TOEIC Part 5の代名詞を攻略|600点に必要な主格・所有格・目的格・所有代名詞の見分け方
TOEIC Part 5の代名詞問題では、I / my / me / mine、they / their / them / theirs のように、同じ人や物を表す語の異なる形が選択肢に並びます。
こうした問題で大切なのは、最初から意味だけで選ぶのではなく、空所が文のどの位置にあるかを見ることです。
主語の位置なのか、名詞の前なのか、動詞や前置詞の後ろなのかを確認すると、必要な形をかなり絞れます。
600点を目指す段階では、まず主格・所有格・目的格・所有代名詞の基本を押さえ、そのうえで再帰代名詞とthoseの使い方まで理解すれば十分です。
特に注意したいのが、所有代名詞です。所有代名詞は「〜のもの」を表すだけでなく、名詞として働くため、主語にも目的語にもなれます。
まず覚えたい代名詞の基本4分類

TOEICでまず必要なのは、主格・所有格・目的格・所有代名詞の4つです。
| 人称 | 主格 | 所有格 | 目的格 | 所有代名詞 |
| 私 | I | my | me | mine |
| あなた | you | your | you | yours |
| 彼 | he | his | him | his |
| 彼女 | she | her | her | hers |
| 私たち | we | our | us | ours |
| 彼ら | they | their | them | theirs |
この表を丸暗記するだけではなく、Part 5では「空所の位置からどの列が必要か」を判断することが重要です。
- 主語の位置 → 主格が基本
- 名詞の前 → 所有格
- 他動詞の後ろ → 目的格が基本
- 前置詞の後ろ → 目的格などの名詞相当語句
- 名詞の繰り返しを避ける → 所有代名詞
主語になるのは主格が基本
文の主語になるのは主格が基本です。空所の直後に動詞があり、文の主語が欠けている場合は、まず主格を考えましょう。
She visited the client yesterday.
彼女は昨日その顧客を訪問しました。
Sheが主語、visitedが動詞です。
——- will attend the meeting tomorrow.
——- は明日の会議に出席します。
(A) She (B) Her (C) Hers (D) Herself
正解:(A) She
空所の後ろにwill attendという動詞があり、文の主語が必要です。したがって主格Sheを選びます。
基本パターンは「主格+動詞」です。
ただし、所有代名詞が主語になることがある
ここはTOEICで見落としやすいポイントです。所有代名詞は名詞の代わりをするため、それ自体が主語になることがあります。
I had to rent a car while mine was being repaired.
自分の車が修理されている間、私はレンタカーを借りなければなりませんでした。
このmineはmy carを置き換えています。
my car → mine
つまり、mineは「私のもの」という意味を持つ名詞として働き、while節の主語になっています。
Mine is parked behind the office.
私のもの(車)はオフィスの裏に駐車してあります。
このように、動詞の前だから必ず主格とは限りません。600点段階では「主語は主格が基本」と覚えつつ、所有代名詞も名詞なので主語になれることを押さえておきましょう。
名詞の前は所有格が基本
名詞の前には所有格が置かれるのが基本です。
our office
私たちのオフィス
their proposal
彼らの提案
形容詞が名詞の前にある場合も、所有格はその前に置かれます。
their useful information
彼らの役に立つ情報
The company announced its new policy yesterday.
その会社は昨日、新しい方針を発表しました。
itsの後ろにはnew policyという名詞句があります。
The company updated ——- website last month.
その会社は先月、——- ウェブサイトを更新しました。
(A) it (B) its (C) itself (D) theirs
正解:(B) its
空所の後ろにwebsiteという名詞があるので、所有格itsが必要です。
Part 5では「空所+名詞」を見たら、所有格の可能性をまず考えましょう。
他動詞の後ろは目的格が基本
他動詞の後ろに目的語が必要な場合、代名詞なら目的格が基本です。
The manager invited them to the meeting.
マネージャーは彼らを会議に招待しました。
invitedの目的語がthemです。
The manager asked ——- to prepare the report.
マネージャーは ——- に報告書を準備するよう頼みました。
(A) they (B) their (C) them (D) theirs
正解:(C) them
askedの後ろに目的語が必要なので、目的格themを選びます。
前置詞の後ろも目的格が基本
前置詞の後ろにも、名詞または名詞相当語句が必要です。人称代名詞を置く場合は目的格が基本です。
The manager spoke with him.
マネージャーは彼と話しました。
withは前置詞なので、その後ろに目的格himが来ています。
ただし、前置詞の後ろに来るのは目的格だけではありません。所有代名詞も名詞として置くことができます。
所有代名詞は目的語にもなれる

所有代名詞は名詞の代わりをするため、主語だけでなく目的語にもなれます。
I prefer yours.
私はあなたのものの方が好きです。
yoursはpreferの目的語です。your proposalやyour designなど、文脈上すでに分かっている名詞を繰り返さないために使われています。
また、前置詞の後ろにも所有代名詞を置けます。
His experience is different from theirs.
彼の経験は彼らのもの(経験)とは異なっています。
theirsはtheir experienceを置き換えています。
したがって、「前置詞の後ろ=必ず目的格」と機械的に覚えるのではなく、「前置詞の後ろには名詞相当語句が必要で、目的格も所有代名詞も置ける」と理解しておくと正確です。
所有格と所有代名詞を混同しない
所有格と所有代名詞は形が似ていますが、使い方が違います。
| 種類 | 基本形 | 例 |
| 所有格 | 所有格+名詞 | my report / their office |
| 所有代名詞 | 名詞を置かず単独で使える | mine / theirs |
This report is mine.
この報告書は私のものです。
mineはmy reportを置き換えています。
一方、myは所有格なので、my reportのように後ろに名詞が必要です。
Part 5では、空所の後ろに名詞があるかどうかを見ることで、所有格と所有代名詞を区別しやすくなります。
再帰代名詞は3つの使い方を押さえよう

myself、yourself、himself、herself、ourselves、themselvesなどの再帰代名詞もTOEICで出題されます。600点向けでは、再帰用法・強調用法・慣用表現の3つを押さえれば十分です。
1.再帰用法:主語と目的語が同じ
He introduced himself to the new employees.
彼は新しい従業員たちに自己紹介しました。
主語Heと目的語himselfが同じ人物です。主語自身に動作が戻るため再帰代名詞を使います。
2.強調用法:『〜自身が』
The manager herself approved the proposal.
マネージャー自身がその提案を承認しました。
herselfを外してThe manager approved the proposal.としても文は成立します。herselfは「マネージャー自身が」と主語を強調しています。
強調用法では、主語の直後や文末付近に再帰代名詞が置かれることがあります。
3.慣用表現
- by oneself:自分で、ひとりで
- on one’s own:自分で、独力で
She completed the assignment by herself.
彼女はその課題を一人で完成させました。
thoseは『人たち』という意味になることがある
thoseはthatの複数形としてだけでなく、「人たち」という意味で使われることがあります。
TOEICの案内文や求人、社内通知などで見かけることがあります。
Those interested in the position should apply by Friday.
その職に興味のある人は金曜日までに応募してください。
Those who attend the seminar will receive a certificate.
セミナーに参加する人には修了証が渡されます。
特に次の形を見たら、「〜する人たち」「〜に興味がある人たち」と読めるようにしておきましょう。
- those interested in …:〜に興味がある人たち
- those who …:〜する人たち
TOEIC Part 5の代名詞問題はこの順番で解こう
1.選択肢を見る
I / my / me / mine、they / their / them / theirsのように形が並んでいれば、代名詞問題と判断します。
2.空所の後ろを見る
動詞が続くなら主語、名詞が続くなら所有格の可能性を考えます。
3.空所の前を見る
他動詞の後ろなら目的語、前置詞の後ろなら名詞相当語句が必要かを確認します。
4.所有代名詞の可能性も確認する
名詞が省略されているならmine / yours / his / hers / ours / theirsが入ることがあります。
5.最後に人称・単数複数・意味を確認する
文脈上、誰・何を指しているのかを確認して最終決定します。
基本の順番は、「位置 → 必要な形 → 人称・意味」です。
TOEIC Part 5練習問題
問題1
——- will lead the meeting this afternoon.
(A) She (B) Her (C) Hers (D) Herself
正解:(A) She
空所の後ろにwill leadという動詞があり、主語が必要なので主格Sheです。
問題2
The company updated ——- website last month.
(A) it (B) its (C) itself (D) theirs
正解:(B) its
websiteという名詞の前なので所有格itsが必要です。
問題3
The manager asked ——- to prepare the report.
(A) they (B) their (C) them (D) theirs
正解:(C) them
askedの目的語が必要なので目的格themを選びます。
問題4
Our proposal is similar to ——-.
(A) they (B) their (C) them (D) theirs
正解:(D) theirs
theirsはtheir proposalを置き換える所有代名詞で、前置詞toの後ろに置かれています。
問題5
The director prepared the presentation ——-.
(A) she (B) her (C) hers (D) herself
正解:(D) herself
「取締役自身が」という強調の意味になるため、再帰代名詞herselfが適切です。
600点を目指すなら代名詞はどこまで覚える?
600点段階では、まず次の順番で学習すると効率的です。
最優先
- 主格
- 所有格
- 目的格
- 所有代名詞
次に重要
- 再帰代名詞
余裕があれば
- those=人たち
- those interested in …
- those who …
特に所有代名詞は、「〜のもの」という意味だけでなく、名詞として主語にも目的語にもなれることを理解しておくと、Part 5で機械的な判断ミスを防げます。
まとめ|代名詞問題は『意味』より先に『位置』を見る
- 主語の位置 → 主格が基本
- 名詞の前 → 所有格
- 他動詞の後ろ → 目的格が基本
- 前置詞の後ろ → 目的格などの名詞相当語句
- 名詞の繰り返しを避ける → 所有代名詞
- 所有代名詞は名詞なので、主語にも目的語にもなれる
- 再帰代名詞は再帰・強調・慣用表現を押さえる
代名詞問題では、まず文の形から必要な形を絞り、最後に人称や意味を確認しましょう。
これまでの品詞・文構造・前置詞・接続詞と同じく、「意味だけで解く」のではなく「文の形から解く」ことが600点への近道です。

