TOEIC900点への道のり 4
TOEIC900点への道のりシリーズ第4弾です。ショウタさんのTOEIC学習内容とコメントは以下のようになります。今回は特にパート5の数量形容詞問題、比較級の強調、リスニングの練習方法についてコメントいたします。
第3週(3月27日〜4月2日)
勉強時間 20時間
勉強内容
韓国TOEIC既出問題集3 TEST1 見直し Reading Listening
韓国TOEIC既出問題集3 TEST2 模擬試験
Part5 復習
数量詞問題:可算名詞、不可算名詞の使い方を覚える
【コメント】
パート5ではmany, much, few, little, some, any, every, each, both, either, severalなど数や量を表す数量形容詞を選択する問題が時々出ます。こうした数量形容詞が可算名詞、不可算名詞のどれと一緒に使われるか、また可算名詞の場合、単数か複数かについてまとめて理解しておけば数量形容詞問題は得点源になります。
数量形容詞のなかで最初に覚えるべきものはeachとeveryです。この2つの特徴は可算名詞(数えられる名詞で複数形がある)の単数と一緒に使われ、複数とは一緒に使われないことです。4つの選択肢の中にどちらかが入っていれば絞り込みが容易になります。
eachとevery
○可算名詞の単数
×可算名詞の複数
×不可算名詞(furniture、informationなど)
【例】
each: each country(それぞれの国)、each floor(各階)、each item(各商品)
後ろに可算名詞の単数country、floor、itemが来ます。
every: every morning(毎朝)、every Monday(毎週月曜日)、every stage(すべての段階)
後ろに可算名詞の単数morning、Monday、stageが来ます。
【注意点】
・every two weeksのようにevery + 基数(one, two, three など)+複数名詞で「~ごとに」のような使われ方があります。
・each of themやeach of the 複数名詞の形はあります。この場合のeachは代名詞。each of ~は単数扱いで、次に一般動詞の現在形がくる場合、三人称単数現在のsをつけます。
Each of them has a list. (彼らのそれぞれがリストを持っています。)
→動詞に三人称単数現在のsがついている場合は、主語が空所の場合、eachが正解になることがあります。 (○Each, ×All, ×Both, ×Several ) of them has a list.
・everyは形容詞で代名詞ではないのでevery ofの形はありません。every one ofのようにoneがあれば使用できます。
強調表現(much, even, still, yet, far)+比較級 覚える
【コメント】
much, even, still, yet, farなどの副詞を比較級の直前において強調することがあります。
【例】much more difficult, even faster, still more careful
パート5の問題でmuch, even, still, yet, farなどの次が空所+名詞の場合、空所には比較級が正解になります。
《much, even, still, yet, またはfar》+(空所)+名詞のような問題の場合、そのまま形容詞を選択しそうになりますが、強調のmuch, even, still, yet, またはfarが空所の直前にある場合は、比較級を選びます。
【例】much easier, even more, still greaterなど
Part5 気づき
正解率は上がってきたものの、今回は全問を解答するのに11分かかった。
時間がかかった原因として、今回2問の解答が分からず、解答を後回しに。(1問単語問題、1問関係代名詞問題)全問解答後、時間をかけて解答。結果、両問題不正解。
対策として、単語問題に関しては、考えても分からないので時間をかけない。関係代名詞問題は復習する。
【コメント】
どの問題に時間がかかったかを分析して原因を究明することは有効です。例えば、語彙問題で正解の選択肢を含め複数の単語の意味を知らない場合は、おそらくどんなに時間をかけても結果は変わらないでしょう。このタイプの問題が本番で出た場合は、時間をかけないで処理して次の問題に進むほうがいいです。ただし、模試練習など、知らない単語は意味を確認して根気に覚えていくのがいいです。こうした地道な努力が本番での結果につながるからです。
Listeningについて
現状、正解数90問前後で伸び悩んでいる。
Part3.4にて音声前の先読み、問題文及び選択肢を記憶するようにしていました。
新たに、音声を記憶するリテンションをトレーニングに取り入れて、95問程度の正解率を目指します。
【コメント】
リスニングで400点前後までは取れるが、そこから先の400点後半になかなか到達できない方がいます。よくあるパターンとして、パート3,4で先読みとその中に出てくるキーワード重視しすぎて、会話文・説明文の内容を理解して記憶することがおろそかになって伸び悩むことがあります。
この壁を乗り越える方法として、パート3・4の音声の内容を理解してリテンショントレーニング(音声を聞いて記憶、保持する練習)をお勧めいたします。具体的な方法は以下のようになります。
1.公式問題集などからパート3,4の問題を1問選び、設問の先読みをしないで問題の音声を聞きます。誰がどのような場所で何について話しているか、問題があればそれは何かなどシチュエーションと全体の流れをとらえることに集中します。
2.聞いた内容を簡単にまとめる。次の例のような3文程度でも十分です。この場合、口頭で言うことができればメモに書き取る必要ありません。1回で理解が不十分の場合は、2~3回ぐらいまで聞いてもOKです。
【例1】
・ある会社のマネージャーが社員に対して駐車場のことで話をしている。
・来週駐車場の工事があるので現在の駐車スペースが使えない。
・代わりに別のスペースを用意したのでそこに停めてほしい。
【例2】
・アパレルショップで客と販売担当者が話をしている。
・このジャケットがほしいが、自分のほしいサイズがない。
・店員が系列の店舗に在庫を確認してあとで連絡することになった。
【例3】
・不動産の広告で高層マンションの宣伝をしている。
・物件は公園、ショッピングエリア、地下鉄の駅が近くあって便利である。
・価格がお手頃で人気物件なので早めに問い合わせください。
3.記憶した話の内容をもとに、設問を解いてみる。おそらく全体の話の流れが理解できていれば大部分の設問は容易に解けると思います。この感覚を実感できると今までとは違った解き方ができるでしょう。本番の試験では、このリテンショントレーニングで強化したリスニング力に先読みを併用することで相乗効果を狙います。リスニング400点レベルで伸び悩んでいる方は試してみることをおすすめいたします。