TOEC過去問で塗り絵戦略を検証!リーディング最後の20問はCで塗りつぶすべきか?!
TOEICのリーディングは時間的にかなりきついです。75分で100問解くのは相当難しく、とくにパート7の最後のマルチパッセージ問題(ダブルとかトリプルパッセージ)の20問は全く手を付けることなく終了してしまうことはよくあるケースでしょう。
残された20問について、どの選択肢を選んで塗りつぶす(塗り絵)のがもっとも正解数が多いのか? よく言われる3番目のCを選ぶのがいいのか?
今回は韓国で出版されている韓国TOEIC既出問題集(実際の試験で使われた過去問中心)4冊について各選択肢の正解数を検証してみたいと思います。
ETS TOEICの定期試験既出問題集RCリーディング
発売年:2017年
内容:2016年7月から12月まで実施したTOEIC公開テストから5回分
A | B | C | D | 合計 | |
TEST 1 | 7 | 6 | 5 | 2 | 20 |
TEST 2 | 5 | 6 | 3 | 6 | 20 |
TEST 3 | 5 | 4 | 6 | 5 | 20 |
TEST 4 | 6 | 6 | 4 | 4 | 20 |
TEST 5 | 6 | 6 | 4 | 4 | 20 |
平均 | 5.8 | 5.6 | 4.4 | 4.2 |
標準偏差 1.22問(ばらつき)
結果 A>B>C>D
・Cは3番目の正解数でした。
・この5セットでは平均正解数5.8問のAがベストな選択肢でした。2番目はBの平均正解数5.6問です。Aを選ぶ人は比較的少ないと思われますので、今回のセットは受験者の逆をついた結果になりました。
・TEST1では、Aを選ぶと7問,Dを選ぶと2問でその差は5問となります。5問の差は結構大きいですね。
・すべての選択肢で正解数が5問のセットはありませんでした。どのセットも必ずばらつきがありました。
ETS TOEIC定期試験既出問題集1000 READINGリーディング
発売年:2018年
A | B | C | D | 合計 | |
TEST 1 | 4 | 6 | 7 | 3 | 20 |
TEST 2 | 4 | 4 | 6 | 6 | 20 |
TEST 3 | 5 | 6 | 4 | 5 | 20 |
TEST 4 | 5 | 5 | 5 | 5 | 20 |
TEST 5 | 4 | 6 | 4 | 6 | 20 |
TEST 6 | 5 | 5 | 3 | 7 | 20 |
TEST 7 | 5 | 5 | 6 | 4 | 20 |
TEST 8 | 5 | 3 | 5 | 7 | 20 |
TEST 9 | 3 | 5 | 5 | 7 | 20 |
TEST 10 | 4 | 6 | 7 | 3 | 20 |
平均 | 4.4 | 5.1 | 5.2 | 5.3 |
標準偏差 1.18問(ばらつき)
結果 D>C>B>A
・Cは2番目の平均正解数でした。ただし、Dとの差が0.1なのでほぼトップと言ってよいでしょう。
・最初の「ETS TOEICの定期試験既出問題集RCリーディング」の結果とは逆に平均5.3問正解のDが最大、Aが平均4.4で最小になりました。
・Dは平均ではベストですが、3問正解がTEST1とTEST2で2回あり、この点では他の選択肢より分が悪い結果となりました。
・この問題集でもすべての選択肢が5問正解になるセットはありませんでした。どのセットも必ず偏りがありました。
ETS TOEIC定期試験既出問題集2 1000 リーディング
発売年:2019年
A B C D 合計 TEST 1 5 5 7 3 20 TEST 2 5 4 7 4 20 TEST 3 4 5 6 5 20 TEST 4 4 4 7 5 20 TEST 5 6 5 4 5 20 TEST 6 3 6 5 6 20 TEST 7 4 4 5 7 20 TEST 8 6 4 6 4 20 TEST 9 3 5 6 6 20 TEST 10 4 4 7 5 20 平均 4.4 4.6 6.0 5.0
標準偏差 1.14問(ばらつき)
結果 C>D>B>A
・Cが平均6.0問で一番の成績で2番以下とは差がありました。
・10回中Cの正解数7問が4回あり、特にTEST1ではDの正解数3問と比べて4問多い結果になりました。
・Cは平均の5問未満はTEST 5の4問正解の1回のみで安定していました。
・前回に続きAが最下位で、3問しか正解がないのが2回ありました。
・他の問題集と同様に正解数が同じ5問のセットはありませんでした。どのセットも必ずばらつきがありました。
ETS TOEIC 定期試験既出問題集 3 1000 リーディング
発売年:2021年
A | B | C | D | ||
TEST 1 | 5 | 5 | 6 | 4 | 20 |
TEST 2 | 5 | 5 | 4 | 6 | 20 |
TEST 3 | 5 | 5 | 6 | 4 | 20 |
TEST 4 | 4 | 6 | 5 | 5 | 20 |
TEST 5 | 4 | 5 | 5 | 6 | 20 |
TEST 6 | 5 | 6 | 4 | 5 | 20 |
TEST 7 | 3 | 7 | 6 | 4 | 20 |
TEST 8 | 4 | 4 | 5 | 7 | 20 |
TEST 9 | 4 | 4 | 6 | 6 | 20 |
TEST 10 | 4 | 6 | 7 | 3 | 20 |
平均 | 4.3 | 5.3 | 5.4 | 5.0 |
標準偏差 1.02問(ばらつき)
結果 C>B>D>A
・今回もCの平均正解数が5.4でBの5.3を少し上回って一番の成績でした。
・ばらつき(標準偏差)が1.02問と以前と比べて小さくなり、選択肢間の平均正解数の差が小さくなっています。
・Cの平均未満はTEST 2とTEST 6の4問正解の2回で安定していました。あとの8回はすべて平均以上の正解数でした。
・前回に続きAが最下位で、3問しか正解がないのが1回ありました。
・他の問題集と同様に正解数が同じ5問のセットはありませんでした。どのセットも必ずばらつきがありました。
まとめ
・第1弾の「ETS TOEICの定期試験既出問題集RCリーディング」では選択肢Aがベストでしたが、1000問シリーズが始まった第2弾から最新の第4弾のTOEIC既出問題集では、選択肢Cの順位が2位、1位、1位なので一般で言われているように現時点ではCが最も期待できる選択肢と考えていいでしょう。
・選択肢Aは第1弾では1位でしたが第2弾以降、常に最下位なのでAは避けたほうがいいと思われます。
・新しい問題集になるにつれてばらつき(標準偏差)が小さくなってきており、一番成績のいい選択肢と一番成績の悪い選択肢の差は小さくなってきています。