4月に大学新1年生になる方に夏までにTOEIC600点を取るためのおすすめの参考書と勉強方法まとめました!

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はじめまして!
四月から大学に通う者です!
センター試験は150点程度です。
TOEICの勉強をしていこうと思うのですが、たくさん参考書がありすぎてどれを使えばいいか分かりません。
英文法は苦手です。
単語は一応システム英単語を一通り覚えています。
リスニングは全くダメです。
夏には600点以上とりたいと思っています。
どの参考書でどう勉強していけばいいか教えてもらえないでしょうか?
よろしくお願いします!

まずは、ご入学おめでとうございます。
またご質問いただきありがとうございます。

600点を夏までに目指すのであれば、TOEICのリスニングを集中して勉強することをお勧めいたします。大学受験とは異なり、TOEIC試験の200問中、半分の100問はリスニングの問題です。さらに一般的にリーディングよりリスニングの方が、スコアが伸びやすいです。600点までならリスニングだけの勉強でもいける可能性があります。

おそらく大学受験までリスニング対策はあまりされてこなかったので苦手意識があるかもしれません。これは多くの大学新1年生に共通することとでしょう。しかし、TOEICのリスニングはそれほど難しくなく、適切なテキストを集中的に勉強することで大きく伸びます。これまでリスニングの勉強を本格的にしてこなかったので、飛躍的に改善する余地があるとも言えます。

大学受験でも経験されているようにセンター試験や各大学の試験にはそれぞれ傾向があります。TOEICにも同じように試験の傾向があり、それに沿った勉強と対策をすることがスコアを上げる近道です。

では、数多くあるTOEICの参考書・問題集の中で何を選ぶかですが、「TOEICテスト 新公式問題集の Vol4またはVol5」のどちらか1冊をお勧めします。

公式問題集は、TOEICの試験を運営している団体から発行されていて、TOEICの本試験に近い問題が入っています。リスニングの音声も本番の試験と同じナレーター(英文を話すネイティブスピーカー)がいますので練習に最適です。

各公式問題集には、テストが2セット分入っていますが、当面はリスニングの問題のみやってみることでいいでしょう。

TOEIC新公式問題集を使ったリスニングの勉強法

問題を解いて、問題形式と現時点での実力を知る

まずは、1セット分のリスニングのテストを試験と同じように音声を聞きながら問題を解いてみるのがいいでしょう。問題形式を知ることや難易度が実感できると思います。おおまかなスコア換算表もついていますので最初の時点での実力を知ることができます。

解答・解説を見て、話された英文を確認する

センター試験を受けられたのであれば、リスニングの英文は、読めば簡単に理解できるレベルのもので文法的にも簡単なものが多いのがわかると思います。中には知らない単語があるかもしれませんが、複雑な構文はないと感じられるはずです。

なので、読めばほぼわかる英文をいかに聞き取れるようになるかが、リスニング力アップのカギとなります。(※完璧に聞き取れなくても、英文の中のある程度の単語やフレーズが理解できるようになると正解が選べるようになります。少しずつでも聞き取れる単語、フレーズを増やしていくことが大切です。)

リスニングの練習方法

リスニングの問題は、PART1(写真描写問題)、PART2(応答問題)、PART3(会話文)、PART4(説明文)に分かれていて、4つの中でPART1とPART2 がやさしめです。したがって、このPART1とPART2を最初に選んでリスニングのトレーニングを進めるのがいいでしょう。

やり方としては、最初は英文を見ながら音声を聞いて、何を言っているかを理解する練習をしてください。ここでの理解する練習とは、「一字一句を日本語訳」のではなく、意味を「イメージできる」、「おおまかにわかる」レベルで十分です。

例えば、公式問題集Vol5のPART2のサンプル問題14の英文で使って説明しましょう。

What advice did the doctor give you?

教科書的な日本語訳は、「そのお医者さんは、あなたにどんな忠告を与えましたか?」となります。

このように英文と日本文の間で、一字一句を一致させて訳そうとすると、音声のスピードについていけません。またTOEICの問題を解いていくにあたってもこのような日本語訳は必要ありません。

むしろ、この英文を聞いて「お医者さんはどんなアドバイスしたの?」ということがイメージでき、また言いたいことがわかれば十分です。要点だけを簡単な日本語に置き換えることや簡易要約と言ってもいいでしょう。この状態になるには、何度も繰り返し、英文を見ながら音声を聞いて練習する必要があります。

さらにリスニング力をつけるためには、英文の意味を理解しながら、CDの音声をまねて音読することや、CDの音声に少し遅れてついていくシャドーイングなどのトレーニングを取り入れるのがいいでしょう。何度もやっていると、音に慣れてきますし、英文がフレーズ単位(いくつかの単語のカタマリ)で理解できるようになり、リスニング力が大きく向上するでしょう。

PART1、PART2の勉強が終わったら、PART3、PART4に取りかかればいいでしょう。PART3、PART4の会話文や説明文は、英文自体は長くなりますが、細かいところまで正確に聞き取らなくても(例えば冠詞aとtheの違いとか、前置詞、過去か現在完了かなど)、ほとんどすべての設問で正解を選べます。キーワードを聞き取りつつ、話の流れがある程度つかめれば答えられる問題が多くあります。

よって、PART3、PART4でもPART1、PART2と同様に、同じように音声を聞きながら丁寧に英文の意味を理解する練習をしていけばいいと思います。そして音読やシャドーイングに取り組めば、さらに確実なリスニング力がついてきます。

試験のテクニックとして、PART3・PART4では、問題文を先に読んでおく、いわゆる「先読み」という方法が有効です。今すぐ必要ではありませんが、詳細はこちらのページに書かれていますのでご参考までに。

PART3、PART4の勉強と練習、特にPART4をやると、リーディングのPART7の問題も解きやすくなります。最初にリスニングを集中的に勉強することで、英語を語順に従って頭から理解できる「英語回路」のようなものができるからです。

単語について

単語については、公式問題集の中に出てくるもので知らないものを中心に覚えればいいでしょう。繰り返しているうちに自然に覚えることができるでしょう。TOEICの単語の多くは大学受験まででカバーされますが、大学受験と違いビジネスの基本単語がでてきます。そういった単語や熟語は公式問題集にいっぱい入っていますので、まずは公式問題集に集中することでいいと思います。

文法について

大学受験を終えた方にとって、TOEICのリスニングの文法はやさしいと考えられますので特別の対策は不要だと思います。

テスト1、テスト2のリーディングのセットで十分勉強したら、買わなかった方をもう1冊入手して同じようにやってみるのもいいでしょう。

リーディングの問題と勉強に取りかかるのは、リスニングの手ごたえを感じてからでも遅くはないので、まずは、リスニングである程度の自信をつけることが600点への近道です。

まとめ

以上をまとめますと次のようになります。

  • 600点を目指すのであれば、TOEIC新公式問題集(Vol4かVol5)を入手する。
  • 当面はリスニングだけを勉強する。
  • 比較的やさしめのPART1、PART2から集中的にやる。
  • 英文の音声を聞いて、意味がイメージできる、わかるようになるまで、何度も英文を見ながら音声を聞く。
  • 音声を聞いて意味が取れるようになったら、CDの音声にまねて音読やシャドーイングの練習をする。
  • PART1、PART2が終わったら、PART3、PART4に取りかかる。
  • 単語は公式問題集の中で出てくるものを覚えていく。
  • 最初に入手した公式問題集を終えたら、もう一冊を入手して同じようにやる。
  • リスニングの手ごたえを感じてきた後で、リーディングの問題にも取りかかってみる。

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4月に大学新1年生になる方に夏までにTOEIC600点を取るためのおすすめの参考書と勉強方法まとめました!” に対して2件のコメントがあります。

  1. 新大学生 より:

    こんな丁寧に記事にまでしていただいて本当にありがとうございます‼
    めっちゃ嬉しいです(^^;;
    言われた通りリスニングからやっていこうと思います!

    ただ、もしも単語帳買うとしたらスピードマスター、金のフレーズ、スーパー英単語、単語熟語文法全て入っているもの、の中ならどれを持っておくべきでしょうか?
    もちろんリスニングをまず夏までやるつもりです!
    ただモチベーション的に単語帳を一つ持っておきたくて…
    よろしくお願いします!

  2. 今井(ブログ管理人) より:

    新大学生さん

    コメントいただきありがとうございます。

    ぜひリスニング中心でTOEICの勉強を始めてみてください。リスニング勉強法の追加記事も書きましたので合わせて読んでみてください。

    単語集を選ぶのであれば、TOEIC専用で定評のあるものがいいと思います。スピードマスター、金のフレーズ、スーパー英単語に加えて、「新TOEIC R TEST 出る順で学ぶボキャブラリー990」の中から実際に手に取って気に入ったものを選ばれるのがいいでしょう。本のレイアウトや見やすさ、色のバランスなど好みもあると思いますので。

    金のフレーズは、TOEIC500点以上を対象とし、高校受験レベル・高校基礎レベルの単語は掲載されていませんので、やや難しめかもしれません。本書は、出版社のサイトから音声が無料でダウンロードできますので、収録単語を事前に確認することができます。
    http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=13545

    では勉強頑張ってくださいね。

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