TOEIC900点への道のり 2
TOEIC900点への道のりシリーズ第2弾です。ショウタさんのTOEIC学習内容とコメントは以下のようになります。
実績 第1週 (3月14日〜20日)
・勉強時間 21時間
・勉強内容
公式問題集 8-2 Listening Reading
公式問題集 6.7.8 Reading 見直し
・Part5の接続詞・前置詞・副詞問題
- 接続詞・前置詞・副詞問題 最初から訳さず構文(SとVがあるかどうか)で判断する。
【コメント】
パート5で接続詞・前置詞・副詞問題は毎回1問または2問出ます。選択肢が接続詞、前置詞、副詞からなり、適切なものを選ぶ問題です。具体的には次のような問題です。
【例題1】
Many of the hotels in the ski resort open only on weekends ———— the winter season is over.
( A ) despite ( B ) once ( C ) during ( D ) usually
【解き方】
( A ) despite【前置詞】 ( B ) once【接続詞、副詞など】 ( C ) during【前置詞】 ( D ) usually【副詞】なので、接続詞・前置詞・副詞の問題であることがわかります。
主語S(Many of the hotels in the ski resort) 動詞V(open) only on weekends
———— 主語S(the winter season)動詞V(is)over.
全体の文構造は、主語S+動詞V+(空所)+主語S+動詞Vとなります。したがって空所の入るのはSVの文と文をつなぐ接続詞が入ることがわかります。
【問題文訳】 そのスキーリゾートにあるホテルの多くは、冬のシーズンが終わると週末だけ営業します。
ここまでの1から3までのステップで問題文の意味を考える必要はありませんでした。この問題のように、文のSVの骨格だけで見つけて、選択肢に接続詞が1個だけならば、自動的にその選択肢を選べば正解になります。早ければ5秒以内、10秒ぐらいで解けると思います。
多くのTOEIC受験者は、このタイプの問題で文頭から意味を取りながら解こうとします。意味を考えながら正解を見つけることはできますが、通常時間がかかります。TOEICリーディングは一般的に解答時間に余裕がないので、短時間で解ける問題はできる限り速く処理していくことが大切です。
例題1では問題文の意味を考える必要はありませんでしたが、問題文の意味を取らなければならない例題2のような問題もあります。
【例題2】
Many of the hotels in the ski resort open only on weekends ———— the winter season is over.
( A ) despite ( B ) once ( C ) so that ( D ) usually
【解き方】
1. 選択肢を見ます。
( A ) despite【前置詞】 ( B ) once【接続詞、副詞など】 ( C ) so that【接続詞】 ( D ) usually【副詞】なので、接続詞・前置詞・副詞の問題であることがわかります。
2. 文の骨格(主語Sと動詞Vの構造)を確認します。
主語S(Many of the hotels in the ski resort) 動詞V(open) only on weekends
———— 主語S(the winter season)動詞V(is)over.
全体の文構造は、主語S+動詞V+(空所)+主語S+動詞Vとなります。したがって空所の入るのはSVの文と文をつなぐ接続詞が入ることがわかります。
例題2でもここまでは同じステップです。
3. 選択肢の中から接続詞に該当するものは、( B ) once(いったん~したら)と( C ) so that(~できるように)があります。ここで文全体の意味を考えると、( B ) once(いったん~したら)が適切で(B)onceを選びます。
例題2では、最後の段階で問題文全体の意味をとらえる必要がありましたが、この時点で接続詞の選択肢を2つまで絞り込んでいます。候補となる選択肢の意味だけ考えればいいので、最終的な解答時間が節約できます。
今回まとめました接続詞・前置詞・副詞問題の解き方を理解して練習問題を繰り返せば、毎回ほぼ正解できるようになるので、ぜひ得点源にしたいところです。
S.Vを一致させる。
【コメント】
主語Sと動詞Vの一致問題でよくあるのは、【1】主語が単数で現在時制の場合は動詞にs(いわゆる三単現のS)をつける、【2】主語が複数の場合で現在時制の場合は動詞にsはつけないことです。
この英文法の知識は中学1年レベルの英文法で、おそらくほとんどのTOEIC受験者にとって当たり前の基礎文法知識のはずです。
ところが、パート5の問題で出てくると、この基礎文法知識が応用できないことがよくあります。次のような例題をみてみましょう。
【例題3】
Although he has been transferred to Tokyo, Mr. Kawasaki and his former coworkers at the London branch ———— in contact with one another.
( A ) staying ( B ) has stayed ( C ) stays ( D ) stay
1.選択肢を見ます。
( A ) staying(動名詞または現在分詞) ( B ) has stayed (has + 動詞の現在完了形)( C ) stays(動詞の三人称単数現在形) ( D ) stay(動詞の原形、または名詞)
から動詞の形問題と考えられます。
2.主語を見つける。
空所が含まれるカンマ以降のMr. Kawasaki以下の主語は、Mr. Kawasaki and his former coworkersの複数名詞で、空所には動詞が必要なことがわかります。主語が複数名詞の動詞として適切なのは( D ) stayのみとなります。
ここで終了して次の問題に進んでもいいですが、念のため、Although以下の時制を確認します。has been transferredが現在完了形でMr. Kawasaki以下の現在時制と共存できます。
よくある間違いが現在完了形の( B ) has stayedを選ぶことです。Although以下のhas been transferredの現在完了形に合わせて間違えるケースです。この問題では時制は関係なく、単純に主語と動詞の一致問題です。
主語と動詞の一致に関連する問題は時々パート5で出てきます。ご参考までに以下にチェックポイントをまとめました。
主語と動詞の一致に関連する問題のポイント
【主語をチェック】
主語が単数 ⇒ 現在時制の動詞にはsがつく
主語が複数 ⇒ 現在時制の動詞にはsはつかない
【動詞にsがついているかチェック】
現在時制で動詞にはsがついている ⇒ 主語は単数
現在時制で動詞にはsがついていない ⇒ 主語は複数
【問題文訳】Kawasakiさんは東京に転勤してしまいましたが、ロンドン支店の元同僚たちと今でも連絡を取り合ってします。
金のフレーズの多義語・定型表現を覚える。
【コメント】
金のフレーズの多義語は後ろのほうにあるため、手を付けていない方が結構いますが、700点以上(600点目標でも覚えたほうがいい)を狙う場合は覚えるべきです。
例えば金のフレーズ多義語の中のsecureは、「安全な(形容詞)」、「~にしっかり固定する(動詞)」、「努力で何かを得る(secure a contract 契約を得る)」の3つの例が入っています。
「努力で何かを得る」の意味を知らないと”secure a contract”のような表現が出てきたとき、瞬時に理解できない恐れがあります。
金のフレーズで990点レベルの見出し語1000語を覚えたが、多義語や定型表現をまだやっていない方はぜひ着手してみてください。特に多義語は990点レベルの901番から1000番よりも優先度は高いと個人的に思います。
一言 part5 は英語と思わないこと
【コメント】
パート5は「英文を読んで理解しながら解答する」よりもむしろ「問題のパターンを理解し、基本的な解法に沿ってできるだけ問題文全体の意味を考えない」、それによって「解答時間を短縮し、パート7に解答時間を残す」方法をお勧めします。
そのためにはどのようなタイプの問題があるかを知り、それぞれのタイプで必要とされる知識をみにつけて演習を行うことが効果的です。
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