TOEIC Part 5の品詞問題を攻略|名詞・形容詞・副詞の見分け方
TOEIC600点を目指すのであれば、Part 5で最初に対策したいのが品詞問題です。
品詞問題とは、同じ語から派生した名詞・形容詞・副詞などの中から、空所に入る適切な形を選ぶ問題です。
たとえば、success(名詞「成功」)、successful(形容詞「成功した」)、successfully(副詞「うまく、成功裏に」)、succeed(動詞「成功する」)のような選択肢が並びます。
『韓国英語教材 ETS TOEIC 定期試験既出問題集 1000 Vol.5 Reading』(以下「韓国過去問題集5」)のPart 5を分類すると、品詞問題は全体の22%です。
内訳は、名詞形10%、形容詞形4%、副詞形8%となっており、特に名詞と副詞を正解とする問題が多くなっています。
つまり、Part 5で得点を伸ばしたいのであれば、品詞問題は避けて通れません。しかも、品詞問題には大きなメリットがあります。
単語の意味が完全に分からなくても、空所の位置から正解を絞れることが多いという点です。600点を目指す人には、ぜひ得点源にしてほしい問題です。
TOEICの品詞問題とは?
品詞問題では、基本的に同じ語根を持つ異なる品詞が選択肢に並びます。韓国過去問題集5の分類でも、品詞問題は「同じ語根を持つ名詞・形容詞・副詞などから、空所に入る適切な品詞を選ぶ問題」と整理できます。
たとえば、次のような問題です。
The company selected a ——- supplier for the new project.
その会社は新しいプロジェクトのために信頼できる供給業者を選びました。
(A) reliability 名詞:「信頼性」
(B) reliable 形容詞:「信頼できる」
(C) reliably 副詞:「確実に、信頼できる形で」
(D) rely 動詞:「頼る」
正解は (B) reliable です。空所の後ろにsupplierという名詞があるため、その名詞を修飾する形容詞が必要です。
a reliable supplier
信頼できる供給業者
ここで重要なのは、最初から全文を日本語に訳して正解を考えなくてもよいということです。まず空所の位置を確認し、「ここには形容詞が必要だ」と判断してから選択肢を見るほうが効率的です。
「品詞問題」と「語彙問題」は違う
ここは初心者が混同しやすいところです。
たとえば、選択肢が success / successful / successfully / succeed のように、同じ語から派生した異なる品詞であれば、品詞問題です。
一方、success / result / plan / opportunity のように、すべて名詞ですが意味が異なる場合は、語彙問題です。
韓国過去問題集5の分類でも、「語彙問題の名詞=意味の異なる名詞から選ぶ」「品詞問題の名詞形=同じ語根の異なる品詞から名詞を選ぶ」と区別されています。
この違いを理解しておくと、問題を見た瞬間に解き方を切り替えられます。

まず覚えたい4つの品詞
TOEIC600点を目指す段階では、まず次の4つを区別できるようにしましょう。
名詞
名詞は、人・物・場所・出来事・概念などを表します。
- employee:「従業員」
- meeting:「会議」
- decision:「決定」
- information:「情報」
- success:「成功」
形容詞
形容詞は、基本的に名詞を説明する語です。
- useful:「役に立つ」
- successful:「成功した」
- important:「重要な」
- convenient:「便利な」
副詞
副詞は、動詞・形容詞・他の副詞・文全体などを修飾します。
- quickly:「素早く」
- carefully:「注意深く」
- highly:「非常に、高く」
- successfully:「うまく、成功裏に」
動詞
動詞は動作や状態を表します。
- work:「働く」
- increase:「増加する」
- improve:「改善する」
- succeed:「成功する」
韓国過去問題集5の基本分類では、品詞問題は名詞形・形容詞形・副詞形が中心ですが、実際の問題データには「動詞の位置」として品詞問題に分類されている例もあります。
そのため、この記事では実際に問題を解くために必要な名詞・形容詞・副詞・動詞の4品詞を扱います。

1.名詞が入る位置を覚える
品詞問題で最も重要なのが名詞です。韓国過去問題集5の分類では、名詞形が10%を占め、品詞問題の中で最も多くなっています。まず、名詞が入りやすい位置を覚えましょう。
冠詞+名詞
冠詞とは a / an / the です。基本的には、冠詞の後ろには名詞が必要です。
The company made an ——- yesterday.
その会社は昨日、発表を行いました。
(A) announce 動詞:「発表する」
(B) announcement 名詞:「発表」
(C) announced 動詞・過去形/過去分詞:「発表した/発表された」
(D) announcing 動詞・現在分詞:「発表している」
正解は (B) announcement です。anの後ろなので名詞が必要です。
an announcement
発表
ただし、an important announcement(重要な発表)のように、冠詞と名詞の間に形容詞が入る場合もあります。そのため、より正確には「冠詞+(形容詞)+名詞」と覚えておきましょう。
形容詞+名詞
形容詞の後ろには名詞が続くことが多くあります。
We chose a reliable supplier.
私たちは信頼できる供給業者を選びました。
reliableは形容詞、supplierは名詞です。
reliable supplier
信頼できる供給業者
このように「形容詞+名詞」の形を作ります。空所の直前に形容詞があり、その後ろに名詞が必要な場合は、名詞形を選ぶことになります。
所有格+名詞
my / your / his / her / our / their などの所有格の後ろにも、基本的に名詞が続きます。
Employees must submit their ——- by Friday.
従業員は金曜日までに申請書を提出しなければなりません。
theirの後ろなので、名詞が必要です。
前置詞+名詞
前置詞の後ろには基本的に名詞が来ます。
We discussed the issue during the meeting.
私たちは会議中にその問題について話し合いました。
duringは前置詞なので、その後ろには名詞meetingが来ています。600点を目指す人は「前置詞+名詞」という形を必ず覚えておきましょう。
2.形容詞が入る位置を覚える
形容詞は、まず「名詞の前」に入ることを覚えましょう。
We received a ——- response from the client.
私たちは顧客から好意的な返答を受け取りました。
(A) favor 名詞・動詞:「好意/支持する」
(B) favorable 形容詞:「好意的な」
(C) favorably 副詞:「好意的に」
(D) favored 動詞・過去形/過去分詞:「支持した/支持された」
responseは名詞です。その前でresponseを説明する形容詞が必要なので、正解は (B) favorable です。
a favorable response
好意的な返答
be動詞+形容詞
形容詞はbe動詞の後ろにもよく置かれます。
The new reservation system is convenient.
新しい予約システムは便利です。
convenientは形容詞で、主語the new reservation systemの状態を説明しています。したがって、「be動詞+形容詞」も重要な形です。
become・remain・seemの後ろにも形容詞
TOEICでは、become「~になる」、remain「~のままである」、seem「~のように思われる」などの後ろに形容詞が来ることもあります。
The product remains popular among young consumers.
その製品は若い消費者の間で人気を保っています。
popularは形容詞です。600点を目指す段階では、まず「名詞の前 → 形容詞」「be動詞の後ろ → 形容詞」という基本を確実にしましょう。
3.副詞が入る位置を覚える
副詞は品詞問題の中でも重要です。韓国過去問題集5の分類では、副詞形が8%を占め、名詞形に次いで多くなっています。
副詞は置ける場所が多いため、初心者には少し難しく感じるかもしれません。しかし、代表的なパターンを覚えれば判断しやすくなります。
動詞を修飾する
The technician quickly repaired the machine.
技術者はその機械を素早く修理しました。
quicklyは動詞repairedを修飾しています。つまり、「副詞+動詞」や「動詞+副詞」という形があります。
形容詞を修飾する
The new system is highly effective.
新しいシステムは非常に効果的です。
effectiveは形容詞です。その形容詞を修飾しているhighlyは副詞です。「副詞+形容詞」という形も非常によく使われます。
- highly effective:「非常に効果的な」
- extremely useful:「非常に役立つ」
- relatively inexpensive:「比較的安価な」
副詞を修飾する
The work was completed surprisingly quickly.
その作業は驚くほど早く完了しました。
quicklyは副詞で、そのquicklyをsurprisinglyが修飾しています。
文全体を修飾する
Fortunately, the meeting ended early.
幸いにも、会議は早く終わりました。
Fortunatelyは文全体を修飾しています。TOEICでは副詞の位置が比較的自由なので、「名詞以外を修飾している可能性が高い」と考えると分かりやすくなります。
4.動詞が入る位置を覚える
品詞問題では動詞が選択肢に入ることもあります。基本は「主語の後ろには述語動詞が必要」ということです。
The company ——- new products every year.
その会社は毎年、新製品を開発しています。
(A) development 名詞:「開発」
(B) developmental 形容詞:「発達の、開発上の」
(C) develops 動詞:「開発する」
(D) developmentally 副詞:「発達上」
The companyが主語で、その後ろに述語動詞が必要なので、正解は (C) develops です。
助動詞+動詞の原形
助動詞の後ろには動詞の原形が来ます。can do / will do / may do / must do / should do という形です。
Employees must complete the training course.
従業員はその研修コースを修了しなければなりません。
mustの後ろなのでcompleteという動詞の原形が来ます。
to+動詞の原形
不定詞の場合も「to+動詞の原形」になります。
The company plans to expand its operations.
その会社は事業を拡大する予定です。
expandは動詞の原形です。ただし、動詞の時制や能動態・受動態については、それぞれ別の記事で詳しく扱います。この記事ではまず「ここには動詞が必要だ」と判断できることを目標にしましょう。
品詞を見分ける「語尾」を覚えておく
品詞問題では、単語の語尾を見ることも役立ちます。
名詞によくある語尾
- -tion:information「情報」、production「生産」
- -ment:development「発展」、management「管理」
- -ness:kindness「親切さ」、effectiveness「有効性」
- -ity:ability「能力」、productivity「生産性」
形容詞によくある語尾
- -ive:effective「効果的な」
- -al:additional「追加の」
- -ous:famous「有名な」
- -able:available「利用可能な」
副詞によくある語尾
最も分かりやすいのが -ly です。
- quickly:「素早く」
- carefully:「注意深く」
- successfully:「うまく」
- recently:「最近」
動詞によくある語尾
- -ize:organize「組織する」
- -ify:simplify「簡単にする」
ただし、語尾だけで100%判断できるわけではありません。たとえば friendly「親しみやすい」は-lyで終わっていますが、形容詞です。
そのため、語尾はヒントとして使い、最終的には空所の位置で判断することが重要です。
TOEIC品詞問題は「意味より先に形を見る」
品詞問題で初心者によくある解き方が、「1文目から英文を全部読む → 日本語に訳す → 選択肢の意味を考える → 正解を選ぶ」という方法です。
もちろん、意味を理解することは大切です。しかし、品詞問題ではもっと効率的な方法があります。
STEP 1 まず選択肢を見る
最初に選択肢を確認します。たとえば、(A) success / (B) successful / (C) successfully / (D) succeed となっていれば、「同じ語の形が並んでいる」と分かります。この時点で、品詞問題だと判断できます。
STEP 2 空所の前後を見る
次に、空所の前後を確認します。全文を最初から最後まで読む必要はありません。
a ——- plan
——-な計画
a + 空所 + plan です。planは名詞なので、その前には形容詞が必要です。したがって、a successful plan「成功した計画」となります。
STEP 3 必要な品詞を決める
空所に、名詞・形容詞・副詞・動詞のどれが必要なのかを決めます。
STEP 4 選択肢からその品詞を選ぶ
必要な品詞が分かったら、それに合う選択肢を探します。
STEP 5 最後に意味を確認する
最後に文全体の意味がおかしくないかを確認します。つまり、「選択肢 → 空所の前後 → 必要な品詞 → 正解候補 → 意味確認」という順番です。600点を目指す人には、この解き方をおすすめします。

品詞問題で覚えておきたい基本公式
ここまでの内容を整理すると、まず次の形を覚えておきましょう。
名詞
冠詞+(形容詞)+名詞
an important decision
重要な決定
所有格+(形容詞)+名詞
our new office
私たちの新しいオフィス
前置詞+名詞
during the meeting
会議中に
形容詞
形容詞+名詞
useful information
役立つ情報
be動詞+形容詞
The service is reliable.
そのサービスは信頼できます。
副詞
副詞+形容詞
highly successful
非常に成功している
動詞+副詞
respond quickly
素早く返答する
副詞+動詞
carefully review
注意深く確認する
動詞
主語+動詞
Sales increased.
売上が増加しました。
助動詞+動詞の原形
can improve
改善できる
to+動詞の原形
to reduce
減らすために
この基本パターンを覚えるだけでも、Part 5の品詞問題はかなり解きやすくなります。
「空所の位置だけ」で解けない問題もある
ここまで「形を見ることが重要」と説明してきましたが、すべての品詞問題が前後の形だけで解けるわけではありません。
たとえば、同じ品詞の選択肢が複数残った場合は、意味を考える必要があります。また、文の構造が複雑な場合には、主語や動詞、修飾関係を正確に見抜かなければならないこともあります。
したがって、「意味をまったく読まなくていい」ということではありません。重要なのは、最初からすべてを訳そうとしないことです。
まず文法的に候補を絞り、それでも決められないときに意味を確認する。この順番のほうが、Part 5を速く正確に解きやすくなります。
600点を目指すなら名詞と副詞を重点的に
韓国過去問題集5では、品詞問題22%の内訳が、名詞形10%・形容詞形4%・副詞形8%となっています。
このデータを見ると、600点を目指す人が特に重点的に練習したいのは、名詞と副詞です。
名詞では、冠詞の後ろ、形容詞の後ろ、所有格の後ろ、前置詞の後ろ、動詞の目的語といった位置を重点的に確認しましょう。
副詞では、動詞を修飾、形容詞を修飾、他の副詞を修飾、文全体を修飾という働きを整理します。
形容詞についても、「名詞の前」と「be動詞などの後ろ」という基本を確実にしておけば、600点対策としてかなり有効です。
まとめ|品詞問題は「意味」より「位置」から考える
TOEIC600点を目指すのであれば、Part 5の品詞問題は最優先で対策したい項目です。韓国過去問題集5の分類では、品詞問題はPart 5全体の22%を占めています。
まず覚えたいのは、名詞・形容詞・副詞・動詞の4つです。そして、それぞれが文のどこに置かれるのかを理解しましょう。
- 冠詞+(形容詞)+名詞
- 所有格+(形容詞)+名詞
- 前置詞+名詞
- 形容詞+名詞
- be動詞+形容詞
- 副詞+形容詞
- 動詞+副詞
- 助動詞+動詞の原形
- to+動詞の原形
品詞問題を見たら、「①選択肢を見る → ②品詞問題だと判断する → ③空所の前後を見る → ④必要な品詞を決める → ⑤最後に意味を確認する」という順番で解いてみてください。
品詞問題は、難しい英文をすべて訳せなくても、文の形から正解できる問題が多くあります。特に600点を目指す段階では、「単語の意味だけで解こうとする」のではなく、「文の形を見て解く」という習慣を身につけることが重要です。
まずは名詞・形容詞・副詞・動詞の位置をしっかり覚え、Part 5の品詞問題を確実な得点源にしていきましょう。

