TOEIC Part 5の時制を攻略|600点に必要な現在・過去・未来・現在完了の見分け方

TOEIC Part 5の時制問題では、同じ動詞の現在形・過去形・未来表現・現在完了などが選択肢に並びます。

このタイプで大切なのは、最初から文全体を細かく訳すことではありません。まず、yesterday、last week、tomorrow、next month、since、for、so farなど、時制を特定する手がかりを探します。

600点を目指す段階では、すべての時制を細かく暗記する必要はありません。まず現在形・過去形・未来・現在完了を優先し、そのうえでTOEICで特に重要な「時・条件の副詞節では、未来のことでも現在形または現在完了を使う」というルールを押さえましょう。

まず押さえたい4つの基本時制

600点を目指すなら、まず次の4つを確実に見分けられるようにしましょう。

時制基本イメージよく見る手がかり
現在形習慣・事実・現在の状態every, usually, often, regularly
過去形過去のある時点で終了yesterday, last, ago
未来これからの予定・出来事tomorrow, next, soon
現在完了過去から現在へのつながりsince, for, already, recently, so far

現在形は「習慣・事実・現在の状態」

現在形は「今この瞬間」だけを表す時制ではありません。TOEICでは、会社の通常業務、営業時間、サービス内容などでよく使われます。

The company provides technical support to its customers.

その会社は顧客に技術サポートを提供しています。

The store opens at 9 A.M. every day.

その店は毎日午前9時に開店します。

every day、usually、often、regularly、generallyなどがあれば、現在形を疑いましょう。

過去形は「過去のある時点で終了したこと」

過去を明確に示す語や句があれば、過去形を選びやすくなります。

The company opened a new branch last year.

その会社は昨年、新しい支店を開設しました。

Ms. Lee visited the client yesterday.

リーさんは昨日その顧客を訪問しました。

特に次の語句は重要です。

  • yesterday
  • last week / last month / last year
  • two days ago / three years ago
  • in 2025

Part 5では、これらを見つけたらまず過去形を候補にします。

未来表現は「これからの予定・出来事」

TOEICでは会議、イベント、納期、出張など、これからの予定を表す文がよく出てきます。

The new store will open next month.

新しい店舗は来月オープンします。

The manager will meet with the client tomorrow.

マネージャーは明日その顧客と会います。

tomorrow、next week、next month、soon、laterなどが手がかりになります。

ただし、後で説明する「時・条件の副詞節」の中では、未来の内容でも通常willを使わないので注意が必要です。

現在完了はTOEICで特に重要

現在完了はhave / has+過去分詞の形で、過去の出来事と現在とのつながりを表します。600点向けでは、用法を細かく分類するよりも、時間表現との組み合わせを優先して覚えるのが実戦的です。

sinceとforがあれば現在完了を疑う

Ms. Brown has worked at the company since 2022.

ブラウンさんは2022年以来その会社で働いています。

Mr. Chen has lived in Tokyo for five years.

チェンさんは5年間東京に住んでいます。

基本は次のとおりです。

  • since+開始時点:since 2022 / since Monday / since April
  • for+期間:for three years / for two months / for several weeks

前置詞の記事で学んだsinceとforの違いが、そのまま時制判断にも役立ちます。

already・recently・so farにも注目

The company has already announced the new schedule.

その会社はすでに新しい日程を発表しています。

Sales have increased significantly so far this year.

今年これまでのところ、売上は大幅に増加しています。

already、recently、lately、so far、yetなどは現在完了と一緒に使われやすい語です。特にso farは「これまでのところ」という意味で、時制問題の重要な手がかりになります。

過去形と現在完了の違い

過去形と現在完了はどちらも過去の出来事に関係しますが、時間の捉え方が違います。

The company opened the branch in 2024.

その会社は2024年にその支店を開設しました。

2024年という過去の時点で完了した出来事なので過去形です。

The company has operated the branch since 2024.

その会社は2024年以来その支店を運営しています。

2024年から現在までつながっているため現在完了です。

600点段階では、「過去の一点・終了した出来事 → 過去形」「過去から現在につながる → 現在完了」と整理すると分かりやすいです。

時・条件の副詞節では未来でも現在形を使う

TOEIC Part 5で特に重要なのがこのルールです。時や条件を表す副詞節の中では、未来のことを表していても、原則として現在形または現在完了を使います。

よく使われる接続詞は次のとおりです。

  • 時:when / while / before / after / as soon as / until / once / by the time
  • 条件:if / unless / provided that

未来の内容だからといって、節の中でwillを使わないことがポイントです。

if節では未来でも現在形

If it is fine tomorrow, I will visit her.

もし明日晴れたら、彼女を訪問します。

tomorrowがあるので未来の話ですが、if節の中ではwill beではなくisを使います。

× If it will be fine tomorrow, I will visit her.

○ If it is fine tomorrow, I will visit her.

when節でも同じ

I will give the ticket to her when she comes to my office tomorrow.

彼女が明日私のオフィスに来たとき、私は彼女にチケットを渡します。

when節の中ではwill comeではなくcomesです。主節ではwill giveを使っています。

afterなどでは現在完了も使える

I will go out after I have finished the work.

仕事を終えたら出かけます。

時の副詞節では、ある動作の完了を強調したい場合に現在完了を使うことがあります。600点向けでは、「未来のことでも時の副詞節の中では現在形または現在完了」と覚えておけば十分です。

onceも時制問題で重要

Once the registration is complete, we will send you a confirmation email.

登録が完了したら、確認メールをお送りします。

接続詞の記事で扱ったonceも、時を表す副詞節を作ります。未来の話でもonce節の中ではis completeと現在形を使います。

by the timeは軽く押さえておこう

by the timeも時を表す表現なので、未来の内容でも節の中では現在形を使います。

I will be back by the time you leave the office.

あなたがオフィスを出るころまでには、私は戻っています。

600点を目指す段階では、by the timeを使った過去完了・未来完了の細かな使い分けまでは優先しなくても構いません。「by the timeの節では未来でも現在形」という点を押さえておきましょう。

現在進行形と過去進行形は基本だけ押さえる

現在進行形

The company is developing a new mobile app.

その会社は新しいモバイルアプリを開発中です。

現在進行形は、今進行中の動作を表します。また、決まった近い未来の予定を表すこともあります。

We are meeting with the supplier tomorrow.

私たちは明日その供給業者と会う予定です。

過去進行形

The staff were preparing the room when the guests arrived.

ゲストが到着したとき、スタッフは部屋を準備していました。

過去進行形は、過去のある時点で進行していた動作を表します。600点向けでは「過去進行形+when+過去形」の典型パターンを押さえておけば十分です。

過去完了は600点では優先度を下げてよい

過去完了はhad+過去分詞で、「過去のある時点よりさらに前」を表します。

The meeting had already started when Mr. Lee arrived.

リーさんが到着したとき、会議はすでに始まっていました。

ただし、600点を目指す段階では現在形・過去形・未来・現在完了を優先する方が効率的です。過去完了は「過去の中で出来事の前後関係を示す時制」と理解しておけば十分です。

TOEICでは時間表現を先に探そう

選択肢にworks / worked / will work / has workedのような時制違いが並んでいたら、まず文中の時間表現を探します。

The company ——- a new branch last year.

その会社は昨年、新しい支店を ——- 。

last yearを見た時点で、過去形を強く疑えます。全文を細かく訳す前に、時制を限定する語句を拾うのがポイントです。

ただし、時間表現だけでは決まらない問題もあります。

Since the new system was introduced, productivity has increased significantly.

新しいシステムが導入されて以来、生産性は大幅に向上しています。

この文ではSince以下によって「導入されてから現在まで」という時間関係が分かるため、現在完了has increasedが自然です。

TOEIC Part 5の時制問題はこの順番で解こう

1.選択肢を見る

同じ動詞の時制違いが並んでいるか確認します。

2.時間表現を探す

yesterday、last、ago、tomorrow、next、since、for、recently、so farなどを探します。

3.時・条件の副詞節か確認する

when、after、before、once、if、unlessなどがあれば、未来の内容でも節内は現在形または現在完了になることを確認します。

4.出来事の時間関係を見る

過去なのか、現在まで続いているのか、未来なのかを確認します。

5.主語との一致も確認する

has / haveなどは時制だけでなく、主語が単数か複数かも確認します。

6.最後に意味を確認する

形と時間関係で候補を絞ったあと、文全体の意味が自然か確認します。

TOEIC Part 5練習問題

問題1

The company ——- its new website last month.

(A) launches (B) launched (C) will launch (D) has launched


正解:(B) launched


last monthが過去を示すため、過去形launchedが適切です。

問題2

The seminar ——- next Friday.

(A) begins (B) began (C) will begin (D) has begun


正解:(C) will begin


next Fridayが未来を示すため、will beginが適切です。

問題3

Ms. Patel ——- for the company since 2021.

(A) works (B) worked (C) will work (D) has worked


正解:(D) has worked


since 2021は過去から現在までの継続を表すため、現在完了が適切です。

問題4

We will notify you as soon as the package ——-.

(A) arrives (B) will arrive (C) arrived (D) has arriving


正解:(A) arrives


as soon asが作る時の副詞節では、未来のことでも現在形を使います。

問題5

If the weather ——- good tomorrow, the event will be held outdoors.

(A) is (B) will be (C) was (D) has been


正解:(A) is


if節は条件を表す副詞節なので、未来の内容でも現在形isを使います。

600点を目指すなら時制はどこまで覚える?

600点段階では、次の順番で優先すると効率的です。

最優先

  • 現在形・過去形・未来・現在完了
  • yesterday / last / ago
  • tomorrow / next
  • since / for / so far
  • 時・条件の副詞節では未来でも現在形
  • when / before / after / as soon as / until / once
  • if / unless

次に重要

  • 現在進行形
  • 過去進行形
  • by the timeの基本

600点を取ったあとでもよい

  • 過去完了の細かな使い分け
  • 未来完了
  • 完了進行形

まとめ|時制問題は「時間を示す手がかり」を先に探す

  • every / usually → 現在形を疑う
  • yesterday / last / ago → 過去形を疑う
  • tomorrow / next → 未来を疑う
  • since / for / so far → 現在完了を疑う
  • when / after / once / if / unlessなどの副詞節では、未来の内容でも現在形または現在完了

TOEIC Part 5の時制問題では、最初から全文を訳すのではなく、まず時間表現と節の種類を確認し、そこから時制を絞り込みましょう。

次の記事では「能動態・受動態」を取り上げ、主語が動作をするのか、動作を受けるのかという文の形から正解を判断する方法を解説します。

TOEIC600点向け文法10項目

TOEIC600点を目指す人が優先して勉強すべき文法10項目 トップ

  1. 品詞
  2. 文の基本構造
  3. 前置詞
  4. 接続詞
  5. 代名詞
  6. 主語と動詞の一致
  7. 時制
  8. 能動態・受動態
  9. 不定詞・動名詞
  10. 関係詞

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