TOEIC Part 5で文構造を正確に取る方法|まず動詞を探そう

TOEIC Part 5を解いていると、「単語の意味は分かるのに、文全体の構造が分からない」「主語がどれなのか分からない」「動詞が何個もあるように見える」と感じることがあります。

特に英文が少し長くなると、単語を前から順番に訳しているだけでは、文の中心が見えにくくなります。

そこで重要なのが、まず文の中心となる動詞を探すという考え方です。

TOEIC Part 5では、文のすべての単語を同じように見る必要はありません。まず、動詞 → 主語 → 目的語・補語 → 修飾語の順番で文の骨格を確認します。

この習慣を身につけると、品詞問題、主語と動詞の一致、時制、受動態、関係詞など、多くのPart 5問題が解きやすくなります。

TOEIC600点を目指す段階では、5文型を細かく暗記することよりも、文の骨格と修飾部分を区別できることのほうが重要です。

この記事では、TOEIC Part 5の英文構造を見抜くための基本的な方法を解説します。

まず「文の骨格」と「修飾語」を分けよう

英文には、文の中心となる部分と、それを詳しく説明する部分があります。まず最低限、次の5つを知っておきましょう。

  • S:Subject「主語」
  • V:Verb「動詞」
  • O:Object「目的語」
  • C:Complement「補語」
  • M:Modifier「修飾語」

このうち、S・V・O・Cが文の骨格で、Mは追加の情報と考えると分かりやすくなります。

The new manager approved the proposal yesterday.
新しいマネージャーは昨日、その提案を承認しました。

  • The new manager = S(主語)
  • approved = V(動詞)
  • the proposal = O(目的語)
  • yesterday = M(修飾語)

文の中心は「The new manager approved the proposal.」です。yesterdayは「いつ承認したのか」という追加情報です。

TOEICの英文が長くなったときも、まずこのような文の中心部分を探すことが重要です。

1.最初に動詞を探す

TOEIC Part 5の英文を見たら、最初に確認したいのが述語動詞です。


The sales department recently introduced a new payment system.
営業部は最近、新しい決済システムを導入しました。


まず「introduced(導入した)」が文の動詞だと分かります。次に「誰がintroducedしたのか?」と考えると「The sales department」が主語です。

さらに「何をintroducedしたのか?」で「a new payment system」が目的語です。


構造は「The sales department / introduced / a new payment system.」= S+V+O です。

recentlyはintroducedを修飾する副詞なので、文の骨格からは外せます。つまり、まず動詞を見つけ、その動詞を中心に前後を見るのが基本です。

2.動詞の前から主語を探す

述語動詞を見つけたら、次に主語を確認します。初心者がよく間違えるのが、動詞のすぐ前にある名詞を主語だと思ってしまうことです。

The results of the customer survey indicate strong demand.
顧客アンケートの結果は、強い需要を示しています。

動詞はindicateです。その直前にはsurveyがありますが、主語はsurveyではありません。

The results / of the customer survey / indicate strong demand.

「of the customer survey」はresultsを説明している部分です。したがって、文の骨格は「The results indicate strong demand.」で、主語はThe resultsです。

このように、主語と動詞の間に修飾語が入ると主語が分かりにくくなります。動詞の直前だけを見るのではなく、その動詞の本当の主語を探すことが重要です。

3.動詞の後ろを見る|目的語が必要か確認する

動詞を見つけたら、その後ろにも注目します。動詞によっては「何を?」にあたる目的語が必要になります。

The committee approved the proposal.
委員会はその提案を承認しました。

approvedの後ろの「the proposal」が目的語です。つまり「approve something(~を承認する)」という形です。

The manager discussed the ——- with the staff.
マネージャーはその——-についてスタッフと話し合いました。

discussは「discuss something(~について話し合う)」という他動詞です。したがって、空所には目的語となる名詞が必要だと判断できます。

このように、文構造が分かると必要な品詞も分かりやすくなります。

4.補語は600点なら基本だけ理解すればよい

補語という言葉を聞くと難しく感じるかもしれませんが、600点を目指す段階では基本だけ理解すれば十分です。

The new system is reliable.
新しいシステムは信頼できます。

  • The new system = S
  • is = V
  • reliable = C

reliableは形容詞で、主語the new systemがどのような状態なのかを説明しています。このように、be動詞の後ろには主語を説明する形容詞や名詞が来ることがあります。

また、become「~になる」、remain「~のままである」、seem「~のように思われる」などにも注意しましょう。

The service remains popular.
そのサービスは依然として人気があります。

popularは形容詞で、the serviceの状態を説明しています。
600点を目指す段階では、be動詞などの後ろには補語が来るという基本を理解しておけば十分です。

5.修飾語は一度外して考える

TOEICの英文を難しく見せる大きな原因の一つが修飾語です。

The new restaurant near the station attracts many customers.
駅の近くにある新しいレストランは、多くの客を引きつけています。

「near the station」はrestaurantを説明しているだけです。この部分を一度外すと「The new restaurant attracts many customers.」となります。

  • The new restaurant = S
  • attracts = V
  • many customers = O

つまりS+V+Oという非常に単純な文です。

TOEICでは、修飾語をいったん外して文の骨格を見るという方法が非常に有効です。

6.前置詞+名詞は修飾部分になりやすい

特に重要なのが、前置詞から始まる修飾語です。

The employees in the marketing department attend the meeting every Monday.
マーケティング部の従業員は毎週月曜日に会議へ出席します。

「in the marketing department」がemployeesを説明しています。この部分を外すと「The employees attend the meeting.」となります。

  • The employees = S
  • attend = V
  • the meeting = O

TOEICでは、of / in / at / for / with / on などから始まる前置詞句が、主語と動詞の間に入ることがあります。

前置詞+名詞の部分をいったん外して考えると構造が分かりやすくなります。

7.「動詞っぽい形」がすべて述語動詞とは限らない

英文の中に-ing形、過去分詞、to+動詞などがあると、「動詞が何個もある」ように見えることがあります。しかし、それらがすべて文の中心となる述語動詞とは限りません。

The employees working in the Tokyo office attend weekly meetings.
東京オフィスで働いている従業員は、毎週会議に出席します。

この文にはworkingとattendがありますが、文の述語動詞はattendです。「working in the Tokyo office」はemployeesを説明しています。

The employees attend weekly meetings.
従業員は毎週会議に出席します。

-ing形を見ただけで述語動詞だと判断しないことが重要です。

8.過去分詞も述語動詞とは限らない

The report submitted yesterday contains several errors.
昨日提出された報告書には、いくつかの誤りがあります。

この文ではsubmittedとcontainsという動詞のような形がありますが、述語動詞はcontainsです。「submitted yesterday」はreportを説明しています。

The report / submitted yesterday / contains several errors.

文の骨格は「The report contains several errors.」です。現在分詞や過去分詞を一度修飾部分として外してみると、文の中心となる動詞が見つけやすくなります。

9.to+動詞も述語動詞とは限らない

The company plans to open a new branch.
その会社は新しい支店を開設する予定です。

この文にはplansとopenという2つの動詞の形がありますが、文の述語動詞はplansです。「to open」は不定詞で、plansの内容を説明しています。

不定詞については別の記事で詳しく扱いますが、文構造を取るときには、時制を持つ中心動詞はどれかを見ることが重要です。

10.接続詞があればS+Vがもう1セットある

接続詞があると、文の中にS+Vがもう1セット出てきます。

The manager approved the proposal because the budget was sufficient.
予算が十分だったため、マネージャーはその提案を承認しました。

この文には「The manager approved the proposal.」と「the budget was sufficient.」という2つのS+Vがあり、それをbecauseがつないでいます。

構造は「S+V+O + because + S+V+C」です。接続詞を見つけたら、その後ろに新しい「主語+動詞」がないか確認すると文構造が取りやすくなります。

11.関係詞がある場合も動詞が増える

The employee who manages the store speaks French.
その店舗を管理している従業員はフランス語を話します。

この文にはmanagesとspeaksという2つの動詞がありますが、メインの文は「The employee speaks French.」です。「who manages the store」はemployeeを説明しています。

The employee / who manages the store / speaks French.

関係詞が出てきた場合は、関係詞以下を一度外してメインの文を見ると分かりやすくなります。

600点を目指す段階では、関係詞の中にも動詞が入るので、動詞が複数見えることがあると理解しておけばよいでしょう。

TOEIC Part 5で文構造を取る5ステップ

STEP 1 動詞を探す

最初に、文の述語動詞はどれかを確認します。

STEP 2 主語を探す

誰が・何がその動作や状態の主体なのかを確認します。動詞の直前の名詞だけを見ず、前置詞句などを外して考えます。

STEP 3 動詞の後ろを見る

目的語が必要なのか、補語が必要なのか、何も必要ないのかを確認します。

STEP 4 修飾部分を分ける

前置詞+名詞、-ing形、過去分詞、to+動詞などは、一度外して考えてみましょう。これらが名詞などを説明している場合があります。

STEP 5 接続詞・関係詞を確認する

動詞が複数ある場合には、接続詞や関係詞がないか確認します。S+Vが複数のかたまりに分かれている可能性があります。

文構造で覚えておきたい基本パターン

S+V

Sales increased.
売上が増加しました。

S+V+O

The manager approved the proposal.
マネージャーはその提案を承認しました。

S+V+C

The system is reliable.
そのシステムは信頼できます。

主語の途中に修飾語がある

The employees in the sales department attend the meeting.
営業部の従業員は会議に出席します。

骨格は「The employees attend the meeting.」です。

接続詞がある

The meeting ended because the manager had another appointment.
マネージャーに別の予定があったため、会議は終了しました。

構造は「S+V + 接続詞 + S+V」です。

関係詞がある

The employee who works at the front desk speaks Spanish.
フロントデスクで働く従業員はスペイン語を話します。

メインの文は「The employee speaks Spanish.」です。

文構造が分かると品詞問題も解きやすくなる

文構造を勉強する目的は、英文を分析することだけではありません。Part 5の問題を解くうえでも直接役立ちます。

The company ——- a new training program last month.
その会社は先月、新しい研修プログラムを——-しました。

この文を見ると、The company=主語、a new training program=目的語があります。したがって、主語と目的語の間には述語動詞が必要です。

The company announced a new ——- yesterday.
その会社は昨日、新しい——-を発表しました。

こちらは「a new ——-」という形なので、形容詞+名詞の名詞部分が必要だと判断できます。

このように、文構造を理解すると、空所に必要な品詞も判断しやすくなります。

文構造を取るときは全部訳そうとしない

初心者によくあるのが、英文を最初の単語から全部日本語に訳そうとすることです。

もちろん、最終的に意味を理解することは大切ですが、Part 5ではまず文がどのような構造になっているのかを見るほうが効率的です。

The employees in the newly renovated office regularly attend training sessions.

まず「The employees attend training sessions.」という骨格を取ります。そのあとで「in the newly renovated office」「regularly」という修飾部分を加えて意味を理解します。

つまり「全文を訳す → 構造を考える」ではなく、「構造を取る → 意味を確認する」という順番です。これは前回の品詞問題の記事で紹介した「意味より先に形を見る」という考え方と同じです。

まとめ|長い英文でも、まず動詞から文の骨格を探そう

TOEIC Part 5の英文が長く見えても、すべての単語が同じ重要度を持っているわけではありません。

文の中心となるのは主語・動詞・目的語・補語です。一方、前置詞句・分詞・不定詞・副詞などは、文の中心に説明を付け加えていることがあります。

600点を目指す人は、英文を見たらまず次の順番で文を見る習慣をつけましょう。

  • ①動詞を探す
  • ②主語を探す
  • ③目的語・補語を確認する
  • ④修飾部分を分ける
  • ⑤接続詞・関係詞を確認する

特に重要なのは、動詞っぽい形がすべて述語動詞ではないということです。

working、submitted、to openなどがあっても、それらは名詞を修飾したり、別の動詞を補ったりしている可能性があります。

まず「この文の中心となる動詞はどれか?」を考えてください。文の中心となる動詞が見つかれば、「誰が?」「何を?」「どのような状態?」と前後を確認することで、文の骨格が見えてきます。

TOEIC Part 5では、全部訳してから考えるのではなく、まず構造を取ってから意味を確認する。この考え方を身につけることが、正確さとスピードの両方を上げるために重要です。

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