TOEIC Part 5の関係詞を攻略|600点に必要なwho・which・that・whose・whatの見分け方
TOEIC Part 5の関係詞問題では、who、which、that、whose、whatなど、似た働きをする語が選択肢に並ぶことがあります。
このタイプで重要なのは、意味だけで選ぶのではなく、「関係詞の前に先行詞があるか」「関係詞の後ろで主語や目的語が欠けていないか」を確認することです。
600点を目指す段階では、まず関係代名詞の基本を固め、そのうえでwhere・whenなどの関係副詞、what、whoeverまで押さえると効率的です。
関係詞は「前の名詞を後ろから説明する」
関係代名詞は、前にある名詞を詳しく説明するために使われます。この説明される名詞を「先行詞」と呼びます。
The employee who joined our team last month works in accounting.
先月私たちのチームに加わった従業員は経理部で働いています。
who joined our team last month が The employee を後ろから説明しています。
関係詞問題では、まず「どの名詞を説明しているのか」を確認し、その後で関係詞の後ろの文の形を見ましょう。
関係代名詞の基本表
600点向けでは、まず次の基本を覚えましょう。
| 先行詞 | 主格 | 所有格 | 目的格 |
| 人 | who / that | whose | whom / who / that |
| 人以外 | which / that | whose | which / that |
that は人・人以外のどちらにも使えます。whose は人だけでなく、人以外の先行詞にも使われます。
また、目的格の関係代名詞は省略できます。そのため、TOEIC Part 5では目的格の関係代名詞そのものを空所に入れさせる問題は基本的に作りにくく、むしろ省略された文の構造を正しく読むために理解しておくことが重要です。

主格の関係代名詞は「後ろに主語がない」
主格の関係代名詞は、関係詞自身が後ろの動詞の主語になります。そのため、関係詞の直後に動詞が続くことが多くなります。
先行詞が人ならwho / that
The consultant who handles overseas accounts will visit us tomorrow.
海外取引を担当しているコンサルタントが明日私たちを訪問します。
who が handles の主語になっています。先行詞 The consultant は人なので、who が適切です。
先行詞が人以外ならwhich / that
The device which controls the temperature was replaced yesterday.
温度を調整する装置は昨日交換されました。
which が controls の主語です。先行詞 The device は人以外なので、which を使えます。
目的格の関係代名詞は「省略された文を読むため」に理解する
関係代名詞が、後ろの動詞の目的語の役割をする場合を「目的格」といいます。後ろには主語と動詞があっても、その動詞に必要な目的語が欠けています。
The software that we purchased last year is still widely used.
私たちが昨年購入したソフトウェアは今でも広く使われています。
このため、たとえば「The software ——- we purchased last year …」のような形では、空所に何も入れなくても正しい英文になります。したがって、which / that を正解として選ばせるPart 5問題には適していません。
一方で、The software we purchased last year … のように関係代名詞が省略された文を見たとき、we purchased ___ last year と目的語が欠けていることを理解できれば、文構造を正確に取れます。
600点向けでは、主格は「Part 5で正解を選ぶため」、目的格は「省略された文を正しく読むため」と整理すると実戦的です。
that の後ろは we purchased ___ last year と考えます。主語 we と動詞 purchased はありますが、purchased の目的語が欠けており、その役割を that がしています。
目的格の関係代名詞は省略できるため、次の文も正しい英文です。
The software we purchased last year is still widely used.
私たちが昨年購入したソフトウェアは今でも広く使われています。
whoseは「所有」を表す
whose は「その人・物の〜」という所有関係を表します。特に、whose の直後に名詞が続く形を覚えておくとPart 5で見抜きやすくなります。
The company whose products are sold worldwide opened a new office.
製品が世界中で販売されているその会社は、新しいオフィスを開設しました。
whose products で「その会社の製品」という意味です。
The employee whose proposal was selected received an award.
提案が選ばれたその従業員は賞を受け取りました。
空所の直後に名詞があり、先行詞との所有関係が成立するなら whose を強く疑いましょう。
whomは600点では基本だけでよい
whom は、人を先行詞とする目的格の関係代名詞です。ただし、目的格では who や that が使われたり、関係代名詞そのものが省略されたりすることもあります。
The client whom we contacted yesterday requested more information.
私たちが昨日連絡した顧客は、さらに詳しい情報を求めました。
600点を目指す段階では、whom は「人の目的格」と理解する程度で十分です。
目的格だけを空所に入れさせる問題は省略可能性があるため基本的に出題しにくいですが、前置詞+whom のように省略できない形は見て分かるようにしておきましょう。
whatは「先行詞を含む関係代名詞」
what は、who や which と違って前に先行詞を置きません。what 自体に「もの・こと」という意味が含まれています。
基本は次のように考えます。
what = the thing(s) that / which = 〜するもの・こと
Please tell me what you need for the meeting.
会議に必要なものを私に教えてください。
what you need は「あなたが必要としているもの」という意味です。what の前に先行詞となる名詞はありません。
This is what we discussed yesterday.
これが私たちが昨日話し合ったことです。
what で迷ったら、「the thing(s) that / which」に置き換えられるか考えると判断しやすくなります。
whatとwhich / thatの違い
先行詞がすでにある場合は、what ではなく which や that などを使います。
This is the document that I need.
これは私が必要としている書類です。
the document という先行詞があるので that を使います。
× This is the document what I need.
what は先行詞を含むため、明確な先行詞の直後には置きません。
whoeverは「anyone who」と考える
whoever は「〜する人は誰でも」という意味を表します。名詞節として使われる場合は、anyone who と置き換えて考えると分かりやすくなります。
whoever = anyone who = 〜する人は誰でも
Whoever completes the form first can enter the room.
その用紙を最初に記入し終えた人は誰でも部屋に入ることができます。
whoever が completes の主語になっています。
The prize will be given to whoever submits the best proposal.
その賞は最も優れた提案を提出した人に与えられます。
whoever submits the best proposal は「最も優れた提案を提出する人なら誰でも」という意味です。
whoeverの直後には動詞が来る
whoever が後ろの動詞の主語になる場合、直後には動詞が続きます。
○ whoever answers the question
× whoever answering the question
迷ったときは whoever を anyone who に置き換えて、文の形が自然か確認しましょう。
whoとwhoeverの違い
The employee who submitted the report is absent today.
その報告書を提出した従業員は今日欠席しています。
who の前には先行詞 The employee があります。
Whoever submitted the report should contact the manager.
その報告書を提出した人は誰でも、マネージャーに連絡してください。
whoever は anyone who の意味を含むため、前に先行詞を必要としません。

関係副詞where・whenも押さえる
ここからは添付資料の関係代名詞に加えて、TOEIC Part 5で必要になる関係副詞を補足します。関係副詞の後ろには、基本的に主語・動詞などがそろった文が続きます。
whereは場所を表す
The office where our design team works is on the fifth floor.
私たちのデザインチームが働いているオフィスは5階にあります。
where の後ろの our design team works は、主語と動詞がそろっています。先行詞 office は場所を表しています。
whenは時を表す
Friday is the day when the new system will become available.
金曜日は新しいシステムが利用可能になる日です。
when の後ろの the new system will become available は、文として必要な要素がそろっています。
場所の先行詞でも必ずwhereとは限らない
先行詞が場所を表す名詞だからといって、必ず where を選ぶわけではありません。後ろの文が完全か不完全かを確認します。
The hotel where we stayed was very comfortable.
私たちが宿泊したホテルはとても快適でした。
we stayed は目的語を必要としないため、文として成立しています。したがって where が使えます。
The hotel that we booked was very comfortable.
私たちが予約したホテルはとても快適でした。
we booked ___ は booked の目的語が欠けています。そのため関係代名詞 that が必要です。
「先行詞の意味」だけでなく、「関係詞の後ろの文の形」を見ることが重要です。

前置詞+関係代名詞
前置詞の直後に関係代名詞を置く形もあります。600点向けでは、まずこの形を見て意味が取れるようにしておきましょう。
The office in which we held the meeting is being renovated.
私たちが会議を開いたオフィスは改装中です。
in which は、意味的には where に近い働きをします。
The consultant with whom I spoke was very helpful.
私が話したコンサルタントはとても親切でした。
人を先行詞とし、前置詞の直後に置く場合は whom を使います。
コンマの後ではthatを使わない
関係代名詞がコンマの後に置かれ、前の名詞に補足説明を加える用法があります。この場合、which、who、whose、whomは使えますが、thatは使いません。
Our new printer, which arrived yesterday, is already in use.
昨日届いた新しいプリンターは、すでに使用されています。
600点向けでは、「コンマ+that は不可」と覚えておけば十分です。
TOEIC Part 5ではこの順番で解こう
1.先行詞があるか確認する
関係詞の前に説明される名詞があるか確認します。先行詞がなければ what や whoever の可能性も考えます。
2.先行詞の種類を見る
人、人以外、場所、時のどれかを確認します。
3.関係詞の後ろを見る
主語や目的語が欠けている不完全な文か、必要な要素がそろった文かを確認します。
4.不完全なら関係代名詞を考える
人なら who、人以外なら which、人・人以外のどちらにも that、所有なら whose を考えます。
5.完全なら関係副詞を考える
場所なら where、時なら when の可能性を考えます。
6.先行詞がなければwhat / whoeverも確認する
what=the thing(s) that / which、whoever=anyone who と置き換えて考えます。
7.最後に意味を確認する
形で候補を絞った後、文全体の意味が自然か確認します。
基本の順番は、「先行詞 → 後ろの文の形 → 関係詞を絞る → 意味確認」です。
TOEIC Part 5練習問題
問題1
The technician ——- repaired the copier will return tomorrow.
(A) who (B) where (C) when (D) what
正解:(A) who
空所の後ろの repaired には主語がなく、先行詞 The technician は人なので who が適切です。
The technician who repaired the copier will return tomorrow.
そのコピー機を修理した技術者は明日戻ってきます。
問題2
The system ——- processes online orders was updated yesterday.
(A) where (B) that (C) when (D) what
正解:(B) that
空所の後ろの processes には主語がありません。先行詞 The system は人以外なので、主格の関係代名詞 that が適切です。
The system that processes online orders was updated yesterday.
オンライン注文を処理するそのシステムは昨日更新されました。
問題3
The employee ——- proposal was selected will receive an award.
(A) who (B) which (C) whose (D) where
正解:(C) whose
空所の後ろに proposal という名詞があり、「その従業員の提案」という所有関係になるため whose が適切です。
The employee whose proposal was selected will receive an award.
提案が選ばれたその従業員は賞を受け取ります。
問題4
Please let us know ——- you need before the workshop.
(A) which (B) that (C) what (D) where
正解:(C) what
空所の前に先行詞がなく、「あなたが必要としているもの」という意味なので what が適切です。
Please let us know what you need before the workshop.
研修会の前に必要なものをお知らせください。
問題5
The bonus will be given to ——- achieves the highest sales figure.
(A) whoever (B) which (C) whose (D) where
正解:(A) whoever
whoever=anyone who と考えると、「最も高い売上を達成した人なら誰でも」という意味になります。
The bonus will be given to whoever achieves the highest sales figure.
そのボーナスは最も高い売上を達成した人に与えられます。
問題6
The building ——- our customer service team works is near the station.
(A) who (B) where (C) what (D) whose
正解:(B) where
our customer service team works は主語と動詞がそろっており、先行詞 building は場所を表すため where が適切です。
The building where our customer service team works is near the station.
私たちのカスタマーサービスチームが働いている建物は駅の近くにあります。
600点を目指すならどこまで覚える?
最優先
- 関係詞は前の名詞を後ろから説明する
- 先行詞を見つける
- 主格:後ろに主語が欠けている
- 目的格:後ろに目的語が欠けるが、関係代名詞は省略できる
- who=人、which=人以外、that=人・人以外
- whose+名詞=所有
- 目的格はPart 5で直接問われにくく、省略された文を読むために重要
- what=the thing(s) that / which
- whoever=anyone who
次に重要
- where=場所+完全な文
- when=時+完全な文
- 場所の先行詞でも必ずwhereとは限らない
- whom=人の目的格
- 前置詞+which / whom
- コンマの後ではthatを使わない
600点を取ったあとでもよい
- 非制限用法の細かなルール
- 関係代名詞の省略を細かく分類すること
- 複合関係詞の詳しい用法
- 前置詞+関係代名詞の複雑な書き換え
まとめ|関係詞は「先行詞」と「後ろの文の形」を見る
- who:人を説明する
- which:人以外を説明する
- that:人・人以外を説明できる
- whose+名詞:所有を表す
- 目的格は省略可能。Part 5では文構造を読むために理解する
- where / when の後ろは基本的に必要な要素がそろう
- what:先行詞を含み、「〜するもの・こと」を表す
- whoever:anyone who「〜する人は誰でも」と考える
TOEIC Part 5の関係詞問題では、先行詞の意味だけで正解を決めるのではなく、関係詞の後ろの文の形を確認することが重要です。
特に主格は空所問題で直接問われやすい一方、目的格は省略できるため、関係代名詞そのものを選ばせる問題には基本的に向きません。
目的格は、省略された関係詞節の構造を正しく読むために理解しておきましょう。
特に what と whoever は、前に先行詞を必要としない点が who / which / that などと異なります。what=the thing(s) that / which、whoever=anyone who と置き換えて考えると判断しやすくなります。
この関係詞まで押さえれば、TOEIC600点を目指す人が優先して学びたい文法10項目を一通り学習したことになります。

