TOEICスコアシートから弱点を判断!ABILITIES MEASURED(アビメ)の簡単な見方

management01

TOEICのスコアシートには、リスニング、リーディングのスコアだけでなく、ABILITIES MEASURED(アビメ)というのがあって、各項目に数字がついている。

しかし、これらの数字がどのPARTと関連しているのかわかりづらい。出てきた数字を自分のTOEICスコアの分析と弱点強化に使うにはどうしたらよいか?

そこで今回、「990点満点講師はどのようにTOEIC®テストを解いているか」(コスモピア)P72、P104のTEX加藤先生のコラムを引用・参考にさせていただき、ABILITIES MEASUREDの見方の要点をまとめます。

※ABILITIES MEASUREDの画像は第164回TOEIC公開試験(2011年7月24日)の私のスコア(900点:リスニング450点、リーディング450点)です。

リスニング

ABILITIES MEASURED Listening01

(1) PART1&2の間接的な応答問題がこの項目に計上されます。たとえば、PART2で、”Where is the meeting room?”という問いかけに、直接場所で答えずに、”You should ask Mr. Kato.”といった形で答えるような問題です。PART1&2の40問中約20問がこの項目に該当します。

(2) PART3&4の推測問題がこの項目に計上されます。たとえば、PART3の”Where are the speaker?”という問題で、「部屋」、「チェックイン」、「ロビー」といった情報から推測して「ホテル」を選ばせるような問題です。PART3&4の60問中約20問がこの項目に該当します。

(3) PART1&2の直接的な応答問題がこの項目に計上されます。たとえば、PART1の男性同士が握手している写真で、”They are shaking hands.”と直接的な描写が答えになるような問題です。PART1&2の40問中約20問がこの項目に該当します。

(4) PART3&4で、答えにつながる直接的な情報を聞き取って解答する問題がこの項目に計上されます。たとえば、PART4の店内放送で”At what time does the store close today?”という質問に対し、”We’re closing at five tonight.”という部分を聞き取って解答するような問題です。PART3&4の60問中約40問がこの項目に該当します。

※「990点満点講師はどのようにTOEIC®テストを解いているか」(コスモピア)P72より引用

リスニングのABILITIES MEASUREDのポイントは、大きくわけて2つになります。

1番目,3番目の数字がPART1,PART2に関係している。
2番目,4番目の数字がPART3,PART4に関係している。

これにより、1番目と3番目の数字が低い場合は、PART1、PART2で間違いが多いということになります。

また、2番目と4番目の数字が低い場合は、PART3、PART4で間違いが多いということになります。

PART1、PART2は比較的得意で、PART3、PART4が苦手な人は、1番目と3番目の数字が高めに出ていて、2番目と3番目の数字が低めに出ているはずです。

もう少し詳細を見ていきましょう。

1番目の数字が低い場合、PART2で間接的な応答問題(場所について聞いている質問で、「まだ場所は決まっていない」といった直接的な答えでない問題)にうまく反応できない可能性があります。

TOEICの公式問題集などでこうしたタイプの問題を集中的にやることでスコアが改善される可能性があります。

さらに2番目、4番目のPART3とPART4に関連する数字に関して次のようなことが言えます。

2番目の数字が低い場合は、会話文・説明文全体を聞いて判断する問題を落としている可能性があります。

4番目の数字が低い場合、会話文・説明文の中で直接答えにつながる単語やフレーズを聞きのばしている可能性があります。あらかじめ設問を会話文・説明文の音声が流れる前に事前に読んでおく方法(いわゆる先読み)が解決する可能性があります。

この先読みを練習することで、答えのヒントとなる単語やフレーズを待ち構えていればこうした問題を落とすことは減ると思われます。

リーディング

(1) PART7の、”What is the purpose of the letter?”といった、文書の内容から推測して解くタイプの問題がこの項目に計上されます。PART7の48問中約15~20問がこの項目に該当します。

(2)PART7の会議のお知らせで、”Where will the convention be held?”という問いに対し、”Location: Tex Hotel”といった直接解答につながる情報を見つけて解くタイプの問題です。PART7の48問中約15~20問がこの項目に該当します。

(3)PART6の、前後の文脈から答えを選ぶ問題(時制、語彙等)と、PART7のNOT問題や、ダブルパッセージの両方の文書を参照して解く問題等がこの項目に計上されます。PART6&7合計で約20問がこの項目に該当します。

(4)PART5&6の語彙問題、および、PART7の同義語問題がこの項目に計上されます。3つのPARTの合計で約30問がこの項目に該当します。

(5)PART5&6の文法問題がこの項目に計上されます。合計で約25問がこの項目に該当します。

※「990点満点講師はどのようにTOEIC®テストを解いているか」(コスモピア)P104より引用

リーディングのABILITIES MEASUREDを見ていきましょう。

1番目、2番目、3番目は主にPART7に関連する数字です。時間がなくて最後まで解ききれないで適当にマーク(塗り絵)が多いと必然的にこの3つの数字が低く出ます。

この3つの数字を上げるには、全体の時間管理をきっちりやること(たとえばPART5とPART6を合計20分~25分で切り抜けて、PART7に時間を残すなど)でPART7にできるだけ時間を割り当て、適当にマークする数を減らすことがひとつの方法です。

4番目が単語・語彙(PART5、PART6プラス、PART7のごく一部)に関する数字です。この数字が低い場合は、単語力・語彙力不足であると考えられます。

5番目の数字が低い場合、PART5とPART6の文法問題で落としていることになります。文法問題の中でもパターン化されて解きやすい品詞問題(約10~12問)を手始めに強化するのもお勧めです。

まとめ

TOEICのスコアシートについているABILITIES MEASUREDはあまり活用されていないと思われましたので今回のトピックとして取り上げました。

リスンニング、リーディングのトータルスコアも重要ですが、各項目別に自己分析できるとTOEICの勉強効率もよくなると思います。

例えば、リーディングの5番目の文法項目が高めに出ていて、4番目の単語・語彙項目が低く出ている場合は、文法強化に時間を使うより、単語・語彙強化に時間を使った方がスコアの伸びに貢献する可能性があります。

次回は、同じくTEX加藤先生のブログで公開されている「正解数換算表」を参考に、何問ミスしたかを計算する方法を公開いたしますのでよろしくお願いいたします。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です