TOEIC Part 2は消去法で攻略|短期間で正答率を上げる即効テクニック
TOEIC Part 2は、短期間でも点数を伸ばしやすいパートの一つです。その理由は、3択問題であり、正解を完璧に聞き取れなくても「明らかに違う選択肢」を消すことで正答率を上げられるからです。
特に、質問に直接答えない間接応答が増えると、正解を一発で見抜こうとするより、誤答のパターンを知って消去していくほうが安定します。
本記事では、TOEIC過去問題集5(TEST1〜10)と公式問題集Vol.8〜12のPart 2、計500問を分析し、そこから見られる出題傾向をもとに、短期間で使いやすい消去法と、本番で迷ったときの「マーク保留」の方法を解説します。
TOEIC Part 2では「正解を探す」より「誤答を消す」
Part 2は3択です。何も分からない状態なら正解する確率は3分の1ですが、1つだけ確実に消せれば残りは2択になります。つまり、全部を聞き取ろうとしなくても、1つの誤答を見抜くだけで正解に近づけます。
| 残っている選択肢 | 正解する確率の目安 |
| 3択 | 約33% |
| 2択 | 50% |
| 1択 | 100% |
とくに難しい問題では、正解が「場所」「時間」「人」などを直接答えず、理由や事情、別の提案、確認方法などを示すことがあります。このタイプは正解だけを狙って聞くと難しく感じますが、「質問に対して明らかに成り立たない選択肢」を消すと解きやすくなります。
テクニック1 WH疑問文ではYes / Noの選択肢を消す
Who、What、When、Where、Why、Which、Howなどで始まる疑問文は、基本的にYes / Noでは答えられません。したがって、質問の最初に疑問詞を聞き取れたら、YesやNoで始まる選択肢は強い消去候補です。
オリジナル例
Where will the workshop be held?
(A) Yes, I attended it.
(B) In the main conference room.
(C) Next Friday.
Whereは場所を尋ねているため、(A)のYesはまず消去できます。さらに(C)は時間なので、(B)が残ります。

疑問詞と「答えの種類」もセットで覚える
| 質問の形 | 求められやすい情報 |
| Who | 人・担当者 |
| When | 時間・時期 |
| Where | 場所 |
| Why | 理由 |
| How many | 数 |
| How much | 金額・量 |
| How often | 頻度 |
| Which | 選択・特定 |
テクニック2 A or Bの選択疑問文ではYes / Noを消す
「Aですか、それともBですか」と尋ねる選択疑問文では、基本的には単純なYes / Noだけでは質問への答えになりません。orが聞こえたら、Yes / Noで始まる選択肢はまず疑いましょう。
オリジナル例
Would you prefer the morning session or the afternoon session?
(A) The afternoon session.
(B) Yes, I attended the seminar.
(C) At the convention center.
(B)はYesで始まり、(C)は場所を答えているので不自然です。正解は(A)です。
AでもBでもない答えが正解になることもある
Should we meet on Monday or Tuesday?
(A) The office closes at six.
(B) I’m out of town until Wednesday.
(C) Yes, that sounds good.
この場合は(B)が自然です。「水曜日まで不在」という事情から、月曜日も火曜日も難しいと間接的に答えています。選択疑問文では、AかBをそのまま言う選択肢だけを探さないことも大切です。
テクニック3 Whichなら「the one」を有力候補として残す
Which + 名詞は「どの〜?」と特定のものを選ぶ質問です。そのため、the one、the larger one、the one near ~、the one with ~などは自然な応答になりやすく、選択肢にあればすぐ消さずに残しておく価値があります。
オリジナル例
Which meeting room should we use?
(A) The one next to the reception desk.
(B) At three o’clock.
(C) About twenty people.
Whichが聞こえたら「何を特定する質問なのか」を意識します。ただし、the oneが必ず正解という意味ではありません。
テクニック4 「a / an + 名詞句」で始まる選択肢はまず疑う
Part 2では、A conference ticket.、An office printer.のように、不定冠詞a / anで始まり、名詞句だけで完結する短い選択肢が誤答として置かれることがよくあります。
こちらの調査によれば、過去問題集5(TEST1〜10)と公式問題集Vol.8〜12のPart 2、計500問を同じ基準で調べたところ、「A / An + 名詞句」だけで完結する選択肢は99個あり、そのうち正解はわずか1個、誤答は98個でした。誤答率は約99%です。
内訳は、過去問題集が52個中51個誤答、公式問題集Vol.8〜12が47個中47個誤答でした。この集計では、A new timetable was uploaded yesterday. や A coworker suggested him for the position. のように動詞を含む完全文と、A hundred and sixty. のような数量表現は除外しています。
質問と関係しそうな名詞が聞こえるため選びたくなりますが、短期間で使える消去法としては、まず疑ってみる価値の高い選択肢です。

オリジナル例
When will Mr. Lee arrive?
(A) An international conference.
(B) Sometime this afternoon.
(C) In the main lobby.
Whenに対して(A)は単なる名詞句、(C)は場所です。時間を答えている(B)が自然です。今回の調査では「A / An + 名詞句」99個中98個が誤答でした。
ただし、1個は正解だったため、a / anで始まる名詞句を100%機械的に消すのではなく、「かなり強い誤答候補としてまず疑う」という使い方が安全です。
What do I need to bring to the interview?
→ A copy of your résumé.
このようにWhatが具体的な物を尋ねている場合は、a / an + 名詞句が正解になることもあります。
テクニック5 通常の疑問文・否定疑問文・付加疑問文ではYes / Noを残す
WH疑問文とは逆に、Yes / Noで答えられる通常の疑問文、否定疑問文、付加疑問文では、YesやNoで始まる選択肢が正解になる可能性があります。ここでは、Yes / Noが聞こえたからといって消してはいけません。
オリジナル例
Did you reserve the meeting room?
→ Yes, I booked it this morning.
Haven’t you submitted the application yet?
→ No, I’m still working on it.
The store closes at eight, doesn’t it?
→ Yes, but only on weekdays.
覚え方はシンプルです。WH疑問文ならYes / Noを消す。Yes / Noで答えられる疑問文ならYes / Noを残す。

テクニック6 質問と同じ単語・似た音が聞こえたら警戒する
Part 2では、質問文の単語をそのまま繰り返したり、似た音の単語を使ったりする誤答がよく作られます。「質問で聞こえた単語が選択肢にもあったから正解」と判断するのは危険です。
オリジナル例
Where can I park my car?
(A) The new park is beautiful.
(B) There’s a garage behind the hotel.
(C) I bought a new car.
(A)にはpark、(C)にはcarが入っていますが、どちらも「どこに駐車できるか」という質問には答えていません。正解は(B)です。同じ単語や似た音が聞こえたときほど、意味がつながっているかを確認しましょう。
テクニック7 疑問詞と答えの種類が違えば消す
全文を理解できなくても、疑問詞だけ聞き取れれば誤答をかなり消せます。質問がHow oftenなら頻度、Whereなら場所、How manyなら数というように、答えの種類が大きくずれている選択肢を外します。
オリジナル例
How often do you check the equipment?
(A) Every three months.
(B) In the storage room.
(C) About twenty machines.
How oftenは頻度を聞いているので、(A)が自然です。(B)は場所、(C)は数で、質問の種類と合いません。
テクニック8 「直接答えていない」だけで消さない
Part 2の難問で最も注意したいのが間接応答です。質問に対して、Yes / Noや場所・時間を直接答えず、事情を説明したり、確認方法を示したりする選択肢が正解になることがあります。
オリジナル例
When will the new printer arrive?
(A) I’m not sure.
(B) On the third floor.
(C) Yes, it does.
Who is going to lead tomorrow’s meeting?
(A) It hasn’t been decided yet.
(B) At ten o’clock.
(C) Yes, I attended it.
Can we use Conference Room A?
(A) The sales team is using it all afternoon.
(B) A large conference.
(C) Yes, I used the printer.
I don’t know.、I’m not sure.、It hasn’t been decided yet.、I’ll check.、Ask ~.、~ is out of the office. などは、質問に直接答えていなくても自然な応答になることがあります。難しい問題ほど「直接答えていない=不正解」と決めつけないことが重要です。
テクニック9 迷った選択肢は「マークを保留」する
Part 2では、Aを聞いた時点で「正解かもしれないが、確信が持てない」ということがあります。そのままB、Cを聞くと、Aの内容や自分の第一判断を忘れてしまいがちです。そこで有効なのが、鉛筆の位置を使った「マーク保留」です。
マーク保留のやり方
1. Aを聞いて「正解かもしれない」と思ったら、まだ塗らずにマークシートのAの位置に鉛筆の先を置く。
2. Bを聞き、Bが明らかに間違いなら鉛筆はAの位置に置いたままにする。Bのほうが有力ならBへ動かす。
3. Cを聞き、Cが明らかに間違いなら、それまで保留していたAまたはBを選ぶ。
4. Cまで聞いても決め手がなく、B・Cに明らかな正解がなければ、最初に保留していた選択肢に戻ってマークする。
なぜマーク保留が有効なのか
この方法のメリットは、自分の第一判断を「鉛筆の位置」で記憶できることです。Part 2は問題間の間隔が短く、Aを頭の中に保持したままB、Cを比較するのは意外に難しいものです。
鉛筆を候補の位置に置いておけば、選択肢の内容を完全に覚えていなくても、どれを有力候補として残したかが分かります。
オリジナル例
Where should I leave these documents?
(A) I’ll show you where.
(B) About twenty pages.
(C) Tomorrow morning.
(A)は直接場所を答えていませんが、「案内する」という自然な間接応答なので正解候補です。ここでAの位置に鉛筆を置きます。(B)は数量、(C)は時間なので、どちらもWhereへの答えとして不自然です。Cまで聞いた時点で、保留していたAをそのままマークできます。
消去法とマーク保留を本番でどう組み合わせるか
1. 質問の最初を聞く:WH疑問文か、Yes / No疑問文か、選択疑問文かを判断する。
2. Aを聞く:明らかに違えば消去。正解候補ならAの位置に鉛筆を置いて保留する。
3. Bを聞く:Aより自然ならBへ鉛筆を移す。明らかに違えばAを維持する。
4. Cを聞く:Cが正解ならC。Cも違えば、それまで保留していたAまたはBを選ぶ。
5. すぐ次の問題へ:Part 2では考え込みすぎない。判断が終わったら次の質問の最初に集中する。
短期間なら、まずこの9つを覚える
1. WH疑問文ではYes / Noを消す
2. A or Bの選択疑問文ではYes / Noを消す
3. Whichではthe one系を有力候補として残す
4. a / an + 名詞句で始まる選択肢はまず疑う
5. 通常の疑問文・否定疑問文・付加疑問文ではYes / Noを残す
6. 質問と同じ単語・似た音の選択肢に飛びつかない
7. 疑問詞と答えの種類が違えば消す
8. 直接答えていない間接応答をすぐ消さない
9. 迷った選択肢はマークを保留する
まとめ
TOEIC Part 2では、すべての英文を100%聞き取れることが理想ですが、短期間で得点を上げたい場合は、「正解を完璧に聞き取る」ことだけにこだわる必要はありません。
質問のタイプを判断し、Yes / No、答えの種類、名詞句、似た音、間接応答などの特徴から誤答を消していけば、聞き取れない部分があっても正解を残せる問題はあります。
さらに、AやBで迷ったときにマークを保留する習慣をつければ、第一判断を忘れて失点することも減らせます。
Part 2が苦手な人は、まず9つのルールを意識しながら問題演習を行い、「なぜ正解か」だけではなく「なぜ残り2つを消せるのか」まで確認してみてください。消去の基準が身につくと、難しい間接応答問題にも対応しやすくなります。

