PART5・6に時間をかけすぎて、PART7の多くを適当にマークしてしまったようです。
今回の試験では、PART5・6でみてすぐにわからないものをどんどんマークしていき、PART7に時間を使うという戦略を取りました。
PART5・6は時間をかけて読んで考えても、文法や単語の知識がなければ解けない問題が多いのに対し、PART7は時間をかければ解ける問題が多いので、PART7にできるだけ時間を残すアドバイスをしました。
PART5ですぐにわからない問題は適当にマークすることを徹底する
これを実践したおかげで、PART7の読解問題を解く時間も増えたことが大きかったでしょう。さらにSさんがトピックとして理解しやすい題材がいくつかあったのもプラス要因です。
4.前回のスコアが英語の実力より低く出た
SSさんは初回まったく準備もしない、試験の中身をあまり確認せず受験しました。ぶっつけ本番状態です。そのため、本来の英語力よりも低くスコアが出たと考えられます。
リーディングでは時間管理をまったく考えないで解いたため、本来であればできる問題を多く落としたと思われます。
とくに準備をしないでTOEICを受験した場合、英語力が変わらなくて、試験の方式に慣れるだけで大幅にスコアが伸びる可能性はあります。
5.もともとの英語の基礎力があった
大学受験からのブランクは長いのですが、大学受験まで英語を勉強していたので基礎力はあったことも要因のひとつでしょう。
確かに忘れている単語・文法項目も多いですが、中学レベルの文法ルールなどをきちんと学習してきたことは、TOEICにおいてもプラスに働きます。
さらに仕事でも、英語に触れる機会があることは、こうした基礎力の維持に貢献していると思われます。
まとめ
1年ほど前から、リスニングを中心とした勉強法にシフトして、指導を実践しています。明らかにスコアアップが速くなっています。早ければ1か月、2か月で結果がでてきます。
今回のように短期で100点から200点近くまでいく人たちもいます。700点ぐらいまではリスニングメインでやってもらうのがいいというのが現在の結論です。
もともとは自分が得意で教えやすいPART5の文法・単語・語彙問題をやってもらっていましたが、時間をかける割には効果が少なく、打開策が必要でした。
半年ぐらい文法・単語・語彙を中心にやってもらってスコアがほとんど変わらなかったときは、正直申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
自らTOEIC990満点を目指すリスニングの勉強や様々な情報を書籍やネットで調べた結果、リスニングを主体としたプログラムが効率がいいと確信し、採用することにしました。
今後はさらにブラッシュアップを重ね、より効率的にスコアが上がるようにしていきたいと考えております。