TOEICパート5品詞問題 名詞の公式3
空所の直前に冠詞、形容詞、所有格など名詞を前から修飾するものがあれば、空所に名詞が入る可能性が高くなります。一方で空所の直前に冠詞、形容詞、所有格がない場合は動詞を含めて考える必要があります。
今回はこのように空所の直前に冠詞、形容詞、所有格がない場合で、主語または目的語の位置に名詞がくるパターンについて説明いたします。
具体的には、
(1)主語が名詞1語とその名詞を修飾する前置詞句が続き、そのあとに動詞がくる場合
(2)目的語が名詞1語とその名詞を修飾する前置詞句が続き、そのあとに動詞がくる場合
です。
このパターンの問題でも、空所の前後を中心に見て判断し、できるだけ解答時間を短縮したいところです。
選択肢の中から名詞を見つける方法ですが、名詞の代表的な語尾パターンを覚えておく必要があります。
-ty (※複数では -ties), -tion, -sion, -ment, -ance, -cy, -ness, -sisなど。
名詞正解パターン1
空所前置詞句など
動詞
の空所には名詞が入る(※1語だけ入る場合)
名詞正解パターン2
動詞空所
前置詞句など
の空所には名詞が入る(※1語だけ入る場合)
出題率(※ご参考)
公式問題集や過去問(韓国版)での出題数から算出。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集1から5
2問/30問×10セット
ETS TOEICの定期試験既出問題集1000 READING(韓国過去問等)
2問/30問×10セット
ETS TOEICの定期試験既出問題集RCリーディング (韓国過去問)
2問/30問×5セット
出題率 0.24問/30問 〔(2問+2問+2問)/25セット〕
例題
名詞正解パターン1
空所前置詞句など
動詞
の空所には名詞が入る(※1語だけ入る場合)
【例1】
—— from abroad are ****** ****** ****** ******.
(A ) Apply
(B ) Applications
(C ) Applying
(D ) Applicable
1.選択肢から品詞問題かどうかの判断する
選択肢を見て品詞問題かどうかを判断します。(※品詞問題は、語尾が異なる同じようなスペルの単語が並んでいる問題です。)選択肢はすべて”Appl”が共通なので品詞問題と判断します。
2.空所の前後を中心に見る
空所の前後をまず見ます。空所の後ろがfrom abroad(海外から)という前置詞句、そのあとにbe動詞are。空所にはbe動詞areの主語になる複数の名詞が必要。from abroadは前の名詞を修飾する前置詞句。したがって空所には複数の名詞(B) Applications(申請書)を選びます。意味は、「海外からの申請書は~である」です。
【例2】
—— in the workshop is ***** ***** ***** ***** *****.
(A ) Participate
(B ) Participated
(C ) Participation
(D ) Participating
1.選択肢から品詞問題かどうかの判断する
選択肢を見て品詞問題かどうかを判断します。(※品詞問題は、語尾が異なる同じようなスペルの単語が並んでいる問題です。)選択肢はすべて”Participat”が共通なので品詞問題と判断します。
2.空所の前後を中心に見る
空所の前後をまず見ます。空所の後ろがin the workshop(その研修会へ)という前置詞句、そのあとにbe動詞is。空所にはbe動詞isの主語になる名詞が必要。in the workshopは前の名詞を修飾する前置詞句。したがって空所には名詞(C) Participation(参加)を選びます。意味は、「その研修会への参加は、~である」です。
名詞正解パターン2
動詞空所
前置詞句など
の空所には名詞が入る(※1語だけ入る場合)
【例3】
***** ***** ***** invites —— from ****** ****** ******.
(A ) represented
(B ) representing
(C ) represents
(D ) representatives
1.選択肢から品詞問題かどうかの判断する
選択肢を見て品詞問題かどうかを判断します。(※品詞問題は、語尾が異なる同じようなスペルの単語が並んでいる問題です。)選択肢はすべて”represent”が共通なので品詞問題と判断します。
2.空所の前後を中心に見る
空所の前後をまず見ます。空所の前がinvites(~を招待する)で動詞の三人称単数現在形と考えられ、後ろが前置詞from。空所には他動詞invitesの目的語になる名詞が必要。fromは前の名詞を修飾する前置詞。したがって空所には名詞(D) representatives(担当者)を選びます。意味は、「~の担当者を招待する」です。
【例4】
****** ****** ****** ****** ****** to support —— in the workplace.
(A ) innovatively
(B ) innovate
(C ) innovative
(D ) innovation
1.選択肢から品詞問題かどうかの判断する
選択肢を見て品詞問題かどうかを判断します。(※品詞問題は、語尾が異なる同じようなスペルの単語が並んでいる問題です。)選択肢はすべて”innovat”が共通なので品詞問題と判断します。
2.空所の前後を中心に見る
空所の前後をまず見ます。空所の前がto support(~を支援する)でto+動詞の原形と考えられ、後ろが前置詞句in the workplace(職場で)。空所には他動詞supportの目的語になる名詞が必要。in the workplaceは前の名詞を修飾する前置詞。したがって空所には名詞(D) innovation(革新)を選びます。意味は、「職場での革新を支援すること(ため)」です。