TOEIC公開試験 メジャーフォームとマイナーフォームとは?
ネット上で試験の感想の記事やコメントなどを読んでいると「メジャーフォーム」とか「マイナーフォーム」と書かれていることがあります。今回は、その違いについて簡単にまとめてみようと思います。
同じTOEIC公開試験日に2種類以上の問題セットがある
かつては、3種類以上のときもあったようですが、ここ最近はメジャーフォームとマイナーフォームの2種類のセットで行われています。2つのフォームの間では、約40%が共通の問題、約60%は別の問題が使われているようです。
TOEICのテストの運営しているETSや国際ビジネスコミュニケーション協会の正式な名称ではなく、TOEIC受験者の間で広まってきた呼び方のようです。
正式な発表があるわけでないのであくまで感覚的な話ですが、受験者数の比率は、メジャーの方が多く、6割から7割、残りが4割から3割がマイナーじゃないかなというのが個人的な推測です。
別の試験会場で受験した友人と話した時、出題された問題が違う場合は、異なるテストフォームを受験していると考えられます。
どこでフォームを区別できるか?
一番簡単な見分け方は、解答用紙の色です。解答用紙A面がピンク(赤)ならメジャーフォームで、グリーン(うす緑)ならマイナーフォームです。
もうひとつが問題用紙に記入されている番号です。問題用紙の右上に「4KIC1」とか「4KIC2」といった 5ケタの数字とローマ字の文字列が書かれています。最後の桁の数字の番号が小さいほうがメジャーフォーム(4KIC1の最後の桁の数字は1)、大きいほうがマイナーフォーム(4KIC2の最後の桁の数字は2)となります。
直近の188回の公開試験では、4KIC7がメジャーフォーム、4KIC8がマイナーフォームとなります。
余談ですが、最初の2ケタ(数字とローマ字)が年度を表すようです。2013年ならその年に行われるテストの番号は、「4J」で始まり、2014年のそれは「4K」となります。
正答数が同じ場合、フォームの違いでスコアの影響があるか?
ひとつの参考例として、495点満点を取る場合の誤答数にメジャーフォームとマイナーフォームでの違う時があります。たとえばリスニングで同じ回の試験で495点を取るために誤答数が、メジャーでは4問ミス、マイナーでは3問ミスまで許されることがあります。リーディングの場合は、495点を取るために
メジャーでは1問ミス、マイナーではゼロミスまでということがあります。違いは大きくはありませんが、試験の回によっては同じ495点を出す場合でも1問程度の差があります。
このことから、単に正解数(ミス数)からスコアを導いているのでなく、それぞれの問題セットの難易度を統計的に処理してスコアに反映させていることは確かだと考えられます。