TOEIC Part 5で構文を正確に取る方法:まず動詞を探せ

TOEIC Part 5の品詞問題、動詞問題、接続詞・前置詞問題などでつまずく原因の一つが、文の構造を正確に把握できていないことです。

単語の意味や文法知識を知っていても、次の点を見分けられなければ、正解を選ぶのは難しくなります。

  • どこまでが主語なのか
  • どれが文全体の述語動詞なのか
  • -ed形が過去形なのか過去分詞なのか
  • -ing形が動詞なのか修飾語なのか

そこで意識したいのが、まず文全体の中心となる述語動詞(V)を探すことです。

述語動詞が見つかれば、それに対応する主語(S)を探しやすくなり、文全体の骨格が見えてきます。

この記事では、TOEIC Part 5で構文を正確に取るために役立つ「動詞を見つける7つのルール」と、主語が長くて迷いやすい実践例を紹介します。

こんな問題でつまずいていませんか

The committee ______ that all members submit their monthly reports by Friday will be approved during next week’s meeting.

(A) proposal    (B) proposes    (C) propose    (D) proposing

正解は (A) proposal です。

空所の直後にthatがあるため、The committee proposes that … という形を思い浮かべ、(B) proposesを選びたくなるかもしれません。

しかし、文の後ろを見ると、will be approvedという述語動詞があります。このwill be approvedに対応する主語が必要です。

The committee proposal that all members submit their monthly reports by Friday will be approved during next week’s meeting.

  • The committee proposal = 主語(S)
  • that all members submit their monthly reports by Friday = proposalの内容を説明する同格のthat節
  • will be approved = 主節の述語動詞(V)

つまり、空所には主語の中心となる名詞 proposal が必要です。

「全メンバーが月次報告書を金曜までに提出するという委員会の提案は、来週の会議で承認される予定です。」

このように、thatの直前だけを見て空所を動詞だと判断してしまうと、後ろにある主節の述語動詞を見落としてしまいます。

Part 5では、空所の前後だけでなく、文全体の述語動詞がどこにあるのかを確認することが重要です。

1. なぜ「動詞を探す」ことが重要なのか

英語の文型を考えるうえで、S・V・O・Cの中でも特に重要なのがV(動詞)です。

英語の文には、基本的に「誰が・何が」と「どうする・どうである」という骨格があります。

The manager reviewed the report.

  • The manager = 主語(S)
  • reviewed = 動詞(V)
  • the report = 目的語(O)

動詞reviewedを見つければ、「誰がreviewedしたのか?」と考えることで、主語The managerも見つけやすくなります。

一方、主語が長くなったり、文の途中に関係詞節や分詞が入ったりすると、動詞らしい形が複数登場します。そのためTOEIC Part 5では、「どれが主節の述語動詞なのか」を見分けることが非常に重要です。

2. 動詞を見つけるための7つのルール

ルール1:1つの節には、基本的に1つの述語動詞がある

英語では、1つの節には基本的に1つの述語動詞があります。


The manager approved the proposal.


この文では、approvedが述語動詞です。


I think that he knows the answer.


この文にはthinkとknowsという2つの述語動詞があります。これは「I think」が主節、「that he knows the answer」がthat節という2つの節に分かれているためです。

したがって、文の中に動詞らしい形が複数あった場合は、「それぞれ別の節の述語動詞なのか」「それとも分詞や不定詞なのか」を考える必要があります。

ルール2:関係詞節やthat節の動詞と、主節の動詞を区別する

関係詞節やthat節の中にも述語動詞があります。しかし、それらは文全体の中心となる主節の述語動詞とは別物です。


The employees who work in this office attend the meeting every Monday.

  • work = 関係詞節内の述語動詞
  • attend = 主節の述語動詞

まずは「文全体の中心となる動詞はどれか」を見極めましょう。

ルール3:-ing形や-ed形は、必ずしも述語動詞ではない

現在分詞(-ing)や過去分詞(-ed)は、名詞を修飾している場合があります。


The report submitted yesterday contains several errors.


submittedは「昨日提出された」という意味でreportを説明している過去分詞です。主節の述語動詞はcontainsです。


特に-ed形は、過去形と過去分詞の両方の可能性があるため、見分けが重要です。

ルール4:三人称単数現在の-sは、述語動詞を見つける手がかりになる

主語が三人称単数で現在時制の場合、一般動詞には-sがつきます。


The new system reduces operating costs.


reducesの-sを見ることで、「これは述語動詞かもしれない」と判断できます。もちろん名詞の複数形にも-sがつくため、-sだけで決めることはできませんが、Part 5で述語動詞を探す大きな手がかりになります。

ルール5:助動詞・完了形・進行形・受動態は「まとまり」で見る

次のような形を見つけたら、動詞を1語だけでなく、まとまりとして考えましょう。


will increase / can attend / has increased / is increasing / was approved / is being tested

The new software is being tested by several employees.


この文では、isだけでもbeingだけでもtestedだけでもなく、is being tested全体が述語を構成しています。

ルール6:to + 動詞の原形は不定詞なので、主節の述語動詞にはならない

The company plans to open a new branch.


openは動詞ですが、to openという不定詞の一部です。この文の主節の述語動詞はplansです。「動詞の原形がある=述語動詞」と考えないようにしましょう。

ルール7:-ing形だけでは述語動詞にならない

Employees working in the sales department receive additional training.


workingはemployeesを説明している現在分詞です。主節の述語動詞はreceiveです。


Employees are working in the sales department.


こちらはare workingで進行形となり、述語動詞になります。つまり、「workingだけ」なら述語動詞ではなく、「be動詞 + working」なら進行形の述語動詞になる可能性があります。

3. 短い文で基本を確認

まずは短い文で、主語と動詞の関係を確認してみましょう。


I own a bicycle.(私は自転車を持っています。)

He arrived at the office early.(彼は早く事務所に着きました。)

We enjoy hiking on weekends.(私たちは週末にハイキングを楽しみます。)


このように主語が短い場合は、「主語 → 動詞」の順番がわかりやすいため、構造を取るのはそれほど難しくありません。


しかしTOEICでは、主語の後ろに前置詞句や関係詞節などが入り、主語と述語動詞が離れる文がよく出てきます。

4. 主語が長い・わかりにくい実践例

例1:前置詞句が続く長い主語

The discussion among the local residents started at the community center this morning.


主語はThe discussion among the local residentsです。主語の中心となる名詞はdiscussionで、among the local residentsはdiscussionを説明する前置詞句です。述語動詞はstartedです。


「地域住民の間での話し合いは、今朝コミュニティセンターで始まりました。」

例2:andでつながる長い主語

Ms. Tanaka and her old classmates from university meet once a year.

述語動詞はmeetです。主語はMs. Tanaka and her old classmates from universityで、andによって複数の人が主語になっています。そのため、meetsではなくmeetとなります。

例3:現在完了を伴う文

Interest in the new hiking trail among local residents has grown significantly over the past few months.


主語の中心はInterestです。in the new hiking trailとamong local residentsはどちらもInterestを説明しています。述語動詞はhas grownです。主語の中心が単数のInterestなので、have grownではなくhas grownになります。

例4:関係代名詞が省略されている文

The restaurants (which/that) we visited last month differ greatly in atmosphere and menu.


動詞らしい形がvisitedとdifferの2つあります。しかしvisitedは、(which/that) we visited last monthという関係詞節の中の述語動詞です。文全体の主節の述語動詞はdifferです。つまり、The restaurants … differが文の骨格です。

例5:関係詞節 + 受け身の進行形

A new mobile app that should simplify grocery shopping is being tested.


should simplifyはthat節の中の述語です。主節の述語動詞はis being testedです。文の骨格はA new mobile app is being tested.となります。

5. 最重要パターン:過去分詞(-ed)と述語動詞の見分け


TOEIC Part 5で特に注意したいのが、-ed形の見分けです。


-ed形には「過去形」と「過去分詞」の可能性があります。そのため、-edを見た瞬間に「これは過去形の動詞だ」と決めてしまうと、構造を間違えることがあります。


特によく見られるのが、「名詞 + 過去分詞 + 前置詞句」という形です。

事例A

The recipe created by the local chef became extremely popular among home cooks.


createdはrecipeを説明する過去分詞です。the recipe which was created by the local chefと考えることができます。主節の述語動詞はbecameです。


「その地元のシェフが考案したレシピは、家庭料理をする人たちの間で非常に人気になりました。」

事例B

The photo taken by a young volunteer captured the spirit of the festival perfectly.


takenはphotoを修飾する過去分詞です。the photo which was taken by a young volunteerと考えられます。主節の述語動詞はcapturedです。


「若いボランティアが撮った写真は、その祭りの雰囲気を見事にとらえていました。」

事例C

The garden designed by a well-known landscaper attracts visitors from across the country.


designedはgardenを修飾しています。主節の述語動詞はattractsです。attractsについている三人称単数現在の-sも、述語動詞を見つける手がかりになります。


「著名な造園家が設計した庭園は、全国から訪問者を引き寄せています。」

事例D

The bread baked by the neighborhood bakery must be sold on the same day.


bakedはbreadを修飾する過去分詞です。主節の述語動詞はmust be soldです。


「その近所のパン屋が焼いたパンは、その日のうちに販売されなければなりません。」

事例E:by以外の前置詞が続くケース

The mural painted on the old warehouse wall draws tourists throughout the summer.


paintedはmuralを修飾する過去分詞です。ここではbyではなく、on the old warehouse wallという前置詞句が続いています。主節の述語動詞はdrawsです。


「古い倉庫の壁に描かれた壁画は、夏の間ずっと観光客を引きつけます。」

見分けのコツ

  • 「名詞 + -ed形 + 前置詞句」という形を見たら、-ed形が直前の名詞を修飾している可能性を考える。
  • 同じ節の中に述語動詞らしい形が2つあるように見えたら、一方が分詞や不定詞ではないか疑う。
  • 迷ったら「which was + 過去分詞」を補って意味が通るか確認する。

たとえば、次の文を見てみましょう。

The report submitted by the manager was approved.

The report which was submitted by the manager was approved.

  • submitted = reportを修飾
  • was approved = 主節の述語動詞

このように関係詞節を補って考えると、文の構造がはっきり見えます。

6. 主語と動詞の呼応(単数・複数)をチェックする


主語が長くなると、主語の中心となる名詞と動詞が離れるため、単数・複数の対応関係を見失いやすくなります。

  • 主語が単数 → 現在時制の一般動詞に-sがつく
  • 主語が複数 → 現在時制の一般動詞に-sがつかない

逆に、動詞の形から主語の単数・複数を判断することもできます。

事例1

Ideas and feedback for improving the neighborhood park are always welcome.


主語の中心はIdeas and feedbackです。andでつながれているため複数扱いとなり、areが使われています。

事例2

Shelving along the back wall of the library completely covers the space.


主語の中心はShelvingです。along the back wall of the libraryは主語を説明しているだけです。Shelvingは単数扱いなので、coversとなります。

事例3

The main purpose of the weekend workshop is skill-building for beginners.


主語の中心はpurposeです。of the weekend workshopの中にworkshopという名詞がありますが、動詞と対応するのはpurposeです。そのため、areではなくisが正解です。


このように、主語が長い文では、動詞の直前にある名詞ではなく、主語の中心となる名詞はどれかを確認することが重要です。

7. まとめ:TOEIC Part 5は「動詞ファースト」で読む

TOEIC Part 5で構文を正確に取るためには、まず主節の述語動詞を探すことを意識しましょう。


述語動詞を見つけたら、次の順番で確認していきます。

  1. その動詞の主語は何か
  2. 主語の中心となる名詞はどれか
  3. 文中のほかの動詞らしい形は、関係詞節・that節の動詞なのか、分詞や不定詞なのか

特に、次のポイントを覚えておくと構文を取りやすくなります。

  • 1つの節には、基本的に1つの述語動詞がある。
  • 関係詞節やthat節の中の動詞と、主節の動詞を区別する。
  • -ing形や-ed形は、名詞を修飾する分詞の場合がある。
  • 助動詞、完了形、進行形、受動態は動詞をまとまりで見る。
  • to + 動詞の原形は不定詞なので、主節の述語動詞にはならない。
  • 主語が長い場合は、主語の中心となる名詞と動詞の単数・複数を確認する。

Part 5の長い英文を見たときに、最初からすべての意味を理解しようとする必要はありません。


「この文の主節の述語動詞はどこか?」


まずこれを探してみてください。述語動詞が見つかれば、それに対応する主語が見え、関係詞節や分詞などの修飾部分も切り分けやすくなります。


この「動詞ファースト」の読み方を身につけることで、TOEIC Part 5の複雑な一文でも構造を素早く正確に判断できるようになります。

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