1月12日TOEIC公開試験(第187回)の感想・コメント
各PARTのコメント
【4KIC2?(解答用紙A面がうす緑)のマイナーフォーム】
Part1 やや易
人物の写真が9問でやさしめだったと思います。人が映っている写真は、主語が特定しやすく、ポイントが動作部分(いわゆる動詞)に集中すればいいので楽なケースが多いと思います。
人が写っていない写真は、いろいろなものが主語になる可能性があり、主語と動作部分を聞き取る必要があり、難易度が上がります。
いくつか出てきた単語なかで、platform, podiumが後半の選択肢に出てきたと思います。platformには「演壇」という意味があり、「(駅の)プラットホーム」だけで覚えていると、この単語が出てきた時点で正しい選択肢を消去してしまう可能性があります。
TOEICでは、platformは「演壇」という意味で出てくることがありますので注意が必要です。podium(演壇、指揮台、表彰台)も出る可能性があるので覚えておいた方がいいでしょう。
PART1は、キーとなる単語を知らないと正解が選べません。TOEICのPART1で出る可能性のある重要単語は、そんなに多くありませんので一度まとめて覚えるのがいいでしょう。
Part2 難
疑問詞で始まる問題の難易度が高めで、直接的でない応答パターンが多かった印象です。WhenやWhereで聞いて、直接的な時や場所で答える問題が減り、間接的な答えが正解であるものが11番から20番まででもちらほらあったと記憶しています。
通常は、解答欄1列目の11番から20番は簡単なものが多いのですが、難しめの31番以降にあってもおかしくない問題が含まれていました。
疑問詞以外の問題も少しトリッキーな応答を正解に選ばせる問題が増えていたようです。今回できなかった方も難しめだったので落ち込むことはないと思います。
今後も難易度の高い問題がPART2に出題される可能性があるので、やや複雑な応答パターンを数多くこなして慣れるのがいいと思います。Part2は特に反射神経が要求されるので、聞いてすぐに何を意味しているか反応できるようにしておくといいでしょう。
Part3 易
とくに理解しにくい会話・トピックはなかったと思います。むしろいくつかの問題はかなり簡単だった印象です。Part2の難しさでペースを崩されると、そのように感じなかったかもしれません。
なかなかできないのでずが、ペースを崩されるとあとあとの問題にまで引きずります。心機一転して次の問題に集中するというのもスコアを上げる秘訣です。
Part4 やや易
Part3と同じく、やさしめだったと思います。ただ、選択肢はいつものように言い換えられたものがありますので、音声は理解できたけど、答えがすぐにみつからないということはあるでしょう。
リスニングといっても、選択肢は文字で書かれていますので、短時間に読んで理解する必要があります。
選択肢を早く読んで理解できない方は、音声系の勉強法とは別に、選択肢だけを読んですばやく理解するトレーニングをするのがいいと思います。以前にやった模試などを活用して、PART3とPART4の問題文と選択肢だけを読む勉強法はやってみる価値があります。
Part5 やや易 解答時間14分
複雑な構文や難易度の高い語彙がほとんどなく。解きやすい回だったと思います。空所前後を読んで解ける問題もいつもより多めの印象です。
語彙問題でもコロケーション(よく一緒に使われる単語のペア)の知識があれば、自然に選べるものがいくつかありました。
Part6 解答時間6分
いつもはもう少し飛ばし読みをするのですが、今回は2つほど全文を読みました。以前見た問題がリサイクル(同じ問題がまた出題された)されており、ある問題で最初に受けた時、間違えていたことが判明しました。たぶん今日選んだのが正解だと思います。
TOEICでは仮定法はほとんど出ませんが、1問それに関するものがありました。
Part7 解答時間45分(10分を全体見直し)
153から始まる最初の問題は、簡単ではないと思います。この問題にはまるとどんどん時間を浪費する可能性があります。180番までのシングルパッセージの問題には、記事問題(Article)がいくつかあり、読みにくいものがあったのではないでしょうか。
とくに図書館(Library)の問題文は、読んでいて興味がわかない!?ので頭に残りにくいかもしれません。(他のTOEICの問題文も面白いとは言えませんが。。。)
170番台のシングルパッセージ問題は解くのに時間がかかるので、181番以降のダブルパッセージ(意外と簡単な問題が多い)を先にするほうが、適当にマークする塗り絵が減るかもしれません。
今回も以前見たことのあるリサイクル問題があったような2から3あったと思います。受験回数が多くなるほど有利になりますね。
総括
【リスニング】
PART2は難でそれ以外はやさしめだった感じです。PART2がこのような難易度の問題が増えてくるようになれば、今以上に対策が必要になりますね。
【リーディング】
あらためて思いましたが、TOEICは同じような単語が何度も出てきます。たとえばupcoming(やがてやってくる、近づく、今度の)は確か3か所ありました。こうしたTOEICに出やすい頻出単語を中心に語彙を増やせば、PART7を含めて読むスピードは上がると思います。
難しい単語を覚えるより、TOEIC公式問題集やTOEICで定評のある単語集を使ってTOEIC頻出単語(そんなに多くない)を確実に身につけるのがいいでしょう。