TOEIC Part 5の不定詞・動名詞を攻略|600点に必要なto do・doingの見分け方

TOEIC Part 5の不定詞・動名詞問題では、to do、doing、動詞原形、過去分詞など、同じ動詞の異なる形が選択肢に並ぶことがあります。

このタイプで重要なのは、最初から日本語の意味だけで選ぶのではなく、空所の前にある動詞や前置詞を確認することです。

600点を目指す段階では、動詞ごとの細かな語法をすべて暗記する必要はありません。まず、よく出る「動詞+to do」「動詞+doing」「前置詞+doing」のパターンを優先して覚えましょう。

不定詞・動名詞問題は「空所の前」を見る

Part 5では、空所の前にある語が正解を決める大きな手がかりになります。

The company decided ——- its customer service center.

その会社はカスタマーサービスセンターを ——- ことを決めました。

(A) expand (B) to expand (C) expanding (D) expanded

正解:(B) to expand


decideは後ろにto不定詞を取るため、decide to do「〜することを決める」という形になります。


The company decided to expand its customer service center.

その会社はカスタマーサービスセンターを拡張することを決めました。

不定詞・動名詞問題では、「空所の前を見る → 直前の動詞や前置詞を確認する → 必要な形を絞る」という順番が基本です。

まずto不定詞と動名詞の基本を整理しよう

to不定詞

to不定詞の基本形は「to+動詞の原形」です。

The company plans to open a new branch next year.

その会社は来年、新しい支店を開設する予定です。

planは後ろにto不定詞を取るため、plan to do「〜する予定である」という形になります。

動名詞

動名詞の基本形は「動詞+ing」です。

The company considered opening a new branch.

その会社は新しい支店を開設することを検討しました。

considerは後ろに動名詞を取るため、consider doing「〜することを検討する」という形になります。

to不定詞と動名詞はどちらも日本語では「〜すること」と訳せる場合があります。そのため、意味だけでなく、前の動詞がどの形を取るかを見ることが重要です。

to不定詞を取る頻出動詞

600点を目指すなら、まず次のような動詞を優先して覚えましょう。

表現意味
decide to do〜することを決める
plan to do〜する予定である
want to do〜したい
hope to do〜することを望む
expect to do〜することを予想する
agree to do〜することに同意する
promise to do〜すると約束する
refuse to do〜することを拒む
need to do〜する必要がある
intend to do〜するつもりである

The manager agreed to extend the deadline.

マネージャーは締め切りを延長することに同意しました。

We hope to receive your response by Friday.

私たちは金曜日までにご回答をいただけることを望んでいます。

The company intends to hire additional staff.

その会社は追加のスタッフを採用する予定です。

動名詞を取る頻出動詞

次に、後ろに動名詞を取る代表的な動詞を覚えます。

表現意味
avoid doing〜することを避ける
consider doing〜することを検討する
finish doing〜し終える
enjoy doing〜することを楽しむ
mind doing〜することを気にする
suggest doing〜することを提案する
recommend doing〜することを勧める
postpone doing〜することを延期する
keep doing〜し続ける
practice doing〜する練習をする

The company is considering changing its payment system.

その会社は支払いシステムを変更することを検討しています。

Please avoid using the elevator during the inspection.

点検中はエレベーターを使用しないでください。

The committee postponed making a final decision.

委員会は最終決定を下すことを延期しました。

前置詞の後ろに動詞を置くなら基本的にdoing

前置詞の後ろには名詞・名詞相当語句が来るため、動詞を置く場合は基本的に動名詞になります。

Thank you for attending the seminar.

セミナーにご参加いただきありがとうございます。

Employees are responsible for checking the equipment.

従業員は機器を確認する責任があります。

よく使われる形として、次も覚えておくと便利です。

  • before doing:〜する前に
  • after doing:〜した後に
  • without doing:〜せずに
  • by doing:〜することによって
  • for doing:〜することに対して

You can save time by using the online reservation system.

オンライン予約システムを利用することで時間を節約できます。

「toの後ろ=動詞原形」とは限らない

toには、to不定詞のtoと、前置詞のtoがあります。

  • to不定詞のto → to+動詞原形
  • 前置詞のto → to+名詞・動名詞

そのため、「toを見たら後ろは必ず動詞原形」と考えると間違えることがあります。

look forward to doing

look forward to doingは「〜することを楽しみにする」という意味です。このtoは前置詞なので、後ろは動名詞になります。

We look forward to meeting you next week.

私たちは来週あなたにお会いできることを楽しみにしています。


× look forward to meet

○ look forward to meeting

be committed to doing

be committed to doingは「〜することに尽力している/取り組んでいる」という意味です。このtoも前置詞です。

The company is committed to reducing its environmental impact.

その会社は環境への影響を減らすことに取り組んでいます。

Our team is committed to providing excellent customer service.

当社のチームは優れた顧客サービスを提供することに尽力しています。

be committed to+名詞 / doingという形で覚えておきましょう。

be dedicated to doing

be dedicated to doingは「〜することに専念している/尽力している」という意味です。ここでもtoは前置詞なので、後ろは動名詞です。

The research team is dedicated to developing safer products.

その研究チームは、より安全な製品を開発することに専念しています。

The organization is dedicated to improving working conditions.

その組織は労働環境を改善することに尽力しています。

× be dedicated to improve

○ be dedicated to improving

ほかにも「to+doing」になる表現がある

600点向けでは、次の表現も見て意味と形が分かるようにしておくとよいでしょう。

  • be accustomed to doing:〜することに慣れている
  • be used to doing:〜することに慣れている
  • object to doing:〜することに反対する

Employees are accustomed to working under tight deadlines.

従業員は厳しい締め切りのもとで働くことに慣れています。

Some residents objected to building a new parking facility.

一部の住民は新しい駐車施設を建設することに反対しました。

be used to doingとused to doを区別する

be used to doing

be used to doingは「〜することに慣れている」という意味です。toは前置詞なので、後ろは動名詞です。

Ms. Garcia is used to working with international clients.

ガルシアさんは海外の顧客と仕事をすることに慣れています。

used to do

used to doは「以前は〜していた」という意味です。こちらはto+動詞原形です。

Mr. Kim used to work at the Osaka branch.

キムさんは以前、大阪支店で働いていました。


見た目が似ていますが、別の表現として覚えましょう。

to不定詞は「〜するために」という目的も表す

to不定詞は、動詞の目的語になるだけでなく、「〜するために」という目的を表すことがあります。

The manager called the supplier to confirm the delivery date.

マネージャーは納品日を確認するために供給業者へ電話しました。

The technician visited the factory to inspect the equipment.

技術者は設備を点検するために工場を訪れました。

名詞の後ろにto不定詞が置かれることもある

to不定詞は名詞の後ろに置かれ、その名詞を説明することがあります。

We scheduled a meeting to discuss the new budget.

私たちは新しい予算について話し合うための会議を予定しました。

There are several documents to submit.

提出すべき書類がいくつかあります。

600点を目指す段階では、「名詞+to do」という形があることを知っておけば十分です。

-ing形がすべて動名詞とは限らない

動名詞

Preparing the report takes several hours.

その報告書を準備することには数時間かかります。

Preparing the report全体が文の主語なので、Preparingは動名詞です。

現在分詞

The employees working in the new office attend weekly meetings.

新しいオフィスで働いている従業員は毎週会議に出席します。

working in the new officeがemployeesを修飾しているので、workingは現在分詞です。

基本は、「-ing形が名詞として働く → 動名詞」「-ing形が名詞を修飾する → 現在分詞」です。

to不定詞と動名詞の両方を取れる動詞もある

すべての動詞が、必ずto不定詞か必ず動名詞のどちらか一方だけを取るわけではありません。

  • start to do / start doing:〜し始める
  • begin to do / begin doing:〜し始める
  • continue to do / continue doing:〜し続ける

The company started to offer online consultations.

その会社はオンライン相談の提供を始めました。

The company started offering online consultations.

その会社はオンライン相談の提供を始めました。

stop doingとstop to doは意味が違う

stop doing

stop doingは「〜するのをやめる」という意味です。

The company stopped using the old reservation system.

その会社は古い予約システムを使用するのをやめました。

stop to do

stop to doは「〜するためにいったん止まる」という意味です。

Ms. Lee stopped to answer a phone call.
リーさんは電話に出るためにいったん手を止めました。

このように、to不定詞と動名詞の両方を取れて意味が変わる動詞もありますが、600点を取った後に詳しく整理しても構いません。

TOEIC Part 5ではこの順番で解こう

1.選択肢を見る

complete / to complete / completing / completedのように同じ動詞の形が並んでいれば、不定詞・動名詞・分詞などの問題を疑います。

2.空所の前を見る

直前にある動詞を確認します。decideならto do、considerならdoingなど、語法を確認します。

3.前置詞があるか確認する

前置詞の後ろに動詞を置く場合は基本的にdoingです。

4.toが前置詞かどうか確認する

look forward to、be committed to、be dedicated to、be used toなどではtoの後ろがdoingになります。

5.最後に文構造と意味を確認する

形で候補を絞った後、文全体の意味が自然か確認します。

基本の順番は、「空所の前 → 動詞・前置詞を確認 → to do / doingを絞る → 意味確認」です。

TOEIC Part 5練習問題

問題1

The company plans ——- a new warehouse next year.

(A) build (B) to build (C) building (D) built

正解:(B) to build


plan to do「〜する予定である」なので、to不定詞を選びます。


The company plans to build a new warehouse next year.

その会社は来年、新しい倉庫を建設する予定です。

問題2

The management team is considering ——- the office layout.

(A) change (B) to change (C) changing (D) changed


正解:(C) changing


consider doing「〜することを検討する」なので、動名詞を選びます。


The management team is considering changing the office layout.

経営陣はオフィスのレイアウトを変更することを検討しています。

問題3

Thank you for ——- our annual conference.

(A) attend (B) to attend (C) attending (D) attended


正解:(C) attending


forは前置詞なので、後ろに動詞を置く場合は動名詞です。


Thank you for attending our annual conference.

年次会議にご参加いただきありがとうございます。

問題4

We look forward to ——- with you.

(A) work (B) to work (C) working (D) worked


正解:(C) working


look forward toのtoは前置詞なので、後ろは動名詞です。


We look forward to working with you.

あなたと一緒に仕事ができることを楽しみにしています。

問題5

The company is committed to ——- energy consumption.

(A) reduce (B) to reduce (C) reducing (D) reduced


正解:(C) reducing


be committed toのtoは前置詞なので、後ろは動名詞です。


The company is committed to reducing energy consumption.

その会社はエネルギー消費を削減することに取り組んでいます。

問題6

The technician visited the office ——- the equipment.

(A) inspect (B) to inspect (C) inspecting (D) inspected


正解:(B) to inspect


「設備を点検するために」という目的を表すため、to不定詞が適切です。


The technician visited the office to inspect the equipment.

技術者は設備を点検するためにオフィスを訪れました。

600点を目指すならどこまで覚える?

最優先

  • to不定詞=to+動詞原形
  • 動名詞=動詞+ing
  • decide / plan / want / hope / expect+to do
  • avoid / consider / finish / enjoy+doing
  • 前置詞+doing
  • look forward to doing
  • be committed to doing
  • be dedicated to doing

次に重要

  • be used to doing
  • be accustomed to doing
  • object to doing
  • used to doとの違い
  • 目的を表すto不定詞
  • 名詞+to do
  • suggest / recommend / postpone+doing

600点を取ったあとでもよい

  • remember / forget / regretなど、to doとdoingで意味が変わる動詞
  • 完了不定詞
  • 完了動名詞
  • 複雑な不定詞構文

まとめ|不定詞・動名詞問題は「空所の前」を見る

  • 動詞によってto do / doingのどちらを取るかが決まる
  • 前置詞の後ろに動詞を置くなら基本的にdoing
  • toがあっても、前置詞のtoならdoing
  • look forward to doingを覚える
  • be committed to doingを覚える
  • be dedicated to doingを覚える
  • 目的を表すto不定詞もある

特に、「toを見たら必ず動詞原形」と考えないことが重要です。look forward to、be committed to、be dedicated toなどでは、toは前置詞なので、後ろはdoingになります。

Part 5では、「空所の前を見る → 語法・前置詞を確認する → 必要な形を選ぶ」という順番で解く習慣をつけましょう。

次の記事では「関係詞」を取り上げ、名詞の後ろに続く文の形からwho / which / that / whoseなどを見分ける方法を解説します。

TOEIC600点向け文法10項目

TOEIC600点を目指す人が優先して勉強すべき文法10項目 トップ

  1. 品詞
  2. 文の基本構造
  3. 前置詞
  4. 接続詞
  5. 代名詞
  6. 主語と動詞の一致
  7. 時制
  8. 能動態・受動態
  9. 不定詞・動名詞
  10. 関係詞

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