【受講者事例】 約6か月で340点から470点まで130点アップ!TOEIC新公式問題集を使った勉強法
今回は、どのようなTOEICの勉強をして約6か月で340点から470点まで130点アップしたかのケースをご紹介したいと思います。
受講者はKOさん。会社から点数を上げるように指示され、年2回のIP試験を受けています。これまで問題集を買って勉強していたが、点数が伸びなかったということで受講されました。300点台前半で停滞していたので、最初の関門として400点を突破することを目標としました。結果的に400点を大幅に超え、470点まで到達しました。
何をやったか?
これまでも何度か書いていますが、TOEICでスコアが伸びやすいリスニングに集中することにしました。使用テキストは、定番のTOEIC新公式問題集。そのVol4、Vol5を使い、その中のPART2, PART3, PART4に絞りました。問題数は、2つの問題集に2セット入っているPART2, PART3, PART4の各30問の合計の360問。問題数は決して多くはありませんが、やったのはこれだけです。
どのようにやったか?
1週間から2週間の間にひとつのセットのPARTを30問やることにしました。例えば、Vol4のTEST1のPART2を30問割り当て、問題を解いてもらいました。
最初のころ、PART2は短文なので、何度も聞けば比較的聞き取りやすかったようですが、PART3、PART4になると、いったん話についていけなくなるとそれ以後が全く理解できない状況でした。
効果的だった勉強法は?
特にPART4のスクリプトに自分で理解できる単位でスラッシュを入れ、スラッシュ単位でCDの音声をまねて何度も音読練習をしたのが効いたようです。音声をスラッシュごとに止めて再生するのは手間がかかりますが、数語のまとまった意味の英語を聞いて声に出す練習を繰り返すことで、スラッシュ単位で意味がつかめるようになったようです。これに出てきた単語を覚えていくというシンプルな勉強を継続しました。
※スラッシュ(区切り)は、主語、述語動詞、補語、目的語といった文の構成要素ごとに、あるいは前置詞、接続詞、TO不定詞などの前に入れるのが一般的です。特に決まったルールはないので、慣れないうちは、細かめのカタマリで区切ってもいいと思います。
リーディングにも効果があり
リスニングの問題だけをやりましたが、リーディングにもいい影響がでました。よくよく考えれば、リスニングの問題の復習をするときに、英文にスラッシュを入れて読んで理解することや音読(書かれた文を読む)は、リーディングの勉強にもつながります。単語も一緒に覚えれば、リーディングにもいい影響が出るは不思議ではありませんね。
KOさんの場合、決して多くの問題をやったわけではありません。約半年でカバーしたのはTOEIC新公式問題集のリスニングの360問だけです。しかし、スラッシュを入れての音読練習を繰り返したこと、出てきた単語を覚えたことで、これまで突破できなかった壁をあっさり破ることができました。
もし、スコアが300点台、400点台で伸び悩んでいるのであれば、TOEIC新公式問題集等の良質の問題集に絞り込んで、その中のリスニングパートをじっくり、かつ繰り返しやることは効果的な勉強法のひとつだと思います。ぜひ検討してみてください。