TOEIC Part 7で時間が足りない人が最初に改善すべき3つのこと|塗り絵を減らす方法
TOEIC Part 7で時間が足りず、最後の15〜20問が毎回塗り絵になる。急いで読んでも最後まで終わらず、むしろ正答率まで下がってしまう。こうした悩みを持つ方は少なくありません。
Part 7で時間が足りないと、「もっと速く読まなければ」と考えがちです。しかし、原因は読解スピードだけとは限りません。
Part 5・6に時間を使いすぎていたり、Part 7の解く順番が自分に合っていなかったり、「全部解こう」として解答が雑になっていたりすることがあります。
この記事では、Part 7で時間が足りない人が最初に改善すべきことを3つに絞って解説します。特に、15〜20問程度が塗り絵になる人向けに、解く順番を変える方法や、塗り絵を段階的に減らす考え方も紹介します。
TOEIC Part 7で時間が足りない人が最初に確認すべきこと
まず必要なのは、「どれくらい時間が足りないのか」を数字で把握することです。
リーディングを75分で解き、75分になった時点でいったん終了します。その時点で何問残っているかを記録してください。
・20問残る
・15問残る
・10問残る
・5問残る
その後、残った問題は時間制限なしで解いてみます。
時間無制限なら正解できるのであれば、主な課題は時間不足です。一方、時間無制限でも間違えるのであれば、語彙、文法、構文把握、読解力などの実力不足も考える必要があります。
「時間が足りない」とひとまとめにせず、時間不足と実力不足を分けて考えることが最初の一歩です。
Part 7で時間が足りない主な3つの原因
Part 7の時間不足は、大きく次の3つに分けて考えると改善策が見えやすくなります。
・Part 5・6に時間を使いすぎている
・Part 7の解く順番が自分に合っていない
・全部解こうとして正答率を落としている
以下では、この3つを順番に改善していきます。
改善① Part 5・6で使う時間をあらかじめ決める

Part 7だけを速くしようとしても、Part 5・6に時間を使いすぎていたら、Part 7に残る時間は増えません。
Part 5では、10分、12分、15分など、自分のレベルに応じて目標時間を決めます。全員が10分で終える必要はありません。重要なのは、自分がPart 7に何分残せるかを把握することです。
Part 6についても同様に、あらかじめ目安となる時間を設定しておきます。
Part 5の1問に粘りすぎない
Part 5で40秒、50秒、1分と考えている問題は、正解の根拠が十分に見えていない可能性があります。
その1問に時間を使ったうえで間違え、さらにPart 7を読む時間まで減ってしまうのは避けたいところです。
Part 5では「全問を納得するまで考える」より、設定した時間を守ることを優先します。
Part 6の文挿入問題に時間をかけすぎない
Part 6では、文挿入問題で時間を使いすぎる人もいます。
文挿入問題は、空所の前後だけで判断できず、文章全体の流れを確認する必要があることがあります。そのため、「この文はどこにつながるのか」と何度も本文を読み返しているうちに、1問にかなり時間を使ってしまうことがあります。
Part 7で15〜20問程度塗り絵になっている人は、Part 5だけでなく、Part 6の文挿入問題で時間を失っていないかも確認してください。
文挿入問題で迷ったら、次のように処理するとよいでしょう。
・空所前後の指示語やつながりを見る
・選択肢の文がどのような役割を持つか確認する
・一定時間考えても根拠が見つからなければ選択して先へ進む
Part 6の1問を絶対に正解することより、リーディング75分全体で正解数を最大化することが重要です。
改善② Part 7を147番から順番に解くことにこだわらない

通常はPart 7を147番から順番に解く方が多いでしょう。しかし、毎回15〜20問程度が塗り絵になる人の場合、必ず最初から順番に解く方法が最適とは限りません。
最後のダブルパッセージ、トリプルパッセージに到達する頃には、時間がほとんど残っておらず、集中力も落ちていることがあります。その状態で長いセットに取り組むと、本来なら取れる問題まで落とす可能性があります。
先にマルチパッセージから簡単そうな1〜3問を取る
15〜20問程度が塗り絵になる人には、Part 5・6を終えた後、すぐ147番から始めず、先にダブル・トリプルパッセージを確認する方法があります。
その中から比較的簡単そうな問題を1〜3問だけ先に解き、その後147番に戻って通常どおり進めます。
狙いは、集中力が残っているうちに、後半にある取りやすい問題を先に確保することです。マルチパッセージを全部先に解くわけではありません。
この方法をアドバイスしただけで、リーディングスコアを上げた方が何人もいました。もちろん全員に合う方法ではありませんが、毎回後半が大量に塗り絵になる方は一度試す価値があります。
ただし、先に使う時間や問題数は必ず決めておきます。
最初の5分だけ、1セットだけ、1〜3問だけ、などと上限を決めます。時間になったら、解き切れていなくても147番に戻ります。
ここで時間を使いすぎると、逆にシングルパッセージまで解けなくなるため、「先に後半をやる」こと自体を目的にしないようにしてください。
なお、塗り絵がほとんどない人や、すでにPart 7を最後まで安定して解ける人は、通常どおり順番に進める方がよい場合があります。
改善③ 塗り絵20問からいきなりゼロを目指さない

現在20問程度が塗り絵になっているなら、いきなり「次は全部解き切る」と考えない方がよいでしょう。
まずは、20問→15問→10問→5問というように、段階的に減らすことを目標にします。
いきなり塗り絵ゼロを目指すと、読むことを急ぐあまり、問題の解き方が雑になりやすくなります。
正答率を維持したまま、解答できる問題数を増やす
重要なのは、「何問まで到達したか」ではなく「最終的に何問正解したか」です。
例えば、80問まで丁寧に解いて60問正解できていた人が、急いで100問すべてに手をつけた結果、55問しか正解できなければ改善とはいえません。
目標は、正答率をできるだけ維持したまま、時間内に解答できる問題数を少しずつ増やすことです。
まずは「あと5問」を目標にする
現在20問が塗り絵なら、次は15問を目標にします。まず5問多く手をつけることを目指してください。
それが安定したら、次は10問まで減らします。
この方法なら「全部終わらなかった」と考えるのではなく、「前回より5問多く解けた」と改善を積み重ねられます。
速読だけを練習してもPart 7の時間不足が解決しない理由
もちろん、英文を読む速度は重要です。しかし、Part 7の時間不足は速読だけでは解決しないことがあります。
・Part 5の難しい1問に長時間粘る
・Part 6の文挿入問題を何度も読み返す
・Part 7で本文と設問を何度も行き来する
・難しい問題を飛ばせない
・解く順番が自分に合っていない
こうした状態では、読む速度だけを少し上げても、時間不足が大きく改善しない可能性があります。
Part 7対策は、「読解速度」「問題処理」「時間管理」の3つをセットで考える必要があります。
自分が時間を使っている場所を記録する
模試を解くときは、正答数だけでなく、時間の使い方も記録してください。
例えば、次の項目を毎回残します。下の表の数字は記録方法を示すための一例です。
・Part 5終了時刻
・Part 6終了時刻
・Part 7で最後に解いた問題番号
・塗り絵の数
・正答数
| 回 | Part 5終了 | Part 6終了 | 塗り絵 | リーディング正答数 |
| 1回目 | 15分 | 25分 | 20問 | 62問 |
| 2回目 | 13分 | 23分 | 16問 | 66問 |
| 3回目 | 12分 | 22分 | 12問 | 69問 |
ここで見るのは、塗り絵が減ったかだけではありません。正答率が維持できているかも必ず確認します。
15〜20問塗り絵になる人の具体的な練習方法
15〜20問程度が毎回塗り絵になる人は、次の流れで練習すると改善点が見えやすくなります。
1. 初見、または内容を忘れている公式問題集を使う
2. リーディング75分を厳守する
3. Part 5・6の目標時間を守る
4. 必要ならマルチパッセージから簡単そうな1〜3問を先に取る
5. 147番へ戻って通常どおり解く
6. 75分になったら強制終了する
7. 残った問題数を記録する
8. 残った問題を時間無制限で解く
9. 正答率と塗り絵数の両方を比較する
本番と同じ条件で測定しないと、本当に改善しているか分かりません。答えを覚えている問題ではなく、できるだけ初見、または内容を忘れているセットを使ってください。
目標スコア別に考え方を変える
600点前後
全部解くことより、解ける問題を確実に取ることを優先します。塗り絵が残っていても問題ありません。
700〜730点
Part 7で手をつけられる問題数を少しずつ増やします。例えば20問塗り絵なら15問、15問なら10問と、正答率を維持しながら段階的に減らします。
800点以上
800点以上でも、10〜15問程度が塗り絵になることはあります。全問完答を最優先にする必要はありません。
正答率を落とさず解ける問題を増やし、「最後まで解いたか」ではなく「75分で何問正解できたか」を重視します。
まとめ|Part 7は「全部解く」より正解数を増やす
TOEICは、最後の問題まで到達した人が勝つ試験ではありません。大切なのは正解数を増やすことです。
Part 7で時間が足りない人が最初に改善すべき3つのことは、次のとおりです。
・Part 5・6の時間を決め、Part 7に使う時間を確保する
・15〜20問塗り絵になるなら、後半の簡単そうな問題を先に取る戦略も試す
・塗り絵ゼロを急がず、正答率を維持しながら20→15→10問と減らす
Part 5の難問だけでなく、Part 6の文挿入問題で時間を使いすぎていないかも確認してください。
最後まで到達したかどうかではなく、75分で何問正解できたかを基準に改善していきましょう。
