TOEIC Part 6で時間がかかる人の改善方法|文挿入問題で止まりすぎないコツ
TOEIC Part 6で時間を使いすぎて、Part 7に入るころには残り時間がほとんどない。特に文挿入問題で迷い始めると、何度も前後を読み直してしまう。こうした悩みを持つ方は少なくありません。
Part 6は16問あります。1問30秒で処理できれば合計8分です。とはいえ、最初から8分を目指して正答率を落とす必要はありません。まず12分、次に10分、最終的に8分前後へと段階的に縮めていく方が現実的です。
この記事では、Part 6を速く解くために「全部を急いで解く」のではなく、時間をかける問題とかけすぎない問題を分け、Reading75分全体で正解数を増やす考え方を解説します。
| Part 6の目標は「全問を完璧に解くこと」ではなく、Part 7に十分な時間を残しながら正解数を増やすことです。 |
TOEIC Part 6は何分で解くのが目標?
TOEIC公式の出題形式では、Part 6は長文穴埋め問題16問で、4つの文書に4問ずつ出題されます。選択肢には単語や句だけでなく、一文そのものが含まれる問題もあります。
私が一つの目安としているのは、1問あたり約30秒、Part 6全体で8分です。ただし、これは全員が最初から達成すべき絶対的な基準ではありません。
最初は12分、次に10分、最終的に8分前後へ

| 段階 | Part 6の目安 | 考え方 |
| まず目指す | 12分 | 正確さを保ちながら、時間を測る |
| 慣れてきたら | 10分 | 迷う問題に使う時間を減らす |
| 最終目標の一例 | 8分前後 | 1問約30秒を一つの目安にする |
たとえば現在Part 6に15分以上かかっている人が、いきなり8分に縮めようとすると、簡単な問題まで雑に解いて正答率が下がる可能性があります。まずは12分以内を目指し、安定してきたら10分、さらに8分前後へと縮めていく方がよいでしょう。
Part 6で時間がかかる主な原因
原因1 すべての問題を同じように考えている
Part 6には、空所周辺だけで比較的判断しやすい文法問題や語彙問題もあれば、前後の文脈を確認する必要がある問題、さらに一文を選ぶ文挿入問題もあります。
すべての問題に同じ30秒を機械的に使う必要はありません。比較的すぐ根拠が見える問題を20秒程度で処理できれば、その分を文脈問題に回せます。逆に、簡単な文法問題に長く悩むと、文挿入問題やPart 7に使える時間が減ってしまいます。
原因2 文挿入問題で考えすぎている
Part 6で特に時間がかかりやすいのが文挿入問題です。「Aも合いそう」「Bもありそう」と迷い始めると、前後の文を何度も読み返し、1問に1分以上使ってしまうことがあります。
ここで注意したいのは、時間をかければかけるほど正解しやすくなるとは限らないことです。私の指導経験でも、長く迷った問題ほど正解率が高いとは限りません。
むしろ、時間がかかっている時点で「これが正解」と判断できる根拠をまだ見つけられていないケースが多くあります。
| 根拠が見つからない → 迷う → 時間がかかる。長く考えること自体が正解につながるわけではありません。 |
原因3 同じ文章を何度も最初から読み直している
文挿入問題で迷ったときに、文章の最初まで戻って全文を読み直す人もいます。しかし、同じ文章を漫然と何度も読むだけでは、時間を使うわりに判断材料が増えないことがあります。
必要なのは「もう一度全部読むこと」ではなく、「正解を判断する根拠がどこにあるか」を探すことです。
文挿入問題では何を根拠に判断する?
文挿入問題では、なんとなく文章の雰囲気に合う選択肢を選ぶのではなく、前後とのつながりに根拠を探します。特に次の点を確認すると判断しやすくなります。
- 前の文から自然につながる内容か
- 後ろの文へ自然につながる内容か
- this / these / they / it などの代名詞が何を指しているか
- however / therefore / also / for example など、論理関係を示す表現と合うか
- 出来事や説明の時系列が自然か
- その段落で扱っている話題から外れていないか
大切なのは、「ここに入りそう」ではなく、「この前後関係だからここに入る」と説明できる根拠を見つけることです。
根拠が見つからない問題は、一定時間で切る
前後を確認しても決め手がない、2択から絞れない、読み直しても根拠が増えない。この状態になったら、いつまでも考え続けないことが重要です。
一定時間考えても根拠が見つからなければ、その時点で最も可能性が高い選択肢をマークして次へ進みます。TOEICは1問に時間制限が設定されている試験ではありませんが、Reading全体には75分という制限があります。1問に使った時間は、そのまま別の問題に使えない時間になります。

難しい文挿入問題は1〜2問捨ててもよい
Part 7で毎回多くの問題が塗り絵になっている人なら、Part 6の難しい文挿入問題を1〜2問、ある程度のところで切って先へ進む選択肢もあります。
たとえば、正解できるか分からない文挿入問題2問に合計4分使うより、その4分をPart 7に残した方が、結果としてReading全体の正解数を増やせる場合があります。
| Part 6の難問1問にこだわるより、Part 7で「時間があれば取れる問題」に時間を残す方がよい場合があります。 |
「捨てる」は諦めではなく時間配分の判断
ここでいう「捨てる」は、最初から文挿入問題を解かないという意味ではありません。まず根拠を探し、それでも一定時間で判断できなければ、最も可能性が高い選択肢をマークして次へ進むということです。
TOEIC Readingで重要なのは、Part 6だけの出来ではなく、75分で最終的に何問正解できたかです。Part 6の1問を取るために、Part 7の複数問に取り組めなくなるのであれば、時間の使い方を見直す価値があります。
Part 6を12分から8分へ縮める練習方法
ステップ1 まず時間を測って12分以内を目指す
公式問題集などのPart 6を解くときは、必ず時間を測ります。最初は8分ではなく12分程度を目安にし、正答率を大きく落とさずに終えられるか確認します。
ステップ2 どの問題で止まったかを記録する
「Part 6に12分かかった」だけで終わらせず、どの問題に時間を使ったかを確認します。文挿入問題なのか、語彙問題なのか、文脈問題なのかを記録すると、改善点が見えやすくなります。
ステップ3 時間をかけた問題の根拠を復習する
時間をかけた問題は、なぜ迷ったのかを復習します。語彙不足なのか、文法知識なのか、前後関係が取れなかったのかを確認します。単に正解だけ覚えるのではなく、短時間で根拠を見つける練習につなげます。
ステップ4 10分を目指す
12分で安定してきたら、10分を目標にします。速く読むことだけを意識するのではなく、根拠が見えない難問で止まりすぎないことを意識します。
ステップ5 最終的に8分前後を一つの目標にする
10分でも正答率を維持できるようになったら、8分前後に近づけていきます。Part 6を12分から8分にできれば、単純計算で4分をPart 7へ回せます。
時間短縮で正答率を落としすぎない
8分という数字だけを目標にして、すべての問題を適当に急いで解くのはおすすめしません。時間短縮の目的は「Part 6を速く終えること」そのものではなく、Reading全体の正解数を増やすことだからです。
比較的簡単な問題は根拠を確認して確実に取る。一方、根拠が見えない難問では時間を使いすぎない。このメリハリが重要です。
600点前後なら、まず10〜12分でもよい
600点前後を目指している段階では、Part 6を8分で終えることを最優先にする必要はありません。10〜12分かかっても、その時間で取れる問題をしっかり取れているなら、まずはそこから改善していけば十分です。
12分 → 10分 → 8分というように段階的に縮めることで、正答率を維持しながらPart 7に残せる時間を増やしていきます。
Part 6で時間を使いすぎるとPart 7に影響する
Part 6で4分ほど短縮できれば、その時間をPart 7に使えます。特にPart 7で塗り絵が多い人は、その数分でこれまで手をつけられなかった数問に取り組める可能性があります。Part 6の難問に粘りすぎず、Reading全体で取れる問題を増やすという視点が大切です。

特に最後の10〜20問が毎回塗り絵になる人は、Part 7の読解速度だけでなく、Part 5・6でどれくらい時間を使っているかも確認してください。
関連記事:TOEIC Part 7で時間が足りない人が最初に改善すべき3つのこと|塗り絵を減らす方法
まとめ|Part 6は難問で止まりすぎないことが重要
Part 6で時間がかかる人は、すべての問題を速く解こうとするより、どの問題に時間を使っているかを確認することから始めてください。
- Part 6は最終的に8分前後を一つの目標にする
- 最初は12分、次に10分、最後に8分前後へと段階的に縮める
- 比較的すぐ根拠が見える問題は素早く処理する
- 文挿入問題で根拠が見つからないときは、いつまでも粘らない
- Part 7で大量に塗り絵になるなら、難しい文挿入問題1〜2問をある程度で切る判断もあり得る
- 「Part 6を何分で終えたか」だけでなく、Reading75分で何問正解できたかを見る
Part 6を速く解くために必要なのは、すべての問題を急いで解くことではありません。取るべき問題はしっかり取り、根拠が見つからない難問では時間を使いすぎない。その判断が、Part 7に時間を残し、Reading全体の正解数を増やすことにつながります。
参考
IIBC公式「TOEIC Listening & Reading Test テストの形式と構成」:Part 6は16問、各文書に4問ずつ出題されます。IIBC公式ページ
IIBC公式「Part 6 サンプル問題」:単語・句だけでなく、一文を選ぶ形式も確認できます。Part 6サンプル問題

