現在50歳(TOEICスコア770点)のメーカー勤務の会社員です。TOEIC900点への学習方法を教えてくだい。

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ご質問

現在50歳、メーカー勤務の会社員です。15年ほど前にTOEICを受験して800点を超えたあたりでした。その後中国関係の部署に配属されて中国語の勉強をしなければならなくなり、英語から長い間遠ざかっていました。若い頃、英語は趣味として勉強していました。

昨年の秋、久しぶりにTOEICを受けました。直前に公式問題集Vol5で買って試験傾向を分析して準備しました。スコアは770(L:420、R:350)でした。

スコアシートのABLITIES MEASUREDを見ると、リスニングの2と4の点数が低く、先読みができたにもかかわらずPart3、4がとれていないことが分かりました。リスニングはどのように勉強すればいいでしょうか?

リーディングは1から3までの数字が低いです。Part5と6は20分ぐらいでやれたんですがPart7の途中の問題で時間を使いすぎて最後までやることができなかったせいだと思います。文法は昔勉強して苦手ではありません。

50歳という年齢、英語学習のブランク等を考えると、かなり難しいことだと理解していますが2年後に900点を超えたいと夢想しています。現在の仕事はそれ程忙しくないので、毎日2~3時間、週末は5時間程度の時間は勉強にあてることができます。どのような勉強をするのがいいでしょいうか?

ご回答

過去に800点を超え、ブランクがありながら、あまり準備されない中で770点のスコアは悪くはない結果だと思います。

TOEICのスコアアップでは、年齢は特にマイナス要因ではないと思います。年齢的なものよりもむしろTOEICの傾向を知って勉強すること、学習時間をかけることがより重要です。50歳以上でもスコアを伸ばしていく方はいますので気にされなくて大丈夫です。

もともと文法力をお持ちだと思いますので、今のスコアから900点超えにはかなり有利に働くと思います。リスニングは得意だか文法や読解が苦手な方は、900点まで時間がかかります。

毎日2~3時間、週末5時間の学習をすることができるのであれば、2年よりも早く達成可能だでしょう。

ご自身で分析されているようにPart3・4とPart7の正解率が低めですので、これらのパートから攻略していくのが効率的です。

具体的な勉強方法については下記のようになります。

Part3・4対策

・公式問題集がおすすめです。Vol5以外にVol4と最近出たVol6の三冊を徹底的にやるといいでしょう。
・1回問題を解いた後に、スクリプト、設問、選択肢を読んで理解できるか確かめ、語彙で知らないものはその場で覚えます。覚えた単語は忘れてもかまいません。TOEIC頻出語彙(例えばcomplimentaryは「無料」という意味でTOEICではよくでます)は他の問題で何度も出てきますので自然に覚えられます。

・音声スクリプトを黙読で時間を測りながら読む練習をします。音読やシャドーイングをすすめる方が多いですが、黙読だけでもかなり効果があります。スクリプトを繰り返し黙読して理解するスピードを上げるトレーニングです。フレーズ単位で頭から読んで、返り読みしないで理解していきます。できるだけ日本語に訳さないで、英語の語順で英語のまま理解できるようにします。

・具体的なやり方は、語彙・構文・文全体の意味を確認した後、時間を測りながら1回読みます。3から5回同じスクリプトを読む練習をします。最後にもう一度時間を測りながら読んで、最初に読んだ時の時間と比較する。音声のスピード(だいたい30秒から40秒)よりも早く黙読できるレベルが目標です。最後に、スクリプトを見ないで音声だけ聞いて、意味が十分理解できるか確認する。これを模試問題で繰り返しやっていきます。

・意味語である動詞や名詞をまずはしっかり聞き取れるといいです。冠詞や前置詞など完全に聞き取れなくても話しの流れが理解できれば設問にはほとんど答えられるはずです。また途中聞き取れない箇所があっても、途中で追いつければ全体の意味を取ることができます。

・ご存知のように、英語には強弱やリエゾンなどがあります。例えば強く発音される単語やほとんど聞こえない単語があります。また、前後の単語がくっついて一つの単語のように発音されることがあります。リズムや音変化に注意して聞き取る練習を黙読トレーニングの後に、空き時間などを活用して音声のみ聞き取るトレーニングをするとより効果的です。

・音声スクリプトとは別に、設問と選択肢もスピーディーに読んで理解する練習もされたほうがいいでしょう。TOEICでは言い換え表現が正解になることが多く、問題をこなしながら言い換えパターンを身につけるといいでしょう。

・上の3冊を終えたらおすすめは韓国のETS TOEIC Test LC 公式実践書1000(教材+解説集)【韓国版】です(日本のアマゾンで購入できます。解説は韓国語ですがスクリプトを読めば答えの根拠は理解できると思います)。10セット分のリスニング模試が入っています。ナレーターも公開試験と同じで難易度・傾向もほぼ同じです。ここまでやりこめば400点台後半から495点満点ぐらいまでいくと思います。(ちなみにリスニングが大体3問ミスまで495点がでます)

Part7対策

・おそらく現在の実力でも時間をかければ正解率はかなり上がってくると思います。Part7も公式問題集を活用して、一度解いた問題を黙読で読んでスピードを上げる練習をするといいでしょう。最初と最後の時間を測って比べると参考になります。

・Part7を含めTOEICで必要となれる語彙はそれほど多くなく、問題を解いていると重要度の高い語彙は何度も見ます。公式問題集を解きながら都度語彙補強していくといいでしょう。

・Part7の設問ではややトリッキーな選択肢が含まれています。なんとなく雰囲気で選んでしまいそうな選択肢があります。よくよく見ると部分的には正しいが、間違っている内容が含まれている選択肢です。こうした問題の多くで落とされているかもしれません。

・Part7の選択肢には、かならず本文中に根拠があります。言い換えされているケースがありますが、その根拠を見つけ出すことが高得点取得に必要になります。

・公式問題集を終えたら、上の韓国ETSのリーディング版に着手してもいいですが、解説が韓国語なので日本の模試を選択されてもいいでしょう。

単語集に関しては、特に必要ないと思います。問題をやりながら抜き出して覚えていけばTOEICレベルでは十分です。すき間時間があって余裕があれば、金のフレーズあたりがおすすめめです。

Part1・2・5など残りのパートはPart3・4・7である程度手応えを感じてきた段階で始めていいと思います。

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